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暗唱用英文集 

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高校レベルの暗唱用英文集です。スラスラと言えるようになったら必ず英文を一度書いてみましょう。

1 教室英語 ①

みなさん準備はいいですか。

  ⇒ Are you ready to begin ?

(直訳) 「あなた方は(これからみんなで一緒にすることを)始める準備ができていますか」


1 教室英語 ②

自己紹介をします。

  ⇒ I'd like to introduce myself.

(直訳) 「私は自分自身を紹介したいものです」

I'd like to do = I would like to do  「(控えめに) (できたら) ~したいです」

= Please let me introduce myself. 「どうか私に自己紹介をさせてください」

introduce [intrəd(j)úːs] (他動詞) 「~を紹介する」


1 教室英語 ③

終わりましたか。次は私の番です。

  ⇒ Have you finished ? It's my turn.

turn [tə́ː(r)n] (名詞) 「順番,機会」「回転」


1 教室英語 ④

もう一度言ってください。

  ⇒ Could you say that again,please ?

= I beg your pardon ? = Once again [more]. ※Once again. は相手に無礼になることがある。

依頼表現には基本的に please をつける。


1 教室英語 ⑤

質問があります。

  ⇒ May I ask a question ?

cf. (Do you have) any questions ? 「何か質問はありますか」 → 疑問詞では始まらない疑問文 [ 基本的に Yes. か No. で答える疑問文] の語尾の音は通例上げて発音する。 cf. 疑問詞で始まる疑問文 [ Yes. か No.では基本的に答えない疑問文] の語尾の音は通例下げて発音する。


1 教室英語 ⑥

20ページの5行目を見なさい。

  ⇒ Look at line 5 on page 20.

文例は Look at line five on page twenty. と基数 (通例使う数字: one,two,three,four,... ) で発音する。その一方で the がつけば基本的に数字は序数(「~番めの」の意味の数字: first,second,third,fourth,...) で発音する。しかし教室内では教員も生徒も同じ教材をみているので,the をつけてページや行番号を特定する必要はない。line five,page twenty と言えば,「該当ページの上から5行目の部分」「今使っている教材の20ページ」ということはわかる。なるべく簡単で分かりやすい表現を心がけること。


1 教室英語 ⑦

すみませんが,それはどういうつづりですか。

  ⇒ Excuse me,but how do you spell that ?

(直訳) 「すみませんが,それはどのように綴るのですか」

spell [spél] (他動詞) 「~(単語)を綴る [書く],~の綴りを言う」

直前に話題にあがったものを指すときは it よりも that を使うほうが自然。


1 教室英語 ⑧

次回の予習は何をすればいいですか。

  ⇒ What should we study for the next class ?

(直訳) 「次の授業のために私たちは何を勉強すべきですか」

cf. review [rivjúː] today's lesson 「今日の授業を復習する」


1 教室英語 ⑨

「発音する」という単語の名詞形は何ですか。

  ⇒ What is the noun for the word "pronounce" ?

noun [náun] [名詞] cf. verb [və́ː(r)b] 「動詞」,adjective [ǽʤiktiv] 「形容詞」,adverb [ǽdvəː(r)b] 「副詞」

pronounce [prənáuns] (動詞) 「発音する,ことばを話す」


1 教室英語 ⑩

プリントを後ろから集めてくれますか。

  ⇒ Can you collect the papers from the back ?

Can [Will] you do? 〈依頼・要請〉 「~してくれますか」 → Could [Would] you do? 〈丁寧な依頼・要請〉 「~していただけませんか」 ※ 一般的には後者の表現を用いるが,文例では教員が生徒たちに対して言っているので前者の表現を使うのが自然。

collect [kəlékt] (他動詞) 「(あちことの場所から)~を集める[まとめる]」「(同じ種類のものを) 収集する」 cf. correct [kərékt] (形容詞) 「正しい,正確な,間違っていない」

プリント : 印刷物。特に、講演や講義のための補助印刷物 【広辞苑】

paper [péipə(r)] (名詞) 「答案」,(米) 「小論文」 = essay [ései ],(米) 「 (学生の) レポート」 → (注意) report にこの意味はない。

「papers と複数形になれば『書類』『資料』などの意味になる」と辞典には記してあるが,文例では「(学習目的で生徒に用意された) 印刷物」「(生徒が学習のために取り組み,いろいろと書き込んである) 印刷物」 という意味の paper の複数形 

paper → [US] a piece of writing that is done for a course at a school 【メリアム・ウェブスター英英辞典】


1 教室英語 ⑪

improve という語を辞典で調べなさい。

  ⇒ Look up the word "improve" in your dictionary.

= Consult [kənsʌ́lt] your dictionary for the word "improve". 「improve という単語について辞典 を調べてみなさい」

improve [ɪmprúːv] (他動詞) 「~を改善[改良]する」「~を上達[向上]させる」 (自動詞) 「良くなる,進歩する,上達する」


1 教室英語 ⑫

読み終えた人は手を挙げてください。

  ⇒ If you have finished reading,please raise your hand.

raise [reɪz] (他動詞) 「~を上げる」「~を育てる」,「~ (子ども) を育てる[養育する,しつける] 」 cf. rise [ráiz]- rose [róuz] - risen [rízn] (自動詞) 「(太陽・月などが地平線上に) 出る [昇る] 」「(煙,風船などが空に) 上がる」


1 教室英語 ⑬

山元先生に用事があります。入ってもいいですか。

  ⇒ I need to talk to Mr. Yamamoto. May I come in ?

(直訳) 「私は山元先生に話をする必要があります。(この部屋の中に)入ってもいいですか」 need to do 「~する必要がある」


1 教室英語 ⑭

宿題の提出期限は来週の火曜日ですか。

  ⇒ Should we submit the homework by next Tuesday ?

(直訳) 「私たちは宿題を来週の火曜日までに提出すべきですか」

= Is the homework due [djuː] on Tuesday next week ? 「その宿題は来週の火曜日が(提出)期限ですか」 

 submit [səbmɪ́t] ~ = hand in ~


1 教室英語 ⑮

言いたいことはわかりますが,賛成できません。

  ⇒ I see your point,but I'm afraid I cannot agree with you.

point 「要点,重点,考え,真意,主張」

I'm afraid (that) S V. 「残念ながら~のようだ」「(漠然と) どうやら~のように思う」 → よくないことを言ったり,不作法になりそうな発言を和らげたりするていねいな表現。= I'm sorry (that) S V. 「~ということが申し訳ない」「~ということが残念です」

cf. agree [əɡríː] to ~ 「~(提案・計画など) に同意 [賛成] する」


文型(1) ①

学校は8時に始まります。

  ⇒ School begins at eight.

第1文型 S + V [主語 + 動詞] 「~は・・・する」


文型(1) ②

彼女はたいていバスで学校に来ます。

  ⇒ She usually comes to school by bus.

= (口語) She usually takes the bus to school. 「彼女は普通は学校へ(来るのに)バスを(交通手段として)使う」

by ~ (交通手段) 「~で[を使って]」 → 冠詞 [a,an,the] はつかない。

cf. on foot 「歩いて,徒歩で」


文型(1) ③

彼は去年ヨーロッパ中を旅行しました。

  ⇒ He traveled all over Europe last year.

travel [trǽv(ə)l] (動詞) 「旅行する」

Europe [jú(ə)rəp] (名詞) 「ヨーロッパ,欧州」 cf. European [jù(ə)rəpíːən] (名詞) 「ヨーロッパ人」 (形容詞) 「ヨーロッパ(人)の」


文型(1) ④

伯父は先週,アメリカに出発しました。

  ⇒ My uncle left for America last week.

leave ~ for ・・・ 「・・・ (目的地) へ向けて~ (出発地) を出発する [去る]」 → leave [líːv] - left [left] - left [left] → 出発地や目的地を示す部分が省略されることがある。 → leave の原義は「~をそのままの状態に放っておく」「~のもとを離れる」


文型(1) ⑤

1年は12か月です。

  ⇒ There are twelve months in a year.

There is [are] ~. 「~がある [いる]」 → この文例の〈there [ðéə(r)] (副詞) 「そこで [に,へ]」〉に特別な意味はなく,便宜上使っているだけである。

 この文例の意味上の主語は twelve months だが,文頭にくる there が主語のように感じられるので,疑問文や否定文を作る際にはこの there が主語のように働く。 【ロイヤル英文法】 → Are there ~ ? 「~がありますか」  There aren't ~. 「~は (存在し) ない」

= We have twelve months in a year.  「私たちは1年に12の月を持っている」 = A year has twelve months. 「1年は12の月を持っている」


文型(1) ⑥

スミス先生は職員室にいます。

  ⇒ Ms. Smith is in the teachers' room.

Ms. [mɪz] ~ (英) Ms ~ 〈Mrs. と Miss の合成形〉 「~(女性の姓) さん[様,先生]」 → 既婚・未婚を区別せずに用いる。

teachers' room 「先生たちの部屋,職員室」 →〈 ~'s ・・・〉 「~の・・・」 → ただし,文例のように最初から複数形の接尾辞である〈 -s 〉 で終わっている場合は,〈' 〉(アポストロフィー) のみを語尾につける。 〈発音自体は変わらない〉


文型(1) ⑦

太陽は東から昇り,西に沈みます。

  ⇒ The sun rises in the east and sets in the west.

rise [ráiz] (自動詞) 「上る,上がる,立ち昇る」 〈物が下から上へ移動すること〉 → rise [ráiz] - rose [rouz] - risen [rɪ́z(ə)n] cf. raise [reɪz] (他動詞) 「~を上げる」「~を育てる」

set [sét] (自動詞) 「(骨などが) くっつく,元の状態に戻る,固まる」「(ゼリー状のものがゆっくと) 固まる」「(天体などが) 沈む [没する] 」 (他動詞) 「~を置く」「~をはめこむ」「~を設定する」

in the ~(方角) 「~から,~に」 → (注意) 「東から」を × "from the east" としないこと。


文型(1) ⑧

祖父は70歳です。

  ⇒ My grandfather is seventy years old.

第2文型 S + V + C [主語 + 動詞 + 補語] 「~は・・・ だ」 等 → この文型の C [補語 (・・・)] はS [主語 (~)] を説明している。


文型(1) ⑨

彼女は小さいとき,恥ずかしがり屋でした。

  ⇒ She was shy when she was young.

when S V 「~なときに」

young 「若い,幼い,子どもの」


文型(1) ⑩

彼は1週間かそこらで元気になるでしょう。

  ⇒ He will get well in a week or so.

get ~ (形容詞) 「~になる 」 → 中心義は「~を得る」 〈「~」の部分は「物」から「状態」まで多様〉 【オーレックス英和辞典(第2版)】

in ~ (時間) 「(今から) ~のうちに [以内に]」


文型(1) ⑪

この部屋では静かにしていなければいけません。

  ⇒ You must keep quiet in this room.

keep ~ (形容詞句) 「ずっと~なままでいる」 → keep [kiːp] - kept [kept] - kept [kept] → 中心義は「~を保つ」 〈「~」の部分は「状態」「物」「人」まで多様〉 【オーレックス英和辞典(第2版)】

= Keep quiet in this room. 「(命令文) この部屋では静かにしていなさい」

quiet [kwáiət] (形容詞) 「静かな」

cf. quite [kwáit] (副詞) 「まったく [完全に,すっかり]~,かなり~」 → She is quite right. 「彼女はまったく正しい,まったく彼女の言うとおりだ」


文型(1) ⑫

顔色が悪いようですが,どうしたのですか。

  ⇒ What's the matter ? You look pale.

(直訳) 「(あなたは調子がちょっとおかしいようだが) 何がその問題点なのですか。 あなたは青白く [血の気が失せたように,元気なく] 見えます」

matter [mǽtə(r)] (名詞) 「困難,心配,問題点」 cf. What's the matter with you ? では相手をとがめて,「あなたはどうかしているのではないですか,あなたは変ですよ」という意味にとられる場合がある。

pale [péil] (形容詞) 「(顔色が) 青白い,青ざめた」


文型(1) ⑬

このパイはおいしい。

  ⇒ This pie tastes good.

taste [téist] ~ (形容詞句) 「~な味がする」

= This pie is good [delicious]. 「このパイは(味が) いいです[おいしいです]」

delicious [dilíʃəs]

cf. pie chart [tʃɑ́ː(r)t] 「円グラフ」


文型(1) ⑭

あなたの考えはとても良さそうですね。

  ⇒ Your idea sounds great.

idea [aidíːə] (名詞) 「考え,発想,アイデア,意見」

sound [sáund] ~ (自動詞) 「~な音がする,~なように聞こえる [思われる]」 → 聞いた話に対する感想を述べるときに使う表現


文型(1) ⑮

彼はその結果に失望しているようです。

  ⇒ He seems disappointed with the result.

seem (to be) ~ 「~のように思われる [見える,~らしい]」

be disappointed [dìsəpɔ́intəd] with ~ 「~に失望させられている,~に失望している」

cf. disappoint [dìsəpɔ́int] (他動詞) 「~を失望 [がっかり] させる」

result [rizʌ́lt] (名詞) 「結果,結末,成り行き」


文型(2) ①

私は彼女たち全員を知っています。

  ⇒ I know all of them.

第3文型 S + V + O [主語 + 動詞 + 目的語] → 「~は・・・を---する」


文型(2) ②

私はその本をナンシーから借りました。

  ⇒ I borrowed the book from Nancy.

borrow ~ (from ・・・) 「~ 〈移動可能なもの,お金など〉を (・・・から) (無料で) 借りる」

cf. rent ~ (from ・・・) 「~を (・・・から) 賃借りする」 ; rent ~ (人) ・・・(家・土地など) = rent ・・・ to ~ 「~に・・・を賃貸しする」 ※このようにrent には「賃借りする」「賃貸する」の二つの意味がある。

borrow は許可を得て無料で他人の所有物を一時的に借りること。 use は本来「借りる」の意味はないが,「借りて使う」の意味では borrow と同じように使われる。

rent は定められたお金を払って,他人の家・土地・車・ビデオソフト・衣装などを借りること。以前は移動可能なものを借りる時は borrow,移動不可能なものは use という使い分けがなされていたが,現在は移動不可能なものにも borrow を使うことがある。電話(固定・携帯とも)や車には use,borrow とも用いられるが,borrow の方がややていねい。また,当然ながら use ~ from ・・・ 「 ・・・から~を使う」(?) といった変な表現はない。→ I borrowed [× used,× rented] a DVD from my friend. 友だちから DVD を借りた

I rented [× borrowed,× used] a DVD from the video store. ビデオ店から DVD を借りた. 【ジーニアス英和辞典(第4版)】


文型(2) ③

パーティーは楽しかったですか。

  ⇒ Did you enjoy yourself at the party ?

(直訳) 「あなたはパーティーであなた自身楽しみましたか」 → yourself (代名詞) 「あなた自身,君みずから」 (強意用法)

= Did you have a good time at the party ? 「あなたはパーティーでよい [楽しい] 時間を持ちましたか」


文型(2) ④

彼のおじさんはマイアミでレストランを経営しています。

  ⇒ His uncle runs a restaurant in Miami.

run の基本的な意味は「走る」,「走らせる」 → 「~ (乗り物など) を走らせる [運行する]」「~ (液体)を流す」「~ (機械)を動かす」「~ (会社,店など)を経営する」と,様々な意味を持つ。

「おじさん」 → 父・母の兄には「伯父」,弟には「叔父」という漢字をあてる。本書では「伯父」に統一してあるが,親しみを込めて「さん」をつけている場合はひらがなで「おじさん」と表記してある。

restaurant [rést(ə)r(ə)nt,-rɑ̀ːnt,réstərɔ̀nt,-r(ə)nt ] → このように様々な発音がある。

-rɔ̀nt

の発音は若者に多い。【ウィズダム英和辞典(第3版)】

Miami [maiǽmi] (地名) 「マイアミ」 (米国 Florida 州南東部海岸の観光都市) → 鹿児島市とは平成2年11月1日に姉妹都市盟約を結ぶ。


文型(2) ⑤

彼女の弟は外国の雑誌をたくさん持っています。

  ⇒ Her brother has a lot of foreign magazines.

a lot of ~(複数形の名詞句) 「多くの [たくさんの] ~」 = 〈略式〉 lots of ~ = many ~ ※a lot of ~,lots of ~ とも通例肯定文で用いられる。後には数えられない名詞もくる。 (= much ~) ,疑問文・否定文では many や much が普通。ただし,疑問文で肯定文の答が期待される場合や否定文を強調する場合は a lot

lots of も用いられる (cf. some) 【ジーニアス英和大辞典】

magazine の発音 には mǽɡəzìːn と mæ̀ɡəzíːn の二つがある。(本誌準拠 CDでは前者の発音で録音)


文型(2) ⑥

私たちはその問題について何時間も議論しました。

  ⇒ We discussed the issue for hours.

discuss [diskʌ́s] ~ = (口語) talk about [over] ~ → discuss ~ は(他動詞) 「~について議論する[話す]」,talk は(自動詞) 「議論する[話す]」 → talk about [over] ~ で 「~について議論する[話す]」

cf. discussion [diskʌ́ʃən] (名詞) 「議論,討議,話し合い」


文型(2) ⑦

私は彼が正直な人だと信じています。

  ⇒ I believe that he is an honest person.

(直訳) 「私は彼が正直な人であるということを信じています」

この that (【接続詞】「~ということ」) は省略可 

 = (文語) I believe him to be an honest person. 「私は彼を正直な人であると信じています」

文例のように "an honest person" とすれば「(人格として常に) 正直な人」と言う意味。これを【第5版 4-6】のように単に "honest" とすれば「(その時に限って言えばうそをついていなくて)正直である」の意味。


文型(2) ⑧

牛は私たちにミルクを与えてくれます。

  ⇒ Cows give us milk.

第4文型 S + V + O1 + O2 [主語 + 動詞 + 間接目的語 (主に人) + 直接目的語 (主に物)] → 「~は O1 に O2 を・・・する」

give ~(人) ・・・ (物) 「~に・・・を与える」 = give ・・・ (物) to ~ (人)

= Cows give milk to us. → (意訳例) 「牛のおかげで我々人間はミルク [牛乳] を飲むことができる」「私たちが飲んでいるミルクは牛から搾り取っている」

※ give には本来「~ (英文の主語) の意志で与える」という意味がある。牛は別に人間に自分のミルクを与えようという意志はなく,人間が勝手に牛からミルクを搾取しているわけなので,この英文は適当ではないと考える人もいる。


文型(2) ⑨

誰がそんな大金をあなたに貸したのですか。

  ⇒ Who lent you so much money ?

lend [lénd] ~(人) ・・・ (お金・物) 「~に・・・を貸す」 → 無料で貸す場合にも,銀行などが利子をとって貸す場合 (= loan [lóun] ~ ・・・) にも使う。 lend [lénd] - lent [lént] - lent [lént]

cf. rent [rént] ~(人) ・・・(物) 「~に・・・を賃貸しする」 = rent ・・・ to ~


文型(2) ⑩

先日,おばさんが私に辞典を買ってくれました。

  ⇒ My aunt bought me a dictionary the other day.

buy [bái] ~ (人) ・・・ (物) 「~に・・・を買ってやる」 buy [bái] - bought [bɔ́ːt] - bought [bɔ́ːt]

「おばさん」 → 父・母の姉には「伯母」,妹には「叔母」という漢字をあてる。※本書では統一して「伯母」に統一してあるが,親しみを込めて「さん」をつけている場合はひらがなで「おばさん」と表記してある。


文型(2) ⑪

この薬はいくらか効くでしょう。

  ⇒ This medicine will do you some good.

(直訳) 「この薬はあなたにいくらかの役に立つこと[よい効果[影響],効能]を与えるでしょう」

do ~(人・作物など) ・・・(害・益) 「~に・・・をもたらす」 → Too much drinking will do you harm. 「あまりにも多すぎる飲酒はあなたに害を与える」「酒の飲みすぎは体に悪い」 【ジーニアス英和大辞典】

= (口語) If you take this medicine,you will get better. 「もしあなたがこの薬を飲めば,あなたはより健康に[元気に]なるでしょう」

medicine 「医薬,薬剤」 → drug はmedicine を作る原料として使われる「薬,薬剤」を表すこともあるが,一般的に複数形(drugs)で「麻薬」「中毒を引き起こすもの」の意味を表す。

飲む: take ~ (医薬),drink ~ (飲料,酒類) ,swallow ~ (食物,カプセル医薬) →「~を飲み込む」


文型(2) ⑫

あなたの写真をいつか私に見せてくれませんか。

  ⇒ Will you show me your photos sometime ?

Will you do ・・・ ? 「(依頼) ~してくれませんか」

show ~(人) ・・・(物) 「~に・・・を見せる [示す]」 = show・・・ (物) to ~(人)

= Will you show your photos to me sometime ?

photo [fóutou] 「写真」 → photograph [fóutəɡræ̀f] の短縮形

sometime [sʌ́mtàim] (副詞) 「いつか,そのうち」 cf. sometimes [sʌ́mtàimz] (副詞) 「時々,たまには」


文型(2) ⑬

この話を読めば,私たちは前向きであるべきだと分かるでしょう。

  ⇒ This story tells us that we should be positive.

(直訳) 「この話は,私たちに私たちが前向きであるべきだということを伝えている」

should do 「(現在のことに関する義務・必要) ~すべきだ」

positive [pɑ́zətiv] 「前向きな,肯定的な,積極的な」 ⇔ negative [négətiv] 「後ろ向きな,否定的な,消極的な」


文型(2) ⑭

東京駅への行き方を教えていただけませんか。

  ⇒ Could you tell me how to get to Tokyo Station ?

Could [Would] you (please) do ・・・ ? 「(控えめで丁寧な依頼) もしよろしければ (どうか) ~してくださいませんか」 → お願い事をする場合は,基本的に please 「どうか,どうぞ」 をつけるべきだと考える人もいる。

how to do 「どのようにして~するかを,~の仕方を」

= Would you tell me the way to Tokyo Station ?  「東京駅への道を教えていただけませんか」


文型(2) ⑮

彼女に明日来られるかどうか尋ねてくださいませんか。

  ⇒ Would you ask her if she can come tomorrow ?

if S V 「~かどうかを」 = whether [wéðə(r)] S V


文型(3) ①

私をジムと呼んでくださっていいですよ。

  ⇒ You can call me Jim.

第5文型 S + V + O + C [主語 + 動詞 + 目的語 + 補語 (主に物)] → この文型の C [補語] はO [目的語] の説明 / call ~ ・・・ 「~ を ・・・ と呼ぶ 」


文型(3) ②

彼らは自分たちの赤ちゃんをエマと名付けました。

  ⇒ They named their baby Emma.

name ~ ・・・ 「~ を ・・・ と名付ける 」

Emma [émə] (女の人名) 「エマ」〈愛称は Emie, Emmy 「エミィ」〉


文型(3) ③

妹はいつも部屋をきれいにしています。

  ⇒ My sister always keeps her room clean.

sister : 姉妹,姉,妹 (⇔ brother) cf. my elder [older,big] ~ 「私の姉」

my younger [little,baby,kid] ~ 「私の妹」 〈姉と妹を特に区別せず, 単に one's ~ のようにいうことが多い〉【ジーニアス英和大辞典】

keep ~ ・・・ 「~を ・・・ にしておく [保つ] 」 → keep [kiːp] - kept [kept] - kept [kept]


文型(3) ④

読んでみたら,その本はたいへん興味深いことが分かりました。

  ⇒ I found the book very interesting.

find ~ ・・・ 「~が ・・・ だと分かる [気づく] 」→ find [fáind] - found [fáund] - found [fáund]

= I found (that) the book is very interesting. → 目的語を節 [S V] の形で表した文

※ その本がたいへん興味深いということは昔も今も変わらないことなので,目的語節中の動詞は現在形 [was ではなくて is] を使っている。


文型(3) ⑤

ドアを開けっ放しにしておいてはいけません。

  ⇒ Don't leave the door open.

leave ~ ・・・ 「~ を ・・・ なままにしておく (放っておく)」 → leave [líːv] - left [left] - left [left]


文型(3) ⑥

本当のことを知れば君は気が楽になるでしょう。

  ⇒ The truth will set you free.

(直訳) 「本当のこと(を知る)ことは,彼を気が楽な状態にするでしょう」

truth [trúːθ] (名詞) 「事実,本当のこと」 cf. true [trúː] (形容詞) 「本当の,事実に反しない,正しい」

set ~ ・・・ 「~を ・・・ な状態にする」

free 「自由な[監禁されていない,解放された,縛られていない]」 [(代金がいらずに) 無料の]「(束縛・負担の)ない」「(悩み事から解放されて) 悩み事がない[気が楽な]」 cf. She is free from cares. 「彼女は心配事がない」 → 【600選 第5版 6-6】のように from cares 「悩み事から」という語 (句) がなくても,free だけで「気が楽な」という意味を表す。


文型(3) ⑦

私たちは彼を学級委員長に選びました。

  ⇒ We elected him class president.

elect ~ (人) ・・・ (役職) 「~を ・・・ に選ぶ」 → その役職が1名に限られる場合は,無冠詞 (a,an,theがつかない)


文型(3) ⑧

その知らせを聞いて私はうれしくなりました。

  ⇒ The news made me happy.

(直訳) 「その知らせ(を聞いたこと) は,彼を幸せな気分にした」 → make ~ ・・・ 「~を・・・にする」 → make - made - made

= I was happy to hear the news. 「私はその知らせを聞いてうれしかった」 → 原因・理由を表す不定詞


文型(3) ⑨

どうして彼はそんなに怒ったのですか。

  ⇒ What made him so angry ?

(直訳) 「何が彼をそんなに怒った状態にさせたのですか」 〈彼が怒った原因・理由を尋ねている。〉 → make ~ ・・・ 「~を・・・にする」

= Why did he get so angry ? 「なぜ彼はそんなに怒ったのですか」 → get ~ 「~な状態になる」


文型(3) ⑩

今の私があるのはあなたのおかげです。

  ⇒ You have made me what I am.

"(直訳) 「あなたが私を私の今日の姿にしているのです」= I owe [óu] what I am to you. 「私は今の私の姿をあなたに対して借りている[借りがある]」「私は今の私に関してあなたのおかげを被っている[あなたの恩義を身に受けている]」 → (注意) × I owe you what I am. は不可 → 〈文例が表している状況の一例〉 : 「以前は弱虫だったが,あなたに出会いあなたが勇気を与えてくれたから現在のように強い人間になれた。今の強い私があるのはあなたのおかげだ。今の私は以前のような弱虫ではない。あなたがいなかったら私は今でも弱虫かもしれない」

 what I am 「今日 (こんにち) の私の姿,今の私」 〈昔とは異なる今の私の性格・地位・能力・状況〉 → what I was [= what I used to be] 「昔の私の姿,以前の私」 → used to do 「以前は~だった,以前は~したものだ」の意味 → 〈 (現在とは異なる) 過去の状態・習慣〉は used to [júːsttə, júːsttu] do で表す。 "


文型(3) ⑪

私たちはエミリーが通りを横切るのを見ました。

  ⇒ We saw Emily walk across the street.

see ~ do 「~が・・・するのを見る」 → see [siː] - saw [sɔː] - seen [siːn]

 cf. see ~ doing 「~が・・・しているのを見る」,see ~ done 「~が・・・されるのを見る」

across [əkrɑ́s] ~ (前置詞) 「~を横切って,~を横断して」


文型(3) ⑫

彼女は赤ちゃんが泣いているのを耳にしました。

  ⇒ She heard her baby crying.

hear ~ doing 「~が・・・しているのを聞く」 → hear [híə(r)] - heard [hə́ː(r)d] - heard [hə́ː(r)d]

cf. hear ~ do 「~が・・・するのを聞く」,hear ~ done 「~が・・・されるのを聞く 」


文型(3) ⑬

私は散髪をしてもらわなければなりません。

  ⇒ I must have my hair cut.

have ~ done 「~を・・・してもらう」 = get ~ done

cut - cut - cut → ここでは過去分詞


文型(3) ⑭

どうぞおくつろぎください。

  ⇒ Please make yourself at home.

(直訳) 「どうかあなた自身をくつろいだ状態にしてください」

at home 「 (自宅にいるように) くつろいだ,快適な」 = comfortable [kʌ́mftəbl]


文型(3) ⑮

父は混んだ列車の中で財布を盗まれました。

  ⇒ My father had his wallet stolen on the crowded train.

have ~ done 「~を・・・される」 = get ~ done

steal [stiːl] ~ (他動詞) 「~を(こっそり)盗む,~を(相手をだまして)手に入れる」 → steal [stiːl] - stole [stoul] - stolen [stóul(ə)n]

cf. steel [stíːl] (名詞) 「はがね,鋼鉄」


5 時制の基本 ①

"私は吹奏楽部に入っています。 <性質・状態>"

  ⇒ I belong to the brass band club.

現在の性質・状態 → 現在時制

belong to ~ 「~に属している,~の一員である」

= I am a member of the brass band club. 「私は吹奏楽部の一員です」

cf. (文語) This bike belongs to me. 「この自転車は私のものだ」 〈所有〉 = (口語) This bike is mine.


5 時制の基本 ②

"私はいつも朝食にトーストを食べます。 <習慣的動作>"

  ⇒ I always have toast for breakfast.

現在の習慣的動作 → 現在時制

トースト : 薄く切った食パンを軽く焼いたもの【広辞苑】


5 時制の基本 ③

"習うより慣れよ。 <ことわざ・真理・社会通念 >"

  ⇒ Practice makes perfect.

ことわざ・真理・社会通念 → 現在時制

(直訳) 「稽古が完全 (な技術) を作り上げる」 「練習を続ければ完璧になる」= Custom makes all things easy. 「習慣とすること[繰り返して行って身に付けること]が全てのことを簡単にする」 → custom [kʌ́stəm] (名詞) (文語,単数形で) 「(個人の) 習慣的行為」 「(社会の) 習慣,風習,習わし」


5 時制の基本 ④

"電車はあと1時間出ません。 <確定している予定>"

  ⇒ The train doesn't leave for another hour.

時刻表などに載っていて確実に決まっていること → 現在時制 / for ~ (時間) 「~の間は [に]」,another ~ 「もうひとつ別の~」


5 時制の基本 ⑤

"弟が昼食を作ってくれました。 <過去の動作・出来事>"

  ⇒ My little brother cooked me lunch.

過去のあるときの動作・出来事 → 過去時制

cook ~ (人) ・・・ (料理,食事) 「~に・・・を作ってやる」

cf. older [elder,〈略式〉big] brother 「兄」 → big brother は主に子供が使う表現。英米では兄弟姉妹の年の上下を問題にすることはまれで,ふつう単に brother,sister を用いる 【ジーニアス英和大辞典】


5 時制の基本 ⑥

"彼は放課後毎日野球をしていました。 <過去の習慣的動作>"

  ⇒ He played baseball after school every day.

過去の習慣的動作 → 過去時制

[語法] 「毎日」の意で副詞的に用いる場合は évery dáy と2語につづる. 強勢の置き方にも注意. cf. éverydày (形容詞) 「毎日の,日々の」「平日の,ありふれた」cf. everyday life 「日常生活」,everyday people 「一般[普通]の人々」


5 時制の基本 ⑦

"私はその当時,善悪の判断がつきませんでした。 <過去における性質・状態>"

  ⇒ I didn't know right from wrong at that time.

(直訳) 「私はあの時は悪いことから良いことの見分けがつかなかった[区別ができなかった]」

過去のあるときの状態 → 過去時制

know [can tell ] ~ from ・・・ 「(通例否定・疑問・条件文で) ・・・から区別して ~を知っている [言える]」「 ・・・と ~ との見分けがつく[識別できる]」 ,from ~ 「 (相違・区別) ~から」「~と違って」

= I didn't know [understand] the difference between right and wrong at that time. 「私はその当時,正しいことと間違ったことの (間の) 違いを知りませんでした [違いが理解できませんでした]」

right [raɪt] (名詞) 「正しいこと,正しい行為; 善」 → 語源は「まっすぐな」 → 「右 [の,に] 」「正しさ [い,く] 」「正確さ [な,に] 」「権利」「まっすぐな」「合っている,適切な」「直角[90度]の」「ちょうど,ぴったり」「すぐに,直ちに」 など多くの意味・用法を持つ。

wrong [rɔːŋ,rɔŋ] (名詞) 「悪いこと」「不正」 → 語源は「ねじれた」


5 時制の基本 ⑧

"午後に雨が降るでしょう。 <予測>"

  ⇒ It will rain in the afternoon.

未来に起こりそうなこと → will do 「~でしょう」「~だろう」


5 時制の基本 ⑨

"彼女が戻ったら,あなたに電話するように伝えますね。 <意志>"

  ⇒ I will tell her to call you when she comes back.

(直訳) 「彼女が戻ってきたときに私は彼女にあなたに電話をするように話すつもりです」

話し手 (I,We) の意志 → will do 「~するつもりです」

tell ~(人) to do 「~に・・・するように言う」

時を表す副詞節中 (「~なとき (はいつでも)」「~したらすぐに」 等) では未来のことも現在時制または現在完了形で表す。→ 「彼女が(これから)戻るつもりならば」という意味ではなく,「彼女が(未来において) 戻ってきたときには」と現時点で想定して言っているだけなので,現在形で表す。


5 時制の基本 ⑩

"私は来月伯父を訪ねるつもりだ。 <予定>"

  ⇒ I am going to visit my uncle next month.

助動詞のwill do の代わりに,口語では be going to do を用いて「近い未来」を表すことができる。〈主語の意志 「~するつもりである」〉 → be going to も近い未来を表すが,単なる進行形のほうが強い決意を表すことがある。 I'm not leaving. 「立ち去るつもりはない」 【ロイヤル英文法】


5 時制の基本 ⑪

"具合が良くなったら,すぐ学校に行くよ。 <意志>"

  ⇒ As soon as I get better,I will go to school.

as soon as S V,... 「~するとすぐに・・・」

get better 「(状態が) よりよくなる」 = (文語) recover [rikʌ́və(r)] (from illness [ílnəs] or injury [ín(d)ʒ(ə)ri] ) 「(病気または怪我から) 回復する」


5 時制の基本 ⑫

"来月,ハワイに行こうかと思っています。 <進行形 (現在)>"

  ⇒ I am thinking of going to Hawaii next month.

現時点の一時的な活動・現象 → 「(今,一時的に)~しているところです」 → 現在進行形 (am [ is,are ] doing)

Hawaii [həwáɪi] (地名) 「ハワイ州」 (州都 Honolulu [hɑ̀nəlúːluː]) 「ハワイ島」


5 時制の基本 ⑬

"インターネットで情報を探しているところです。 <進行形 (現在)>"

  ⇒ I am looking for the information on the Internet.

現在進行中の動作・出来事 → 現在進行形 (am [ is,are ] doing)

on the Internet [íntə(r)nit] 「インターネットで」


5 時制の基本 ⑭

"女の子たちはラジオで音楽を聞いていました。 <進行形 (過去)>"

  ⇒ The girls were listening to music on the radio.

過去のあるときに進行中の動作・出来事 → 過去進行形 (was [were] doing)

cf. on TV [tìːvíː] 「テレビで」 〈通例,the はつけない〉


5 時制の基本 ⑮

"明日の今頃はハワイの海辺で寝そべっているでしょう。 <進行形 (未来)>"

  ⇒ I'll be lying on a beach in Hawaii about this time tomorrow.

未来のあるときに進行中の動作・出来事 → 未来進行形 (will be doing 「~しているでしょう」)

 lie [lái] - lay [léi] - lain [léin] - lying [láiiŋ] (自動詞) 「横たわる,寝そべる」

cf. lie lái] - lied [láid] - lied [láid] - lying [láiiŋ] (自動詞) 「うそをつく」,lay [léi] - laid [léid] - laid [léid] - laying [léiiŋ] (他動詞) 「~を横たえる[置く,広げる]」「(卵) を産む」


6 完了形(1) ①

彼らはもう朝食をとりました。

  ⇒ They have already had breakfast.

〈現在完了〉: (形) have [has] done (用法) 過去に起こった動作・状態を現在と結びつけて述べる場合に使う。いろいろな意味にとれる。

already [ɔːlrédi] (副詞) 〈肯定文で〉「もう [すでに] (~してしまった)」

最初の have は完了形でいつも使う have,後ろの had は動詞 have 「~を食べる」の過去分詞

already → 〈肯定文で; しばしば完了時制で〉「(予期しているよりも早く) もう,すでに」「今までに,それまでに」 ※通例否定文・疑問文では yet を用いるが,if 節・関係節・否定疑問文では not already も可能


6 完了形(1) ②

私はまだ宿題を済ませていません。

  ⇒ I've not finished my homework yet.

I've not done ・・・. = I have not done ・・・. = I haven't done ・・・.

yet [jét] (副詞) ①〈主に否定文で,しばしばまだ起きていないことに対して驚きを表して〉 「まだ, 今 [その時] までのところ」,②〈肯定の疑問文で〉「もう,今 [その時] までにもう」 【ジーニアス英和大辞典】

yet (否定文で) 「まだ (~ない)」,(疑問文で) 「もう (~しましたか)」

cf. I have already finished my homework. 「私はもうすでに宿題を済ませました」 → 肯定文では一般的にalreadyを用いる。


6 完了形(1) ③

私はこの小説を以前読んだことがあります。

  ⇒ I have read this novel before.

read [rí:d] - read [réd] - read [réd] → ここでは過去分詞 (発音に注意)

before (副詞) 〈過去・現在完了時制で〉「(今より) 前に,以前に,今まで(に)」 → 〈過去完了時制で〉「(過去のある時より) 前に」【ジーニアス英和大辞典】


6 完了形(1) ④

「あなたは富士山に登ったことがありますか」「いいえ,ありません」

  ⇒ "Have you ever climbed Mt. Fuji ?" "No,I haven't."

ever (副詞) 「かつて,これまでに」 → 日本語に訳さない場合が多い。 ※ ever の基本イメージ : 「いつのことでもいいんだけど (at any time)」と任意の時点を表す。このため特定のできごとではなく経験を問う現在完了形の文でしばしばもちいられる。【英単語イメージハンドブック】

No,I haven't. = No,I never have.


6 完了形(1) ⑤

彼を見送りに空港へ行って来たところです。

  ⇒ I have just been to the airport to see him off.

have [has] been to ~(場所)  〈完了・往復〉 「~へ行ってきたところだ」 → 〈経験〉 「~へ行ったことがある」 の意味になることもある。 →〈完了〉 の意味か〈経験〉 の意味かは文脈や一緒に使われている語で判断すること。

see ~(人) off 「~を見送る」


6 完了形(1) ⑥

彼女は仕事でアメリカへ行っています。

  ⇒ She has gone to the United States on business.

have [has] gone to ~ 「~へ行ってしまった (今,ここにはいない) → ただしアメリカ英語では,(経験) 「~へ行ったことがある」 や (完了) 「~へ行ってきたところだ」 の意味になることがある。

go - went - gone [ɡɔ́(ː)n]


6 完了形(1) ⑦

「あなたはカメラをどうしましたか」「なくしてしまいました」

  ⇒ "What have you done with your camera ?" "I have lost it."

do ~ with ・・・ (what の疑問文または否定文で) 「・・・に対して~をする」 → (直訳) 「(あなたがいつも持ち歩いているカメラを最近見ないけど) あなたはあなたのカメラに対してどんなことをしたのですか  (人にあげること,売ること,壊すこと,失くすこと 等)」

do - did - done [dʌ́n],lose [lúːz] - lost [lɔ́(ː)st] - lost [lɔ́(ː)st]


6 完了形(1) ⑧

今月は雨が多かったです。

  ⇒ We have had a lot of rain this month.

(直訳) 「私たちは今月たくさんの雨を持った」

= It has rained a lot this month. 「今月はたくさん雨が降っている」


6 完了形(1) ⑨

「もうベルが鳴りましたか」「いいえ,まだです」

  ⇒ "Has the bell rung yet ?" "No,not yet."

bell [bel] (名詞) 「ベル,呼び鈴,ブザー,チャイム」 → an electrical device which makes a ringing sound when a button on it is pushed; the sound that it makes,used as a signal or a warning 「ボタンが押されたときにベルの音を出す電気装置; それの出す音; 合図や警告に使われる。 cf. chime: a ringing sound,especially one that is made by a bell (名詞) [tʃáimz] 「特にベルによって発せられる鳴り響く音」 【Oxford Advanced Learner's Dictionary】 → このように文例を「学校のチャイム (the school bell) はもう鳴りましたか」と解釈することもできる。〈ALTも同意見〉

ring [ríŋ] -rang [rǽŋ] - rung [rʌŋ] (自動詞) 「 (ベル・鐘などが) 鳴る 」「 (音・声が) 鳴り響く」「(電話が) 鳴る」

yet (疑問文で) 「もう (~しましたか)」  (否定文で) 「まだ (~ない)」

No, not yet. = No, the bell has not rung yet. 「いいえ,そのベルはまだ鳴っていません」


6 完了形(1) ⑩

私はこんなに美しい夕日を見たことがありません。

  ⇒ I have never seen such a beautiful sunset.

have [has] never done 「これまで1度も~したことがない」 / = This is the most beautiful sunset (that) I have ever seen. 「これは私が今まで見た中で最も美しい夕日です」


6 完了形(1) ⑪

私は彼女が文句を言うのを聞いたことがありません。

  ⇒ I have never heard her complain.

hear ~ (人) do 「~が・・・するのを聞く」

complain [kəmpléin] (自動詞) 「不満[苦情・不平・愚痴]を言う」 cf. complaint [kəmpléint] (名詞) 「不満,苦情,クレーム,愚痴」


6 完了形(1) ⑫

「あなたは何回京都へ行ったことがありますか」「2回あります」

  ⇒ "How many times have you been to Kyoto ?" "I have been there twice."

How many times ~ ? : 現在完了形で (経験回数) を尋ねる。

cf. once 「1回」,three times 「3回」 → 3回以上は ~ times で表す。

= How often have you been to Kyoto ?

How often ... ? ① 「どのくらいの回数 [頻度] で ・・・ですか」 (例) "How often do the buses run here ?" "Every ten minutes." 「ここのバスの便は何分おきですか[どのくらいの頻度で運行していますか]」 「10分おきです」 ②「([完了時制で) これまでに~したことが何度ありますか」 (例) "How ~ have you been to Hokkaido?" "Three times." 「北海道へこれまで何度行きましたか」「3回です」 → このように文例はHow often ... ? でも表現できるのだが,(経験回数)を尋ねていることをはっきりと示すために,英作600第6版では How many times ... ? の表現を採用しました。


6 完了形(1) ⑬

彼女とは長いこと会っていません。

  ⇒ I've not seen her for a long time.

for a long time 「長い間,長く,久しく」 → ふつう肯定の平叙文で使う表現 【ジーニアス英和大辞典】 → 〈平叙文〉 : 物事を主観をまじえず,ありのままに述べる文。疑問文・命令文・感動文などに対していう。【広辞苑】

cf. for (very) long → for a long time とほぼ同じ意味だが,ふつう疑問文・否定文で用いる。


6 完了形(1) ⑭

彼が亡くなってから3年になります。

  ⇒ He has been dead for three years.

have [has] been ~ 「(過去のあるときから現在までずっと) ~な状態にある」

dead [déd] (形容詞) 「死んだ状態の,もはや生きていない状態の」 ⇔ alive [əláiv] (形容詞) 「生存した状態の,生きている」 →

(直訳) 「彼は3年間,死んだ状態である」

= He died three years ago. 「彼は3年前に死んだ」 die [dái] (自動詞) 「死ぬ」


6 完了形(1) ⑮

私たちが新しい家に引っ越して5年たちました。

  ⇒ Five years have passed since we moved to our new house.

pass [pǽs] (動詞) 「(時が) 過ぎる,たつ」〈時間の経過〉

= It has been five years since we moved .... 「・・・ 引っ越してから5年がたっています」

cf. It is five years since we moved ・・・. 「・・・ 引っ越してから5年です」〈現在の事実〉


7 完了形(2) ①

彼は1週間前から病気です。

  ⇒ He has been sick for a week.

for ~(期間) 「~の間

(直訳) 「彼は1週間ずっと病気で,そして今も病気です」

= He became sick a week ago and he is still sick. 「彼は1週間前に病気になり,そして今もまだ病気です」


7 完了形(2) ②

彼から3年間連絡がありません。

  ⇒ We haven't heard from him for three years.

hear from ~(人) 「~から (電話・メール・手紙・伝言などの) 連絡をもらう,~から便りがある」


7 完了形(2) ③

君はどのくらいの期間,英語の勉強をしていますか。

  ⇒ How long have you been studying English ?

How long ・・・ ? 「どのくらい (時間的に) 長く・・・」 → 「どのくらいの期間・・・

have been doing 「(過去のある時から現在までずっと) ~し続けている」 〈動作の継続〉〈現在完了進行形〉


7 完了形(2) ④

私はこちらに5か月前から住んでいます。

  ⇒ I have been living here for five months.

(直訳) 「私は5か月の間ここに住み続けています」 → live 「住む」という動詞そのものが〈動作の継続〉を表すので「 "have lived ~" だけでいいのではないか」と考える人もいるかもしれない。しかし,これを "have been doing" と現在完了進行形にすることで 「ここには一時的に住んでおり,今後に別な場所に引っ越す可能性がある」といった言外の意味を表している。


7 完了形(2) ⑤

私はこの2週間,伯父のところに滞在しています。

  ⇒ I have been staying at my uncle's for the last two weeks.

stay at ~(場所) 「~に滞在する

~ (人) 's  「~のもの (家,店)」   cf. ~(人) 's ・・・ (名詞) 「~の・・・」 → (例) my uncle's car 「伯父の車」


7 完了形(2) ⑥

私たちは子どものときからお互いに知っています。

  ⇒ We have known each other since we were children.

know 「知っている」 のように永続的・本質的な状態・構造の意味を表す動詞は,ふつうは進行形にしない。 "have been knowing" とはしない。 → その動詞自体に「~している」という継続・進行の意味を含むため。

know [nóu] - knew [n(j)úː] - known [nóun]


7 完了形(2) ⑦

私はずっと期末考査の準備で忙しいです。

  ⇒ I've been busy preparing for the final examination.

be busy doing 「~するのに忙しい」 ※以前は "be busy in doing" の形を取っていたが,近年では "in" を入れることはほとんどない。

prepare [pripéə(r)] for ~ 「~のための準備をする」

examination [igzæ̀mənéiʃən] = (略称) exam [igzǽm]  cf. midterm [mídtəː(r)m] examination 「中間試験」


7 完了形(2) ⑧

あなたは今までずっと何をしていたのですか。

  ⇒ What have you been doing all this time ?

〈現在完了進行形〉: (形) have [has] been doing (用法) 過去のあるときから現在まで続いている動作・出来事を表す。


7 完了形(2) ⑨

私がバス停に着いたとき,バスはもう出ていました。

  ⇒ When I got to the bus stop,the bus had already left.

〈過去完了形〉: (形) had done  (用法) 話の中で過去のある時よりもさらに前のことを表す。ここでは,「バス停に私が着いた」という過去のある出来事を過去形 (When I got to the bus stop) で表し,それよりもさらに時間的に前の[昔の]「バスがもう出ていた[離れていた,出発していた]」という出来事を過去完了形で表している。

leave 「離れる[出発する,去る]」 → ここでは目的語をとっておらず,自動詞として使われている。 leave [líːv] - left [left] - left [left]


7 完了形(2) ⑩

私はすぐ彼だとわかりました。というのは以前会ったことがあったからです。

  ⇒ I recognized him at once,for I had seen him before.

recognize [rékəgnàiz] (他動詞) 「~を見て誰[何]であるかわかる,~に覚えがある,~を識別する」

for S V = because S V 「なぜなら~だからです」

 before 「それ (過去のある時) 以前に」 → 文例では「私が彼に気付いた時よりも前に」の意味


7 完了形(2) ⑪

父はスイスで買った時計を私にくれました。

  ⇒ My father gave me the watch that he had bought in Switzerland.

the watch を that 以下の部分が説明している。

buy [bái] - bought [bɔ́ːt] - bought [bɔ́ːt]

Switzerland [swítsə(r)lənd] (国名) 「スイス」 cf. Swiss [swís] 「スイス(人) の」「スイス人」


7 完了形(2) ⑫

私たちが見舞いに行ったとき,彼女が入院してすでに1週間たっていました。

  ⇒ She had been in the hospital for a week when we visited her.

(直訳) 「私たちが (病院にいる) 彼女を訪れたときには,(それ以前に) 彼女は1週間病院にいた」


7 完了形(2) ⑬

次の土曜日で私たちは結婚して10年目になります。

  ⇒ Next Saturday we will have been married for ten years.

(直訳) 「次の土曜日で私たちは10年間結婚していることになる」

will have been ~ 「(未来のある時には) ~なことになる」

married [mǽrid] (形容詞) → be married (to ~) : ①「(状態) (~と) 結婚している」,②「(動作) (~と) 結婚する」 = get married (to ~) 〈特定の時を表す表現とともに動作を表すことがある〉

文例の日本語は口語で,文意は「次の土曜日で私たちは10回目の結婚記念日を迎えることになります」「次の土曜日には私たちは10年間結婚していることになります」「次の土曜日で私たちは結婚して10年になります」ということ。


7 完了形(2) ⑭

あなたが帰って来るころまでには,彼は家を出ているでしょう。

  ⇒ He will have left home by the time you come back.

will have done 「〈未来のある時には〉 ~してしまっているだろう」,leave [líːv] - left [left] - left [left]


7 完了形(2) ⑮

その雑誌を読んでしまったら私に貸してください。

  ⇒ Please lend me the magazine when you have finished it.

when S V 「~な時に」 → 時を表す副詞節 (未来のことでも動詞は現在形・現在完了形になる。)


8 疑問文(1) ①

あなたは自転車に乗れますか。

  ⇒ Can you ride a bicycle ?

can do 「~できる」 (能力,可能性)


8 疑問文(1) ②

明日の晩はお暇ですか。

  ⇒ Will you be free tomorrow evening ?

will be ~ 「~な予定だ,~でしょう,~だろう」 (単純未来)


8 疑問文(1) ③

あなたは窓を開けたまま寝たのですか。

  ⇒ Did you sleep with the windows open ?

with ~ ・・・ 「~が・・・な状態で」 (付帯状況)


8 疑問文(1) ④

「君は彼にお礼状を書かなかったのですか」「いいえ,書きました」

  ⇒ "Didn't you write him a letter of thanks ?" "Yes,I did."

英語では質問文に関係なく,答えの内容が肯定 (~です,~する) なら Yes で,否定 (~ない) なら No で答える。この文例では答えで「書きました」という肯定の内容を伝えているので Yes で答える。


8 疑問文(1) ⑤

彼女はイギリス人ですか,アメリカ人ですか。

  ⇒ Is she British or American ?

このように British,American は形容詞 (「イギリス人の」「アメリカ人の」) として使うことが多い。冠詞をつけて名詞として a British,an American (「(一人の) イギリス人」「(一人の) アメリカ人」) と表現することは少ない。→ 簡潔な表現を心がけること。


8 疑問文(1) ⑥

コーヒーと紅茶のどちらがお好きですか。

  ⇒ Which do you like better,coffee or tea ?

Which → 一般的に限定されたものの中からどれを選択するかを尋ねる。〈「2つのものの中から」という意味ではない〉 cf. What → 一般的に不特定の数・量のものの中からどれを選択するかを尋ねる。


8 疑問文(1) ⑦

コーヒーはどうしますか,ブラックにしますか,ミルクを入れますか。

  ⇒ How do you like your coffee,black or with milk ?

How do you like ~(飲食物など) ? 「~はどう [どんな味付け・調理方法 等] しますか。」 → ここでは好みを尋ねている。

cf. "How do you like your steak ?" "Well done,please." 「ステーキの焼き具合はどのようにしましょうか」「十分によく焼いてください」 → "Medium [míːdiəm], please." 「(ほどほどに全体に火がとおるような)並み焼き程度でお願いします」,"Rare [réə(r)], please." 「(血がにじみ出る程度の) 生焼きでお願いします」


8 疑問文(1) ⑧

カナダは美しい国ですね。

  ⇒ Canada is a beautiful country,isn't it ?

付加疑問(文) : 平叙文や命令文の後につけ加える簡単な疑問形の文を〈付加疑問〉という。 【ロイヤル英文法】 →ふつうの付加疑問は,話し手が聞き手に自分の話の内容についての確認や同意を求めるもので,一般に〈肯定文〉には〈否定形〉,〈否定文〉なら〈肯定形〉が用いられる。上昇調で言うときは相手に賛同を求める疑問文的色彩が強く,下降調は自分の言うことに自信を持っていて確認を求める気持ちが強い。


8 疑問文(1) ⑨

君はゆうべ彼女に電話しなかったのですね。

  ⇒ You didn't call her last night,did you ?

cf. (返事で) "Yes,I did." 「電話したよ」 →答えの内容が肯定 (~です,~する) ならば Yes で答える。;"No,I didn't." 「電話しなかったよ」 →答えの内容が否定 (~ない) ならば No で答える。 → 日本語の場合,「はい」は「あなたの言うとおりです」,「いいえ」は「あなたの言うことは正しくありません」 ※英語の Yes, No, と日本語の「はい」「いいえ」は意味が異なる。


8 疑問文(1) ⑩

手伝いに来てくださいね。

  ⇒ Come and help us,will you ?

命令文の付加疑問 → 「~してくださいね」 〈表現が控えめで柔らかくなる〉


8 疑問文(1) ⑪

お茶を飲みましょうか。

  ⇒ Let's have a cup of tea,shall we ?

Let's do .... の文の付加疑問 → 「~しましょうね」 〈表現が控えめで柔らかくなる〉

"Let's" に「~しましょう」の意味があるのに,さらに "shall we ?" をつけるのはくどい表現であると考える人もいる。


8 疑問文(1) ⑫

窓を割ったのは誰ですか。

  ⇒ Who broke the window ?

cf. Tom broke the window. 「トムが窓を割りました」 → 主語を Who にかえて文末にクエスチョンマーク [?] をつけるだけで,「誰が~したのですか」 といった疑問文になる。


8 疑問文(1) ⑬

いつ大学を卒業しましたか。

  ⇒ When did you graduate from university ?

graduate [grǽʤu:èit] (自動詞) 「(人が大学を) 卒業する」(from ~,(英) at ~) → (1) (米) では大学以外の小・中・高校にも用いる (cf. finish) (2) 英国の中等学校では卒業式がないので単に leave (school) という. 【ジーニアス英和大辞典】

graduation (米) 「(小・中・高校の) 卒業」 (英) 「(高校・大学の) 卒業」 (cf. commencement [kəménsmənt] (名詞) (米) 「(大学の) 卒業式,学位授与式」 (米) 「(高校の) 卒業式」 【ジーニアス英和大辞典】

※ (米) は「アメリカ式英語」 を,(英) は「イギリス式英語」 を表す。


8 疑問文(1) ⑭

「学校にはどうやって行きますか」「自転車で行きます」

  ⇒ "How do you go to school ?" "By bike."

by ~ 「~(交通手段) で」 → by のあとに来る交通手段を表す名詞には,冠詞 (a,an,the) や所有格代名詞 (my,his,) はつかない。

cf. on foot 「徒歩で,歩いて」


8 疑問文(1) ⑮

どうして君はそんな失礼なことを彼女に言ったのですか。

  ⇒ Why did you say such a rude thing to her ?

〈 such a [an] ~ (程度を表す形容詞) ・・・ (単数名詞) 〉 または 〈 such ~ (程度を表す形容詞) ・・・ (複数名詞) 〉 で 「そのように[そのような]~な・・・,とても[非常に]~な・・・」


9 疑問文(2) ①

ブラジルの首都はどこですか。

  ⇒ What is the capital of Brazil ?

都市名・住所・年齢・価格・人口などの「名詞の具体的内容」は What で尋ねる。cf. "What is your new home address [ǽdres] ?" "It's 125 Boxter Drive." 「あなたの新しい家の住所はどこですか」「ボクスター通りの125番地です」 → Where ・・・ ? は (位置) (方向) などを尋ねるときに使う。 cf. "Where is Nagasaki ?" "It's in the western part of Kyusyu." 「長崎はどこにありますか」「九州の西部にあります」

Brazil [brəzíl] (国名) 「ブラジル」 → 首都はBrasilia [brəzɪ́liə] 「ブラジリア」 cf. Brazilan [brəzɪ́liən] (形容詞) 「ブラジル [人] の」 (名詞) 「ブラジル人」


9 疑問文(2) ②

この市の人口はどのくらいですか。

  ⇒ What is the population of this city ?

= How many people are there in this city ? 「この市には何人の人がいますか」

 ※population [pɑ̀pjəléiʃən] は「人口値」という一つのまとまったものを示す名詞であり,一人一人に目を向けているのではない。従って,この具体的内容はHow many でなくて What で尋ねる。また,その大小は many

a few ではなく,large

small で表す。


9 疑問文(2) ③

犬とオオカミの違いは何ですか。

  ⇒ What is the difference between dogs and wolves ?

difference [díf(ə)r(ə)ns] (名詞) 「違い,異なっていること[もの],相違点」 cf. different [díf(ə)r(ə)nt] (形容詞) 「違っている,異なる」

between ~ and ・・・ 「~と・・・の間 (の)」

wolf [wúlf] (名詞) 「オオカミ」 → (複数形) wolves [wúlvz] → -f または-fe で終わる単語を複数形にする場合は,原則としてこれらの語尾を -ves にする。→ (例) leaf [líːf] 「葉」- leaves [líːvz] ,half [hǽf] 「半分」- halves [hǽvz],shelf [ʃélf] 「棚」- shelves [ʃélvz],knife [náif] 「ナイフ」- knives [náivz],wife [wáif] 「妻」- wives [wáivz],life [láif] 「命,生き物,一生,人生,生活」- lives [láivz] ※発音に注意 など


9 疑問文(2) ④

なぜあなたはそこへ行ったのですか。

  ⇒ What did you go there for ?

for ~ 「~のために」 (理由) → (直訳) 「何のためにあなたはそこに行ったのですか」 cf. I went there for sightseeing [sáitsíːíŋ] 「私は観光のためにそこに行きました」

= Why did you go there ? 「なぜあなたはそこに行ったのですか」


9 疑問文(2) ⑤

新しいお住まいはどんな感じですか。

  ⇒ What is your new house like ?

be like ~ 「~に似ている[のような]」 → (直訳) 「あなたの新しい家は何のようですか」 cf. My new house is like a castle. 「私の新居は城のようです」

cf. "How is your new house ? " " It' s great !" 「(感想・印象を求めて) あなたの新しい家はどうですか」「素敵だよ」


9 疑問文(2) ⑥

あなたはどの科目がいちばん好きですか。

  ⇒ What subject do you like best ?

What ~(名詞) ・・・ ? 「どの [何の] ~が・・・ですか」 → what は〈疑問形容詞〉

伝統的な文法では,文例のように,「副詞の最上級には the をつけない」とされる。その一方で形容詞の最上級ならば He is the fastest (runner) in my class. のように,その後には意味的に名詞が存在するので,定冠詞の the がつく。ただし,最近では形容詞・副詞に関係なく最上級には the をつけることも多くなっている。


9 疑問文(2) ⑦

「これは誰の眼鏡ですか」「私のです」

  ⇒ "Whose glasses are these ?" "They are mine."

対になった2つの部分からなる衣類や器具を表す名詞は一般的に複数形にする。→ (例) shoes [ʃúːz] 「靴」,socks [sɑ́ks] 「靴下」,gloves [glʌ́v] 「手袋」,scissors [sízə(r)] 「はさみ」,trousers [tráuzə(r)] 「ズボン」



mine 「私のもの」 ・・・ 〈所有代名詞〉で (my + 先行代名詞) を代用している。ここでは my glasses [glǽs] 「私の眼鏡」を意味する。 cf. yours 「あなた (がた) のもの」,his 「彼のもの」,hers 「彼女のもの」,ours 「私たちのもの」,theirs 「彼ら [彼女ら,それら] のもの」


9 疑問文(2) ⑧

なぜ彼が学校を欠席しているか知っていますか。

  ⇒ Do you know why he is absent from school ?

why S V = the reason S V 「~である理由 (を)

= Do you know the reason he is ...? → "the reason why ・・・" の形はほとんど使われない。

単に Yes - No で答えるような疑問文は,〈主語・動詞の倒置形〉 で始める。→ 疑問詞では始めない。


9 疑問文(2) ⑨

なぜ彼女はあなたに怒ったと思いますか。

  ⇒ Why do you think she got angry with you ?

Why + do you think + S V ? 「なぜ~だと (あなたは) 思いますか」

単に Yes - No ではなく具体的な内容で答えなくてはならない疑問文は疑問詞で始める。


9 疑問文(2) ⑩

いつまでホストファミリーのお宅に滞在する予定ですか。

  ⇒ How long are you going to stay with your host family ?

How long ・・・ ? 「どのくらい (時間的に) 長く・・・ですか」 → 「どのくらいの期間・・・ですか」

stay with ~ (人・家族) 「~のところに滞在する [泊まる]」

stay at ~ (場所) 「~に滞在する[泊まる]」


9 疑問文(2) ⑪

「あとどのくらいでここを出発しますか」「10分したら出発します」

  ⇒ "How soon are we leaving here ?" "In ten minutes."

in ~(時間) 「(今から) ~以内に,~後に,~たって」

〈確定的な未来・予定〉 → 現在進行形で表すことができる。 I'm leaving for Sapporo tomorrow. 「あした札幌にたちます」,We're moving next month. 「来月引っ越します」 ※ あらかじめ計画された行為や,すでにその準備が目下進んでいる含みがある。【ロイヤル英文法】


9 疑問文(2) ⑫

飛行機で成田からハワイまで行くのにどれくらい時間がかかりますか。

  ⇒ How long does it take to fly from Narita to Hawaii ?

It takes ~(人) ・・・ (時間) to do. 「~が---するのに・・・だけ(時間が) かかる」

fly [flái] (自動詞) 「(鳥や飛行機が) 飛ぶ,飛行する」「(飛行機で) 行く,旅行する」

成田 : 成田国際空港のこと。または,成田国際空港がある千葉県北部の市


9 疑問文(2) ⑬

君は先月は本代にいくら使いましたか。

  ⇒ How much money did you spend on books last month ?

= How much did you spend on books last month ? → 文例のように How much money ・・・ ? とすることで,「金額」を尋ねていることがよりはっきりとなる。 How much ・・・ ? は①「(金額が) いくらで」 と ②「(量・重さ・が)どのくらいで」の二つの意味がある。



spend ~ (金額) on ・・・ 「~を・・・に使う[払う,費やす]」


9 疑問文(2) ⑭

「ここのバスの便は何分おきですか」「10分おきです」

  ⇒ "How often do the buses run here ?" "Every ten minutes."

How often ・・・ ? (頻度) 「どのくらいの間隔で・・・,一定時間内に何回・・・」

(直訳) 「ここ[この地域]のバスはどのくらいの間隔で運行していますか」

run (自動詞) 「(決まった時刻表に基づいて公共交通機関が定期的に) 運行している」→ 通例進行形にはしない。

cf. five times a day 「1日につき5回」


9 疑問文(2) ⑮

ひょっとして佐藤さんのお住まいをご存じではありませんか。

  ⇒ Do you happen to know where Mr. Sato lives ?

happen to do 「偶然 [たまたま] ~する」 

  where Mr. Sato lives 「どこに佐藤さんか住んでいるか (を) 」「佐藤さんが住んでいる場所(を)」

※ 文例では,佐藤さんの家のある場所が分からずに困っている話者が通りすがりの人にそのことを尋ねている。話者は尋ねた相手が佐藤さんの家を知っているかどうかは不明。


10 命令文・感嘆文 ①

足元に気をつけて。

  ⇒ Watch your step !

〈命令文〉: 命令・要求・希望・禁止などを表す。一般的に主語の You を省略して,動詞は原形にする。

watch [wɑ́tʃ] (他動詞) 「~をじっと見ておく[観察する] → 目的語は動く・変化するもの,または動く・変化する可能性のあるもの 【ジーニアス英和大辞典】

step (名詞) a movement made by lifting your foot and putting it down in a different place 「それぞれの場所に置いて足を上げたり降ろしたりする動き」 【メリアム・ウェブスター英英辞典】 ; 「歩み,足の運び」 【研究社 新英和大辞典 第6版】

(直訳) 「あなたの足の動きをじっとよく見ておきなさい」

watch [mind] one's step 「足元[言動]に気をつける」 【オーレックス英和辞典(第2版)】 → mind [máind] (他動詞) (英) 「~に注意を払う[用心する]」 → 通例命令文で使う。 cf. Mind the gap. 「(降車・乗車の際に) 列車とホームの隙間にご注意ください」 〈 ロンドン地下鉄駅で乗客に注意を促すアナウンス〉


10 命令文・感嘆文 ②

他人には親切にしなさい。

  ⇒ Be kind to other people.

cf. 〈もとの文〉 You are kind to other people. 「あなたは他人に親切です」 → be動詞を使った命令文(「~な状態でいなさい」)は,be動詞の原形 Be で始める。


10 命令文・感嘆文 ③

彼はなんて走るのが速いのでしょう!

  ⇒ What a fast runner he is !

(直訳) 「彼はなんて速い走者なんだ」

(形容詞 + 名詞) を強調する感嘆文 → What (a) ~ 〈形容詞〉 ・・・ 〈名詞〉 (SV) ! 「----- 何て~な・・・なんだ

cf. 〈もとの文〉He is a very fast runner. 「彼はとても速い走者です」


10 命令文・感嘆文 ④

この庭園はなんて美しいのでしょう!

  ⇒ How beautiful this garden is !

(形容詞 または 副詞) のみを強調する感嘆文 → How ~ 〈形容詞か副詞〉 (SV) ! 「Sはなんて~なんだ」「Sはなんて~ V するんだ」

cf. 〈もとの文〉This garden is very beautiful. 「この庭園はとても美しい」


10 命令文・感嘆文 ⑤

私の仕事を手伝ってください。

  ⇒ Please help me with my work.

Please do .... = Do ...,please. 「(どうか) ~してください」 → ていねいな命令文 [ていねいにお願いする表現] 〈文例のように please を日本語に訳さない場合もある〉

help ~ with ・・・ 「・・・に関して~を助ける」 「~の・・・を手伝う」

cf. I helped my father (to) wash his car. 「私は父が車を洗うのを手伝った」 help ~(人) (to) do 「~が・・・するのを手伝う」 → do [動詞原形の不定詞] なら「直接手伝う」という意味を暗に示し,to do [to 不定詞] なら「結果的に助けになる」という意味を暗に示しているとも言われる。 【ロイヤル英文法】


10 命令文・感嘆文 ⑥

「塩を取ってください」「はい,どうぞ」

  ⇒ "Pass me the salt,please." "Here it is."

(直訳) 「(料理に塩をふりかけたいが,塩の入った容器が少し離れた場所にあるので) 私にその塩を手渡してください」「はい,どうぞ」

Here it is. (ものに重点を置いた表現) → [それ [塩の入った容器] は,ここ[あなたの前]にありますよ。 = Here you are. (人に重点を置いた表現) → あなたは,ここ [塩の入った容器の前] にいますよ。


10 命令文・感嘆文 ⑦

口いっぱいにほおばって話をしてはいけません。

  ⇒ Don't talk with your mouth full.

否定形の命令文 「~するな」「~(な状態)であるな)」 : Don't do .... か Never do .... で表す。Be 動詞の場合も普通は Don't be .... で表す。Be not .... は(文語)

with ~ ・・・ 「~が・・・な状態で」 → with your mouth full 「あなたの口が(食べ物で) いっぱい詰まった 〈Your mouth is full. な 〉 状態で」

full [fúl] (形容詞) 「(容器・口の中などが) いっぱいの,満ちた」「(乗り物や部屋などの場所が) (人や物で) 満員 [満杯] の」


10 命令文・感嘆文 ⑧

子どもたちを駐車場で遊ばせないようにしなさい。

  ⇒ Don't let the children play in the parking lot.

let ~ (人) do 「~に ・・・ させる」 → 相手が望んでいることをさせるときに使う。

lot 「割り当て,(土地の) 区画,くじ」

(米) parking lot = (英) car park


10 命令文・感嘆文 ⑨

学校に遅れてはいけません。

  ⇒ Don't be late for school.

Be 動詞を使った否定の命令文(「~(な状態) であるな)」) は,普通は Don't be .... で表す。

= You must not be late for school.

cf. be in time for school 「学校に間にあう」


10 命令文・感嘆文 ⑩

その計画がうまくいったかどうかを確認してみましょう。

  ⇒ Let's see whether the plan worked.

= (口語) Let's see if the plan worked. = Let's see whether the plan worked or not.

see whether [if] S V (or not) 「~ か(どうか) を見てみる [確かめる,検討する]」 → (注意) この意味での see は通例進行形にしない。 【ウィズダム英和辞典(第3版)】

work 「(計画·方策などが) 成功する [うまくいく]」 「(薬·治療などが) (~に) 効く」 【オーレックス英和辞典(第2版)】

この意味での "if SV"は口語で,"whether SV" は文語


10 命令文・感嘆文 ⑪

きっとすぐ手紙をくださいね。

  ⇒ Be sure to write me soon.

Be sure to do. 「~するのが確実で [疑いない状態で] あってください」「必ず~してください」

= Remember to write .... 「すぐ手紙を書くことを (今から)覚えておいてよ」

write me (米),write to me (英)

sure 「確実で,疑いがなく,確信して,強く信じて」


10 命令文・感嘆文 ⑫

かぜをひかないように気をつけなさい。

  ⇒ Be careful not to catch cold.

cf. Don't catch cold.  「かぜをひかないでね」 ※最近では catch a cold と 不定冠詞の a をつける形も少しずつ増えている。


10 命令文・感嘆文 ⑬

先生に尋ねなさい,そうすればどんな本を読んだらいいか教えてくださるでしょう。

  ⇒ Ask your teacher,and she'll tell you what book you should read.

= If you ask your teacher,she'll do .... 「もしあなたがあなたの先生に尋ねたら,彼女[あなたの先生]は・・・するでしょう」

命令文,and S V. 「--- しなさい。そうすれば [言われたようにすれば]~は・・・でしょう 」 → 通例,「言ったようにすれば良い結果になる」ことを表す。

what book you should read = (文語) what book to read 「どんな本を(あなたは)読むべきかということ (を)」


10 命令文・感嘆文 ⑭

タクシーに乗りなさい,そうしないと急行列車に遅れますよ。

  ⇒ Take a taxi,or you'll miss the express.

= If you don't take a taxi,you'll .... 「もしあながタクシーに乗らなければ,あなたは急行列車に遅れるでしょう」

命令文,or S V. 「--- しなさい。そうしなければ [さもないと,言われたようにしなければ]~は・・・でしょう 」 → 通例,「言ったようにしなければ悪い結果になる」ことを表す。

= (文語) Unless you take a taxi,you'll .... → Unless S V,.... 「もし~でなければ・・・」

express [iksprés] (名詞) 「(バスや列車の) 急行」「速達便」


10 命令文・感嘆文 ⑮

今日できることを明日まで延ばすな。<ことわざ>

  ⇒ Never put off until tomorrow what you can do today.

= Don't put off till tomorrow .... → Never do .... 「(決して) ~するな」 〈禁止の命令文で Don't do. のかわりに Never do. を使うことができる〉

put off ~ 「~を延期する [先延ばしにする]」 = postpone [pous(t)póun] ~

until ~ = till ~ 「~までの間」

what S V 「~が ・・・ すること (もの)」


11 助動詞(1) ①

私はあなたのためなら何でもします。

  ⇒ I will do anything for you.

anything (肯定文で) 「何でも,どれでも」

will do (話し手の意志) 「~するつもりだ」

= (文語) I will do what I can (do) for you. 「私はあなたのために私ができるすべてのことをするつもりです」 → what は「・・・するだけ (すべて) の ~」 (all ~ that ・・・) の意味を表す。


11 助動詞(1) ②

どういうご用件でしょうか。<窓口で>

  ⇒ What can I do for you ?

can do 「~できる」

(直訳) 「私はあなたのために何ができますか」 → 文例は公共機関や金融機関の窓口でよく使われる表現。店員が客に対して言う「いらっしゃいませ」の意味でも使われる。( = Can [May] I help you ?) また,医者が患者に対して言う「どうしましたか」の意味でも使われる。


11 助動詞(1) ③

僕は君ほどテニスはうまくありません。

  ⇒ I can't play tennis as well as you.

= You can play tennis better than I do. 「あなたは私 (がテニスをする) よりもうまくテニスができる」= (口語) ・・・ better than me. 「・・・私よりもうまく・・・」 → than は本来,文と文をつなぐ接続詞で「~が・・・するよりも」の意味なのだが,口語では前置詞として後ろに名詞句を伴い,「~よりも」の意味を表す。


11 助動詞(1) ④

ぜひまたおいでください。

  ⇒ Do come again.

do, does → 強調の助動詞 「ぜひ,本当に,とても (~する)」 → ここでは「お願い」や「親しみ」を込めている。

I do love you. 「本当にあなたのことを愛している」,He does love you. 「彼は本当にあなたのことを愛している」

cf. did → 強調の助動詞 do, does の過去形 「ぜひ,本当に,とても (~した)」 But he did come. 「しかし彼は来ることは来たんだ [本当に来たんだ]」 cf. But he came. 「でも彼は来た」 (注意) do, does, did とも助動詞なので,後には動詞原形がくる。× She does loves you. や × But he did came. は間違い。


11 助動詞(1) ⑤

明日の午後は雨が降るかもしれません。

  ⇒ It may rain tomorrow afternoon.

may do 「(推量) ~かもしれない」


11 助動詞(1) ⑥

「あなたの隣に座ってもよろしいですか」「どうぞ」

  ⇒ "May I sit next to you ?" "Of course."

may do 「(許可) ~してもよい」

Of course. 「もちろん」 = Sure (thing). = Definitely [déf(ə)nətli] yes = By all means [míːnz] .


11 助動詞(1) ⑦

「窓を開けましょうか」「ええ,お願いします」

  ⇒ "Shall I open the window ?" "Yes,please."

Shall I do ・・・ ? 「(相手の意志を尋ねて,相手のために私で) ~しましょうか,私に~して欲しいですか」  cf. Shall we do ・・・ ? 「(全員の意志を尋ねて,みんなで) ~しましょうか,みんなは~したいですか」 → 「みんなで~しましょうよ」 = Let's do ....

= (口語) Do you want me to open the window ? 「あなたは私に窓を開けて欲しいですか」

cf. 「いいえ,結構です」 "No,thank you." = (口語) "No,thanks."


11 助動詞(1) ⑧

「今出たらバスに間に合うでしょうか」「ええ,間に合うでしょう」

  ⇒ "Will I be in time for the bus if I go now ?" "Yes,you will."

= Will I catch the bus if I go now ?

cf. I missed the 5:30 bus by one minute. 「私は1分の差で5:30のバスに乗り遅れた」

5:30 bus → five thirty bus と発音する。


11 助動詞(1) ⑨

君のお母さんはいつ中国から帰国なさいますか。

  ⇒ When will your mother return from China ?

return [ritə́ː(r)n] (自動詞) 「戻る,帰る」

China [tʃáinə] (国名) 「中国」 cf. Chinese [tʃàɪníːz] (名詞) 「中国人」「中国語」 (形容詞) 「中国 (人・語) の」


11 助動詞(1) ⑩

「ホテルまで私を乗せていってくれませんか」「もちろんですとも」

  ⇒ "Will you give me a ride to the hotel ?" "By all means."

(直訳) 「あなたは私にホテルまで(あなたの車に)乗せることを与えてくれますか」「(私に可能な)すべての手段によって(どんなことをしてでもあなたをホテルまで車で連れて行きますよ)」

Will you do ・・・ ?  (軽い依頼・勧誘) 「~してくれませんか,~しますか」 → ごく親しい間柄で使うことが多い。口調によっては軽い命令の意味 (「~してください」) になることがある。 → = Can you do ・・・ ?

by ~ 「~によって,~で」 〈手段・方法・理由〉

means [míːnz] (名詞) (単数形・複数形とも同じ形) ①「手段,方法」〈文例はこの意味で複数形扱い〉,②「財産,収入」〈この意味では常に複数形扱い〉


11 助動詞(1) ⑪

博物館へ行く道をどうか教えていただけませんか。

  ⇒ Would you please tell me the way to the museum ?

Would [Could] you (please) do ・・・ ?  「(よろしければ) ~してくださいますか,~してはいかがですか」 (依頼・勧誘) → Will you do ? や Can you do ? よりも控えめで丁寧な表現 = Could you (please) do ・・・ ? ※これらに過去の意味 (「~するつもりだった」「~できた」) はない。


11 助動詞(1) ⑫

エンジンはどうしてもかかりませんでした。

  ⇒ The engine wouldn't start.

would do (過去時における固執) 「どうしても~しようとした」 would not do 「どうしても~しようとしなかった」 (過去時における拒絶) → ここではエンジン自体に意志があるかのように擬人化し,話し手の非難めいたいらだちを示している。

engine [én(d)ʒən] (名詞) 「エンジン」


11 助動詞(1) ⑬

あなたのご親切は決して忘れません。

  ⇒ I shall never forget your kindness.

(文語) shall do 「~しよう,~するつもりだ」(話し手の意志を表す) → 1人称 [ I 「私」 か We 「私たち」 ] を主語にして決意 (「~するぞ」) ・約束(「~しましょう」) などを表す。(米) よりも (英) でよく見られる

= (口語) I'll never forget your kindness. → (米) (英) とも shall のかわりに will を使うことが多くなっている。


11 助動詞(1) ⑭

今度の日曜日に遊びに来ませんか。

  ⇒ Won't you come and see me next Sunday ?

Won't you do ・・・ ? 「~しないですか」 (勧誘)  cf. Will you do ・・・ ? 「~しますか」


11 助動詞(1) ⑮

あなたの赤ちゃんは数週間したら歩けるようになるでしょう。

  ⇒ Your baby will be able to walk in a few weeks.

will be able to do 「~できるようになるでしょう」 → 1つの動詞に対して助動詞は1つしか使えないので,「~できるようになるでしょう」の意味を will can do の形では表せない。そのため,can do 「~できる」を be able to do 「~することが可能である」という助動詞を使わない形 にして,助動詞 will 「でしょう」 の後に持ってきてある。


12 助動詞(2) ①

彼女は今晩,次の授業の予習をしなければなりません。

  ⇒ She must prepare for the next class tonight.

must do = have to do 「~しなければならない」 (義務・強要) → 「~することを(義務として) 持っている」と解釈する。

prepare [pripéə(r)] for ~ 「~の準備をする」 cf. preparation [prèpəréiʃən] (名詞) 「用意,準備」


12 助動詞(2) ②

スープを飲むときは音をたててはいけません。

  ⇒ You must not make a noise when you eat soup.

must not do = (短縮形) mustn't do (禁止) 「~してはいけない

= Don't make a noise ....

eat ~ [íːt] (他動詞) 「(人・動物が) ~(食物など) を食べる, ~(スープ) を (スプーンで) 飲む」〈遠回しには have 〉


12 助動詞(2) ③

彼は彼女のメールアドレスを知っているに違いない。

  ⇒ He must know her email address.

must do 「(現在のことに関する推量) ~に違いない 」


12 助動詞(2) ④

「ラジオを消さないといけませんか」「いいえ,それには及びません」

  ⇒ "Do I have to turn off the radio ?" "No,you don't have to."

don't have to do 「(不必要) ~する必要はない」 = don't need to do = need not do

cf. turn on ~ 「~ (のスイッチ)を入れる 」


12 助動詞(2) ⑤

「その報道はいったい本当だろうか」「いや,本当のはずがない」

  ⇒ "Can the report be true ?" "No,it can't be true."

can be ~ :① 「(疑問文で) (強い疑いを表して) 一体全体どうして~だろうか (~ないのではないだろうだろうか)」 → しばしば話者の異議・当惑・いらだちを表す。【ロイヤル英文法】 ②「(否定文で) (強い否定的な推量[可能性]を表して) ~であるはずがない」

(文語) = "Is it possible [pɑ́səbl] (that) the news is true?" "No,it is impossible [impɑ́səbl]." 「その報道が本当であることがありえるのだろうか[可能性があるのだろうか]」「いや,そんなことはありえない[可能性はない]」 cf. Yes,it must be true. 「そうです,本当に違いない」


12 助動詞(2) ⑥

君はもっと一生懸命に勉強すべきです。

  ⇒ You ought to study harder.

(義務・忠告) ought to do は should do よりもやや意味が強い。ought to [ɔ́ːtə,ɔ́ːtu,ɔ́ ːrə ] 「~すべきである,~する義務がある」


12 助動詞(2) ⑦

今すぐ,家に帰りなさい。

  ⇒ You had better go home right now.

"had better do 「(You を主語にして,通常目下の人に対して) ~しなさい,~すべきです」 (忠告・命令) → 押しつけがましい言い方で,相手によっては失礼になる。 (注意) had better do には,比較して丁寧に提案する 「(・・・するよりも) ~したほうがいい」 という意味はない。

= (短縮形) You'd better do.

cf. You had better not do. = You'd better not do. 「~ しないほうがいい」 (注意) You had not better do. としないこと。

right now 「 (米) 今すぐに,ただちに,すぐに」 = right away = at once = immediately [ɪmíːdiətli] (副詞) → ただし,right now は通例 「ちょうど今は」「ただ今は」という意味で使われる。【ジーニアス英和大辞典】 "


12 助動詞(2) ⑧

私は毎週日曜日に海岸をよく散歩したものです。

  ⇒ I used to walk along the seashore every Sunday.

used [júːst] to do 「(過去の習慣) 以前はよく~したものだった」   used to be ~ 「(過去の状態) 以前は~だった」 → 「今ではそうでない」という意味を含む場合が多い。

walk [wɔ́ːk] (自動詞) 「歩く」「散歩する」 (= take a walk = go for a walk) → walk の発音に注意 cf. work [wə́ː(r)k] (名詞) 「労働,仕事,研究,作業」 (動詞) 「働く」

along [əlɔ̀(ː)ŋ] (前置詞) 〈方向・運動〉 「(~) に沿って[づたいに]」


12 助動詞(2) ⑨

彼女は休日にはよく私たちのところに遊びに来たものでした。

  ⇒ She would often come and see us on holidays.

(直訳) 「彼女は休日にはよく私たちの所に来て会った [私たちに会いに来た] ものでした」

would do 「(過去の習慣) 以前はよく~したものだった」 → often 「よく,しばしば」 や sometimes 「時々」 などの語(句)を伴うことが多い。


12 助動詞(2) ⑩

私は鍵をどこかに落としてしまったに違いない。

  ⇒ I must have dropped my keys somewhere.

must have done 「(過去のことに関する推量) ~だったに違いない」


12 助動詞(2) ⑪

彼が本当のことを言ったはずがありません。

  ⇒ He can't have told the truth.

cannot [can't] have done 「(過去のことについての強い否定的な推量[可能性]) ~したはずがない」

= (文語) It is impossible that he told the truth. 「彼が本当のことを言ったなんてありえない」

truth [trúːθ] (名詞) 「事実,本当のこと」 cf. true [trúː] (形容詞) 「本当の,事実に反しない,正しい」


12 助動詞(2) ⑫

君はご両親に従うべきだったのに。

  ⇒ You should have obeyed your parents.

should have done 「(過去のことに関する必要・義務) ~すべきだったのに (実際にはそうしなかった)」

obey [oubéi] (他動詞) 「~(人)の言うことに従う[を聞く]」

parent [pé(ə)r(ə)nt] (名詞) 「親」 → (複数形で通例)「両親」


12 助動詞(2) ⑬

私たちは嵐のために出発を延期しなければなりませんでした。

  ⇒ We had to put off our departure because of the storm.

had to do 「~しなければならなかった」

put off ~ = postpone [pous(t)póun] ~ 「~を延期する」

because of the storm [stɔːrm] 「嵐のために」 = because it stormed 「嵐が吹いたために」 → because of ~(原因・理由を表す名詞句) = on account [əkáunt] of ~ = owing [óuiŋ] to ~ ※because 単独では接続詞のために後にはS V [節]がくる。


12 助動詞(2) ⑭

緊急の際は,ただこのボタンを押しさえすればいいのです。

  ⇒ In case of emergency,you only have to press this button.

case [keɪs] (名詞) 「場合,ケース」 「(特定の個別的な) 事例,実例」「事実,実情 [状]」

emergency [imə́ː(r)ʤənsi] (名詞) 「緊急 [非常] 事態」 →

only [just] have to do 「~するだけでよい,ただ~するだけでよい」 → 「(義務として) ~することを持っているだけ」「~すること以外は何も持っていない」と考える。 cf. have only to do 「(ある目的を達成するためには) ~しさえすればよい,~するだけでわかる 」 → 「(ある目的を達成するために) ~することだけを持っている」「~以外は何もすることがない」と考える。 ※ 実際には両者はあまり区別せずに使われることが多い。ただしhave only to do の方が文語調。ともにアメリカよりもイギリスでより使われる表現。

= (文語) All you have to do is (to) press this button. 「あなたがしなくてはならない全てのことは,このボタンを押すことだ」「このボタンを押すことだけがあなたがしなくてはならない全てのことだ(ほかに何もない)」「このボタンを押しさえすればいい」

push は手などで自分と反対方向に物を動かすこと。press は物に強い力を加えて「押しつける」こと。【ジーニアス英和辞典(第4版)】


12 助動詞(2) ⑮

こんないい天気の日は家にいるよりむしろ出かけたいです。

  ⇒ I would rather go out than stay home in such nice weather.

would rather [rǽðə(r)] ~ than ・・・ 「・・・よりもむしろ~したい」

stay home = (英) stay at home


13 受動態(1) ①

『ハムレット』はシェイクスピアによって書かれました。

  ⇒ "Hamlet" was written by Shakespeare.

受動態: (形) be 動詞 + 過去分詞  (意味) 「~される [~された] 」

cf. Shakespeare wrote "Hamlet". (能動態) 「シェイクスピアはハムレットを書いた」

雑誌・記事・作品などのタイトルは引用符 (quotation marks) でくくるか("Hamlet"),イタリック体 [やや右方に傾斜した文字] (Hamlet) にする。

Hamlet [hǽmlət] (名詞) → Shakespeare作の代表的な悲劇,Shakespeare [ʃéɪkspɪər] (人名) 「シェイクスピア」 → William [wíljəm] Shakespeare,1564—1616,英国の世界的劇作家・詩人


13 受動態(1) ②

ローマは1日にして成らず。<ことわざ>

  ⇒ Rome was not built in a day.

(直訳) 「(巨大都市である) ローマは一日では建設されませんでした」→ 「大事業は長年にわたる努力をしなくては成し遂げられないということ」 【明鏡国語辞典】 → その一方で「仕事が遅れた言い訳」にも使われる。

build [bíld] - built [bílt] - built [bílt]


13 受動態(1) ③

あなたはパーティーに招待されましたか?

  ⇒ Were you invited to the party ?

invite [inváit] (他動詞) 「~を招待する [勧誘する,誘う]」 cf,invitation [ìnvitéiʃən] (名詞) 「招き,招待」


13 受動態(1) ④

カナダでは何語が話されていますか。

  ⇒ What languages are spoken in Canada ?

Canada [kǽnədə] (国名) 「カナダ」 〈首都は Ottawa [ɑ́(ː)təwə,ɔ́t] 〉 cf. Canadian [kənéidiən] (名詞) 「カナダ人」 (形容詞) 「カナダ(人) の」

※ カナダの公用語 (official languages [əfíʃl lǽŋgwiʤz]) は英語 (English) とフランス語 (French) だが,これら以外にもいくつかの言語が話されている。


13 受動態(1) ⑤

ロンはハリーに笑われました。

  ⇒ Ron was laughed at by Harry.

Ron [r(ː)n] (男性の名) 「ロン」 〈Ronald [rɑ́(ː)n(ə)ld,rɔ́n-] の愛称〉

Harry [hǽri] (男性の名) 「ハリー」 〈Henry [hénri]やHarold [hǽr(ə)ld] の愛称〉

= Harry laughed at Ron. 「ハリーはロンのことを笑った」

句動詞[群動詞,動詞句]が一つの他動詞として使われて,受動態を作ることがある。laugh at ~ 「~(人)を (声を立てて) あざ笑う」 が受動態になると,動詞 laugh だけは過去分詞になるが,句動詞として laugh と at は離れない[まとまったままである]。


13 受動態(1) ⑥

私は公園で見知らぬ人から話しかけられました。

  ⇒ I was spoken to by a stranger in the park.

= A stranger spoke to me in the park. 「見知らぬ人が公園で私に話しかけました」

speak [spíːk] - spoke [spóuk] - spoken [spóukn]

stranger [stréɪn(d)ʒər] (名詞) 「(ある人にとって) 知らない人 [見知らぬ人]」「(地元の人に対して) よそ者,よそから来た人」「(場所に) 不案内な人[不慣れな人]」


13 受動態(1) ⑦

うちの犬が危うくトラックにひかれるところでした。

  ⇒ Our dog was nearly run over by a truck.

nearly [níə(r)li] did 「ほとんど [ほぼ,もう少しで] ~しそうだった」 → 「危うく~しそうだった」 ことを強調する表現。 イギリス英語でよく使われ,驚き・不満などの感情を表すことが多い。

run [rʎn] - run [rǽn] - run [rʎn] → ここでは過去分詞

この文の truck は交通手段を表してはいないので,冠詞 (a) はつく。

(米) truck [trʌ́k] = (英) lorry [lɔ́(ː)ri] (名詞) 「(自動車の) トラック」

cf. track [træk] (名詞) 「小道,軌道」「(競技場の) トラック」


13 受動態(1) ⑧

青色LEDは日本人科学者によって発明されました。

  ⇒ The blue LED was invented by Japanese scientists.

LED : light-emitting diode [láit imítiŋ dáɪoud] 「発光ダイオード」

invent [ɪnvént] (他動詞) 「~を発明 [考案] する」 cf. invention [ɪnvénʃ(ə)n] (名詞) 「発明品」「発明すること」,inventor [ɪnvéntər] (名詞) 「発明者[家]」

scientist [sáɪəntəst,sá(ɪ)əntɪst] (名詞) 「科学者」 cf. science [sá(ɪ)əns] (名詞) 「科学」 scientific [sáɪəntəst,sá(ɪ)əntɪst] (形容詞) 「科学の」「科学的な」


13 受動態(1) ⑨

東京は2020年のオリンピック開催地として選ばれました。

  ⇒ Tokyo was chosen as the 2020 Olympic host.

2020 → 一般的に "twenty twenty" の発音。2001年から2009年は一般的に "two thousand (and) 一桁の数" の発音 (例) 2009 → two thousand (and) nine


13 受動態(1) ⑩

幸いなことに,その事故による死者はいませんでした。

  ⇒ Fortunately,nobody was killed in the accident.

(直訳) 「幸いなことにその事故では誰も殺されなかった」

fortunately [fɔ́ː(r)tʃnətli] (副詞) 「幸いなことに,運よく,ありがたいことに」 fortune [fɔ́ː(r)tʃn] (名詞) 「運(勢)」 「冨,財産」,fortunate [fɔ́ː(r)tʃnət] (形容詞) 「運のよい」「幸福な」

※災害や事故で亡くなった場合は,被害の意識や文体により die [dái] (自動詞) 「死ぬ」 の代わりに be killed 「殺される」 を使う場合がある。


13 受動態(1) ⑪

私の車は今,修理中です。

  ⇒ My car is being fixed now.

(直訳) 「私の車は今修理されているところだ」

be being done 「~されているところだ」

fix ~ 「~を修理する」 = repair ~

= They are fixing my car now. 「(彼らは)今,私の車を修理しています」

「~を修理する」 : fix [fíks] は幅広く使える一般的な表現。一般に大規模な修繕には repair [ripéə(r)],簡単で小規模なものには mend [ménd] を用いる。アメリカ英語では布製品を「直す」場合に mend を用いる。 【ジーニアス英和辞典(第4版)】


13 受動態(1) ⑫

この詩は誰が書いたのですか。

  ⇒ Who was this poem written by ?

(直訳) 「この詩は誰によって書かれましたか」

cf. This poem was written by Ann. 「この詩はアンによって書かれました」 → Ann [æn] (女性の名) 「Annie,Nancy,Nanny,Nannie の愛称」

poem [póuəm] (名詞) 「詩」 cf. poet [póuət] (名詞) 「詩人,詩を書く人」

write [raɪt] - wrote [rout] - written [rɪ́t(ə)n]

(口語) Who wrote this poem ? 「誰がこの詩を書きましたか」

By whom was this poem written by ? は非常に硬い表現で,あまり使われない。ただし,By whom ? 「誰によってなの」 という短い表現は比較的よく使われる。

単独で文頭に来る Whom は普通は Who で表す。


13 受動態(1) ⑬

この本は多くの人々に読まれるでしょう。

  ⇒ This book will be read by lots of people.

will be done 「~されるでしょう」 → (注意) 文例の read は過去分詞で [red] の発音 → read [ríːd] - read [red] -read [red]



= Lots of people will read [riːd] this book. 「多くの人々がこの本を読むでしょう」 

 lots of ~ = a lot of ~ 「多くの~,たくさんの~」


13 受動態(1) ⑭

ドアは開けっ放しにしておいてはいけません。

  ⇒ The door must not be left open.

(直訳) 「そのドアは開いた状態に[開いたまま]放っておかれてはいけません」

= You [We] must not leave the door open. 「〈一般の人々〉あなたたちは[私たちは]ドアが開いた状態に放っておいてはいけません」 → leave ~ ・・・ 「~が・・・な状態に放っておく,~を・・・なままにしておく」 → ~ be left ・・・「~が・・・な状態に放っておかれる,~が・・・なままにされている」

leave [líːv] - left [left] - left [left]


13 受動態(1) ⑮

その少年はおばさんの世話を受けるでしょう。

  ⇒ The boy will be taken care of by his aunt.

will be done 「~されるでしょう」

= His aunt will take care of the boy.

take care of ~ 「~の世話をする」 = look after ~ = care for ~ ※take after ~ は「~に似ている」,care for ~ には「~が好きである」 (= like ~) の意味もある。


14 受動態(2) ①

2人の男性が昨夜の火事でけがをしました。

  ⇒ Two men got injured in the fire last night.

cf. Two men were injured .... 「2人の男性が・・・けがをしていました」 → 受動態の be 動詞を get に変えて,「~されるようになる,~ (な状態) になる」といった意味を表す場合がある。これにより,主語がある動作や状態の変化をこうむり,主語に不利・有利が生じた際の話し手の主観を表す場合が多いといわれる。


14 受動態(2) ②

そのニュースを聞いて驚きました。

  ⇒ I was surprised at the news.

形容詞化した過去分詞  cf. surprise ~(人) (動詞) 「~を驚かす」,surprising (形容詞化した現在分詞) 「(人を) 驚かせるような,驚くべき」,surprised (形容詞化した過去分詞) 「(人が) 驚かされている,驚いた」


14 受動態(2) ③

私の妹はクラシック音楽に興味があります。

  ⇒ My sister is interested in classical music.

cf. interest ~(人) 「~に興味 [関心] を持たせる」

classical 「(文学・芸術・科学などの様式) 古典派の」  cf. classic 「最高級の,伝統的な,由緒ある」,class 「水準,階級」 → 特に上級のものを指す場合がある。 (例) World Baseball Classic [略称 : WBC] 「ワールド・ベースボール・クラシック」 → 野球世界一を決める一流の選手たちが参加する国際大会


14 受動態(2) ④

その話はほとんどの子どもに知られています。

  ⇒ The story is known to most children.

= Most children know the story. 「ほとんどの子どもたちはその話を知っている」 → (注意) ×The story is known by most children. としないこと。 ※「~に対して知られている」と解釈する。


14 受動態(2) ⑤

彼女の目は涙でいっぱいでした。

  ⇒ Her eyes were filled with tears.

(直訳) 「彼女の目(の中)は涙で満たされていた」

cf. fill ~ 「~を満たす [いっぱいにする]」

= Her eyes were full of tears.

tears [tíə(r)] (名詞) 「涙」→ 通例 -s をつけて複数形で用いる。 cf. tear [téə] (他動詞) 「~を引き裂く[ちぎる]」


14 受動態(2) ⑥

私たちはその結果に満足しています。

  ⇒ We are satisfied with the result.

satisfied [sǽtɪsfàɪd] (形容詞) 「(人が) (もの・ことに) 満足している」 cf. satisfy [sǽtɪsfàɪ] (他動詞) 「(もの・こと・人が)~ (人) を満足させる」

result [rizʌ́lt] (名詞) 「結果」


14 受動態(2) ⑦

私たちは家に帰る途中,にわか雨にあいました。

  ⇒ We were caught in a shower on our way home.

(直訳) 「私たちは家に向かう私たちの道の上でにわか雨[夕立]の中に捕えられました」

cf. catch ~(人) 「~をつかまえる [とらえる]」  catch [kǽtʃ] - caught [kɔ́ːt] - caught [kɔ́ːt]

shower : a brief fall of rain or snow over a small area 「小さい[狭い]範囲に渡って短期間に降り注ぐ雨や雪」 → もちろん浴室にある「シャワー」の意味もある。


14 受動態(2) ⑧

彼らは新しい家が気に入っています。

  ⇒ They are pleased with their new house.

(直訳) 「彼らは彼らの新しい家と共にあって喜ばされている」

cf. please ~(人) 「~を喜ばせる (満足させる,楽しませる)」 → pleased [plíːzd] (形容詞化した過去分詞) 「うれしい,喜んで,気に入って,満足して」


14 受動態(2) ⑨

エベレスト山は1年中雪に覆われています。

  ⇒ Mt. Everest is covered with snow all year round.

Mt.= Mt [máunt] (名詞) 〈mount の略称〉 「山,丘」 → 地名の一部として用いられることがある。

cf. cover ~ 「~を覆う [包む]」


14 受動態(2) ⑩

その書類はまだ送付されていません。

  ⇒ The document has not been sent yet.

have [has] been done 「~されてしまっている」

= We haven't sent the documents yet. 「私たちはまだその文書を送付していません」

send - sent - sent

not ~ yet 「まだ~ない」


14 受動態(2) ⑪

それ以来彼の消息は途絶えています。

  ⇒ He has not been heard of ever since.

(直訳) 「彼はそれ以来ずっとうわさを聞かれてはいません」

= We haven't heard of him ever since. 「私たちはそれ以来ずっと,彼のうわさは聞いていません」  cf. hear of ~(人) 「~のこと (存在) を耳にする,~のうわさを聞く」

[red]

ever [évə(r)] (副詞) at any time, at all time 【メリアム・ウェブスター英英辞典】; (疑問文・間接疑問節で) 「今までに,かつて, これまでに」「いったい一度でも」〈多少強調の意味が含まれるだけなので日本語では訳されないことが多い。(ever を訳さなくても,「今までに」の意味は伝わる。)〉 ,<肯定文で> 「ずっと,常に,絶えず」

since [síns] (副詞) ①〈(現在) 完了時制で〉 「それ以来」 (= since then) ②〈(現在) 完了時制で〉 「その後」 (通例 have と過去分詞の間に置く) 【ジーニアス英和辞典(第4版)】


14 受動態(2) ⑫

彼女がコンビニに入っていくのが見えました。

  ⇒ She was seen entering the convenience store.

(直訳) 「彼女はコンビニに入っていくところを見られました[目撃されました]」

cf. We saw her entering ~. 「私たちは彼女が~に入っていこうとしているところを見ました」

see ~ doing 「~が・・・するところを見る」

※ 知覚動詞+目的語+現在分詞〉と〈知覚動詞+目的語+原形不定詞〉 : I saw some koalas eating leaves.〈現在分詞〉 「私は何匹かのコアラが木の葉を食べているところを見ました」 → 現在分詞の場合は,原則として動作の途中の一部を示すので,コアラが木の葉を食べているところを見かけたという意味になるが,文によっては一部始終ずっと見ていたという意味にとれる場合もある。--- I saw a salesman enter his house.〈原形不定詞〉 「私はセールスマンが彼の家に入るのを見た) → 原形不定詞の場合は動作が完結していることを意味するので,始めから終わりまで見ていたことになる。したがって,短時間で完結する動作には原形不定詞が用いられる。 【例】 I saw him jump to his feet. 「私は彼がパッと立ち上がるのを見た」 【ロイヤル英文法】 ※したがって,文例は「彼女がコンビニに入っていく様子の一部を目撃した」という意味合いで,例えば自動ドアが開いて彼女がコンビニの内部に一歩足を踏み入れようとした瞬間を目撃した」といった意味に解釈する。

enter ~ [éntə(r)] (他動詞) 「~に入る[参加する]」 = get into ~

convenience [kənvíːniəns] (名詞) 「便利さ,便利なもの」「利便性,便宜」 cf. convenient [kənvíːniənt] (形容詞) 「便利な」「都合のいい」


14 受動態(2) ⑬

彼女は1時間以上待たされました。

  ⇒ She was made to wait for over an hour.

cf. He made her wait. 「彼は彼女を待たせました」 → make ~ do 「~に・・・させる」 ※文例のように受動態になった場合は ~ was made to do .... 「~は・・・させられる」と〈to 不定詞〉になることに注意する。

for ~ 「~の間」 → 時間の長さ[期間]を表す

over ~ 〈超過〉「(数量・程度が) ~よりも多く[~よりも上で] 」 → 文例では通例,ちょうど1時間は含まない。含める場合は厳密には for an hour or over 「1時間かまたはそれよりも多くの時間の間」と表現する。

over ~ = (口語) more than ~


14 受動態(2) ⑭

彼はユーモアの分かる人だそうです。

  ⇒ It is said that he has a sense of humor.

(直訳) 「彼がユーモアのセンス[人を楽しませたり和ませたりする能力

物事のおもしろさを感じ取って理解する能力] を持っているということが言われています」

It is said that S V. 「~ということが言われています」「~だそうです」

= He is said to have a sense of humor. 「彼はユーモアのセンスを持っていると言われています」

sense 「(あることに対する) 認識力,判断力」

humor [hjúːmə(r)] (名詞) 「(おかしみを解する) ユーモア(心)」 → (英) humour


14 受動態(2) ⑮

彼女のお母さんはとても思いやりがあるそうです。

  ⇒ Her mother is said to be very considerate.

(直訳) 「彼女のお母さんはとても思いやりがあると言われています」

~(人など) is said to be ・・・(形容詞など). 「~は ・・・だと言われている」 「~は ・・・だそうです」

considerate [kənsíd(ə)rət] (形容詞) 「思いやりのある,気を使って,親切な,よく気が利く」

= It is said that her mother is very considerate.


15 否定表現(1) ①

私はスペイン語が全くわかりません。

  ⇒ I don't know Spanish at all.

not do ・・・ at all 「全く~ない」 = not do ・・・ in the least → 強い否定

know ~(外国語など) 「~ができる,~についての実用的知識 [技能] を身につけている」


15 否定表現(1) ②

私は最近,全く手紙を書きません。

  ⇒ I don't write any letters these days.

not do any ~ 「~は全く・・・ない」 → 強い否定

these days 「最近,近頃,今日では」 → 通例現在形・進行形で,時に完了形で用いる。 → these (「これらの」「この」) は空間的・心理的・時間的に話し手から近い複数のものをさす。 cf. nowadays [náuədèiz] (副詞) 「(過去と対比して) 近ごろ,今日では,最近は」 → 現在形とは用いるが,完了形とは用いない。 cf. in those days 「そのころは,あのころは」 → those (「あれらの」「あの」) は空間的・心理的・時間的に話し手から遠い複数のものをさす。

these days は in those days と異なり今は in these days とは言わない。 → 時・距離・方法・程度などを表す名詞が前置詞を伴わずに副詞的に働くことがある。 【ロイヤル英文法】


15 否定表現(1) ③

彼らもその結果を知らないかもしれません。

  ⇒ They may not know the results either.

~ not ・・・ either 「~も・・・ない」

cf. They may know the result too. 「彼らもその結果を知っているかもしれない」

result [rizʌ́lt] (名詞) 「結果,結末,成り行き」

eitherの発音 : もともと (米) は[íːðər],(英) は[áɪðər] だった。しかし最近は,(米) で

áı-

は特に米国北東部の教育の高い人によって用いられ,しばしば気取っていると見られる。また (英) でも特に若者の間で

íː-

と発音する人が増えてきている。 【ジーニアス英和辞典(第4版)】


15 否定表現(1) ④

ケイトは肉を全く食べません。

  ⇒ Kate never eats meat.

never do 「(どの時点においても) 一度も~ない,決して~ない」

Kate [kéit] (女性の人名) 「ケイト」 → Catherine [kǽθərın],Katharine [kǽθərın] の愛称 → 他にも愛称としてCathy や Kitty と呼ばれることもある。


15 否定表現(1) ⑤

私は今,お金の持ち合わせがありません。

  ⇒ I have no money with me now.

no ~(名詞) 「~は全く・・・ない」 → 強い否定

(直訳) 「私は今,自分と一緒に (手元に) 現金を全く持っていません」 → 銀行口座や自宅金庫などにはお金を持っている可能性はある。


15 否定表現(1) ⑥

今日は特に何もすることはありませんでした。

  ⇒ I had nothing special to do today.

nothing 「何も~ない」 → 否定の意味を持つ代名詞

~thing ・~body ・~one などの形の代名詞を修飾する形容詞は,一般的にこれらの後ろに置く。 → ○ something special 「何か特別なもの」  × special something (間違い)


15 否定表現(1) ⑦

彼女はもうパースに住んでいません。

  ⇒ She no longer lives in Perth.

no longer do 「(以前と違って) もはや~ない」 

= She doesn't live in Perth any longer.


15 否定表現(1) ⑧

「雨は降らないと思います」「私もそう思います」

  ⇒ "I don't think it will rain." "Neither do I."

(直訳) 「私は雨が降るとは思わない」「私もそうは [雨が降るとは] 思わない」 = I don't think so either.

Neither [Nor] 倒置 [疑問文の形] 「~も・・・ない」

cf. I love chocorate [tʃɔ́(ː)k(ə)lət]." "So do I." [= "I love chocolate too." ]


15 否定表現(1) ⑨

「今夜パーティーに来られますか」「残念ながら行けません」

  ⇒ "Can you come to the party tonight ?" "I'm afraid not."

I'm afraid not = I'm afraid (that) I can come to the party tonight.

I'm afraid (that) S V. 「~するのではないかと心配する [恐れる]」 ,残念ながら~のようだ,(漠然と) どうやら ~ のように思う」 → 悪い結果を心配したり,よくないことを言ったり,不作法になりそうな発言を和らげたりするていねい表現。 【ジーニアス大英和辞典】


15 否定表現(1) ⑩

彼のことを悪く言う人はほとんどいません。

  ⇒ Few people speak ill of him.

few ~(数えられる名詞) 「~はほとんど・・・ない」 cf. a few ~(数えられる名詞) 「少しの~」

speak ill of ~ 「~を悪く言う」 = say bad things about ~ = criticise [krítəsàiz] (他動詞) 

cf. speak well of ~ 「~のことをよく言う,~をほめる」 = praise [préiz] (他動詞)


15 否定表現(1) ⑪

彼女は彼の話にほとんど興味を示しませんでした。

  ⇒ She showed little interest in his story.

little ~(数えられない名詞) 「~はほとんど・・・ない」 cf. a little ~(数えられない名詞) 「少しの~」

interest [interest] (名詞) 「興味,関心」「利子,利息」


15 否定表現(1) ⑫

あなたにここで会うなんて思いもしませんでした。

  ⇒ Little did I expect to meet you here.

文語的な強調表現 (倒置に注意)

little は否定の意味の副詞 「ほとんど~ない」 → 否定語が文頭にくると必ず主語と動詞は倒置される[疑問文の形になる]。現在・過去の一般動詞を含む文では〈do [does,did]+主語+本動詞〉の語順になる。否定の意味の副詞節が前に出ている場合も同じ。【ロイヤル英文法】

= I little [never] expected to meet you here. 「私はここであなたに会うことをほとんど [決して] 予想していなかった」〈否定の副詞 little が通常の位置[一般動詞の前] にきている形 〉

expect [ikspékt] (動詞) 「予期する,期待する」


15 否定表現(1) ⑬

私は週末,めったに外出しません。

  ⇒ I rarely go out on weekends.

rarely [réə(r)li] do = seldom [séldəm] do = hardly [hɑ́ː(r)dli] ever do =scarcely [skéə(r)sli] ever do 「めったに~ない」


15 否定表現(1) ⑭

この解決策は決して完璧ではありません。

  ⇒ This solution is far from perfect.

be far from (being) ~ 「~にはほど遠い,決して~ではない」 → being はよく省略される。〈文例でも省略されている〉


15 否定表現(1) ⑮

彼女は決して約束を破るような人ではありません。

  ⇒ She is the last person to break a promise.

(直訳) 「彼女は約束を破りそうな [約束を破ると考えられる人の中で] 最後の人だ [ 約束を一番破りそうにない人だ]」

cf. make a promise 「約束をする」,keep a promise 「約束をする」


16 否定表現(2) ①

この庭には花は全く咲いていません。

  ⇒ There are no flowers in this garden.

(直訳) 「この庭には花は全くありません」

no ~ 全体否定 → 「全く [両方とも,常に] ~ない」

= There aren't any flowers in the garden.


16 否定表現(2) ②

私は鉛筆も消しゴムも忘れました。

  ⇒ I didn't bring either a pencil or an eraser.

(直訳) 「私は鉛筆と消しゴムのどちらも持ってこなかった」

= I brought neither a pencil nor an eraser.


16 否定表現(2) ③

その姉妹は2人ともその話を知りません。

  ⇒ Neither of the sisters knows the story.

neither [níːðə(r) ] of ~ 「~のどちらも・・・なかった」 → あとには一般的に2者 (つ) を示す名詞句がくる。また,neither of ~ の句は全体として3人称単数扱い[he, she, it と同じ扱い] のため,一般動詞には -s がつく。また,be 動詞は is か was を,現在完了形は has を使う。


16 否定表現(2) ④

学生たちは誰も講義に出席していませんでした。

  ⇒ None of the students were present at the lecture.

none of ~ 「~の誰も・・・なかった」 → あとには一般的に3者 (つ) 以上を示す名詞句がくる。

present [préznt] (形容詞) 「出席して,存在して」 〈叙述用法 [補語として使う場合]〉,「現在の,今の」 〈限定用法 [名詞を前から修飾する場合] 〉,(名詞) 「贈り物,プレゼント」,[prizént] (他動詞) 「(人に物を正式に) 贈る[贈呈,進呈]する」「(見えるように~を) 示す[提示する]」 【英辞郎】


16 否定表現(2) ⑤

誰もその質問に答えることができませんでした。

  ⇒ Nobody was able to answer the question.

(口語) nobody = (文語) no one 「誰も~ない」


16 否定表現(2) ⑥

誰もが宇宙飛行士になれるわけではありません。

  ⇒ Not everyone can be an astronaut.

〈部分否定〉: 全体 [全員,両方,全時間] を表す語を否定して,「すべてが [両方とも,常に] ~ではない[とは限らない]」 「~な人 [もの,時] もあれば~でない人 [もの,時] もある」 の意味を表す。

astronaut [ǽstrənɔ̀ːt]


16 否定表現(2) ⑦

教授全員がその会議に出席していたわけではありません。

  ⇒ Not all the professors attended the conference.

出席していた教授もいれば,出席していなかった教授もいたということ。

conference [kɑ́nf(ə)rəns] (名詞) 「(特に大規模で定期的に開催される公式の) 会議」  cf. meeting 「(一般的な) 会議」 


16 否定表現(2) ⑧

お金持ちが必ずしも幸せとは限りません。

  ⇒ The rich are not always happy.

the rich = rich people 「金持ちの人々」

not always ~ 「常に~なわけではない」 → 「~な場合もあれば~でない場合もある」


16 否定表現(2) ⑨

私は彼の両親をどちらも知っているわけではありません。

  ⇒ I don't know both of his parents.

cf. I don't know either of his parents. = I know neither of his parents. 「私は彼の両親をどちらも知らない」


16 否定表現(2) ⑩

車を運転するときは,いくら注意してもしすぎることはありません。

  ⇒ You cannot be too careful when you drive.

(直訳) 「あなたは[一般的な人は]運転するときに注意をしすぎるようにはなれない」「運転するときにいくら注意をしても十分であることはなく,事故をおこす可能性がある[どんなに注意しても無駄にはならない]」

too ~ 「あまりにも [必要以上に] ~すぎる」 → 否定的な意味で使う。


16 否定表現(2) ⑪

失敗は決して時間のむだではありません。

  ⇒ Failure is by no means a waste of time.

by no (manner of) means ~ = not by any (manner of) means ~ (直訳) 「いかなる方法でのやり方によってでも~ない」 → 「けっして~ ( し) ない」 = not ~ at all

means [miːnz] (名詞) 「(~の,~する) 手段,方法」

waste [weɪst] (名詞) 「むだ(遣い),無駄になるもの」「廃物,くず,ゴミ」


16 否定表現(2) ⑫

この問題はまだ解決されていません。

  ⇒ This problem has yet to be solved.

(直訳) 「この問題は依然として解決されるべきことを持っている」

yet (副詞) 「まだ,依然として,今なお」

solve [sɑ́lv] (他動詞) 「~を解く [解決する]」


16 否定表現(2) ⑬

ボブは時間どおりに来ませんでした。

  ⇒ Bob failed to come on time.

fail [féil] to do 「(予想・期待に反して) ~しない [できない,しそびれる]」「~することを怠る」


16 否定表現(2) ⑭

この状況は私たちの手に負えません。

  ⇒ This situation is beyond our control.

beyond [bi(j)ɑ́nd] ~(前置詞) 「~の向こう (側) に,~の域を越えて」  control [kəntróul] (名詞) 「支配 (力),管理,制御」


16 否定表現(2) ⑮

1994年になってやっと南アフリカでアパルトヘイトが全廃されました。

  ⇒ It was not until 1994 that apartheid was abolished in South Africa.

(直訳) 「南アフリカではアパルトヘイトが全廃されることは1994年までの間はなかった」

= (もとの文) Apartheid was not abolished in South Africa until 1994. 「1994年までの間,南アフリカではアパルトヘイトが全廃されなかった」 → 文例は下線部を強調した表現


17 不定詞(1) ①

いつかインドを訪れたいものです。

  ⇒ I would like to visit India someday.

would like to do 「~ したいものです」 → want to do 「(何が何でも) ~ したい」 の控えめで丁寧な表現


17 不定詞(1) ②

英語で話すように努力します。

  ⇒ I'll try to speak in English.

try to do 「~ しようと努力する」 → その行為を実行できたかは文脈次第

cf. try doing 「試しに ~ してみる」 → その行為を実行した。


17 不定詞(1) ③

私は彼らを動物園に連れて行くと約束しました。

  ⇒ I promised to take them to the zoo.

promise [prɑ́(ː)məs | prɔ́mɪs] (他動詞) 「~(物・事)を約束する」 → promise to do 「~すると約束する」

take ~ (人・物) to ・・・ 「~を ・・・ に連れて行く [持って行く]」 → take の基本義 [コア] : 「何かを自分のところに取り込む」 Take me to ~. 「私を~に連れて行って」というフレーズも,私の手を取って[取り込んで]どこかに連れて行ってというイメージ 【イメージでわかる単語帳】

zoo [zuː] (名詞) 「動物園」 = zoological garden(s) [zòuəlɑ́(ː)dʒɪk(ə)l ɡɑ́ːrd(ə)n(z) ] 「動物に関する公園」


17 不定詞(1) ④

とうとうお金が不足し始めました。

  ⇒ Finally,we began to run short of money.

finally ①「とうとう,最終的に,決定的に〈悪い状況になる〉」

cf. My girlfriend finally arrived. = My girlfriend arrived at last. 「僕の交際相手の女性がやっと到着した」 → finallyには②「(長い間待ったあげく望ましいことが) やっと [ようやく,ついに] 〈よい状況になる〉」の意味もある。 ※ただし at last は,文例のように望ましくない状況には使うことができない。at last には②の意味しかない。


17 不定詞(1) ⑤

明かりを消し忘れないようにしてください。

  ⇒ Don't forget to turn off the lights.

forget to do 「(今から) ~ することを忘れる」  cf. forget doing 「(過去に) ~ したことを忘れる」


17 不定詞(1) ⑥

次に何をしたらいいか教えてください。

  ⇒ Tell me what to do next.

#NAME?


17 不定詞(1) ⑦

私は辞典を引けるようにならなければなりません。

  ⇒ I must learn to use a dictionary.

learn to do 「 (学習・訓練の末に) ~ できるようになる」「~することを習得する[身につける]」


17 不定詞(1) ⑧

彼女があなたに腹を立てているのはもっともです。

  ⇒ It is natural for her to be angry with you.

It is ~ for ・・・ to do. 「・・・ が --- するのは ~ だ」 → 先行の It : 後続の語・句・節を代表して,文の形式上の主語や目的語になる it で,述部に比べて主部が長い文になるのを避けるために用いられるもの。「予備の it」「導入の it」などともいう。【ロイヤル英文法】

It is ~ for ・・・ to do. : 「---することは~である」という意味で,ある事柄についての判断を述べる形である。もとは「---することは・・・にとって~である」という意味で for が用いられていた 〈文例 34- 9〉 のが,for ・・・ to do の形で,意味上の主語としてto不定詞との結びつきのほうが強くなったもの。 〈文例34- 8 のように 「 ・・・が---だ」「 ・・・が---する」 の意味が強く感じられるもの〉であるとされているそこで,「~にとって」の意味が依然として強く感じられるもの 〈文例34- 9〉 と,to不定詞の意味上の主語の性格の強いもの 〈文例34- 8〉 との2つに分けて考えるとわかりやすい。前者は原則として that 節に書き換えられないが,後者は書き換えられる。ただしこの区別は厳密なものではなく,両方の性格を持つものもある。 【ロイヤル英文法】

= It is natural that she is angry with you.


17 不定詞(1) ⑨

早寝早起きは健康にいい。

  ⇒ It is good for your health to keep regular hours.

(直訳) 「規則正しい時間を保つ [常に早寝早起きをする] ことはあなたの健康にとってよい」 → 毎日規則的に遅く寝て遅く起きる人もあるのだが,一般的にkeep regular hours で「早寝早起きをする」の意味

keep ~ 「~を保つ,常に~を持つ」,regular [régjələ(r)] (形容詞) 「規則的な,一定の」,hour [áuə(r)] (名詞) 「1時間 [60分]」 ※発音に注意 → h は発音しない。

It is ~ for ・・・ to do. 「--- することは・・・ にとって ~ だ」 → 「 ・・・」の部分に (物・事) がくる場合は,この意味で解釈する場合が多いようである。


17 不定詞(1) ⑩

よいご助言をいただき,ありがとうございます。

  ⇒ It is nice of you to give me good advice.

(直訳) 「私によいアドバイスを与えてくださるとは,あなたって素敵ですね (ありがとう)」

nice of you → You are nice. 「あなたは素敵ですね (ありがとう)」の意味

〈It is ~ of ・・・ to do.〉 : この構文は一般的に「---するとは ・・・ は~だ」という意味を表し,ある人物の行為を通してその人物に対する話し手の主観的評価を述べるものである。 【ロイヤル英文法】

文例全体としては You are nice to give me good advice. 「私によいご助言を与えてくださるとは,あなたって素敵ですね (ありがとう)」 と感謝を伝えている。

advice [ədváis] (名詞) 「助言,アドバイス,忠告」 cf. advise [ədváiz] (動詞) 「助言 [アドバイス,忠告] する」 → これらの語との綴りと発音の違いに注意すること。


17 不定詞(1) ⑪

パソコンを修理してもらうのに90ドルかかりました。

  ⇒ It cost me ninety dollars to have my PC repaired.

(直訳) 「私のパソコンが修理されるようにすることは [私のパソコンを修理してもらうことは],私に90ドルを支払わせた[使わせた,費やさせた]」

cost ~ ・・・  「~ (人) に ・・・ (金額・損失・犠牲) を払わせる」

cost [kɔ́(ː)st] - cost [kɔ́(ː)st] - cost [kɔ́(ː)st] 〈この文例中の cost は過去形〉

PC = personal computer [pə́ː(r)s(ə)nl kəmpjúːtə(r)] 「個人用コンピュータ,パソコン」

(注意) nineteen [nàintíːn] 「19 (の)」,ninth [náinθ] 「9番目(の)」

have ~ done 「~を・・・してもらう [させる]」「~を・・・される [させられる] 」〈「~」と done は受け身の主語と述部の関係にある〉


17 不定詞(1) ⑫

彼と仲よくやっていくことは困難だとわかりました。

  ⇒ I found it difficult to get along with him.

find it ~ to do 「・・・ することが ~ だとわかる [気づく] 」 → 代名詞 it が形式的に仮の目的語になっている。実際の目的語は後にくる 〈to 不定詞 [to do]〉 である。 consider 「~だと考える」,feel 「~だと感じる」,find 「~だとわかる[気づく,思う]」,

make 「~にする」,take 「~だと解釈する[推測する]」 (=suppose),think 「~だと思う」 などの動詞が用いられる。

find [fáind] - found [fáund] - found [fáund]


17 不定詞(1) ⑬

彼は医師にすぐ診てもらう必要があると思いました。

  ⇒ He thought it necessary to see the doctor at once.

(直訳) 「彼は医者にすぐ診てもらうこと[診察してもらうこと]が必要だと思った」

think it ~ to do 「・・・ することが ~ だと思う」 → it は to 以下の内容を受ける。

think [θɪŋk] - thought [θɔːt] - thought [θɔːt]

at once 「すぐに」= (米) right away. = immediately [imíːdiətli]


17 不定詞(1) ⑭

彼女がその仕事を1日で終えるのは不可能だと私は思いました。

  ⇒ I thought it impossible for her to finish the work in a day.

think it ~ (形容詞) for ・・・ (人) to do. 「 ・・・が---するのは~だと思う」

think [θɪŋk] - thought [θɔːt] - thought [θɔːt]

= I didn't think she could finish the work in a day. (直訳) 「彼女がその仕事を1日で終えられるとは私は思いませんでした」 → 「彼女がその仕事を1日で終えられないと私は思いました」

impossible [ɪmpɑ́(ː)səb(ə)l] (形容詞) 「(事が) 不可能な,できない」「(物・事が) あり得ない,起こりえない」

in ~ (時間の長さを表す語) 「~のうちに,~以内に」


17 不定詞(1) ⑮

私は間食をしないことにしています。

  ⇒ I make it a rule not to eat between meals.

(直訳) 「私は(朝昼晩 3度の)食事の間には食べないということを決まりにしています」

between ~ 「~の間に [で]」 → 原則として2者について用いるが,個別関係を示す時は3つ以上でも between [bitwíːn] を用いる。【ジーニアス英和大辞典】 → 文例では breakfast [brékfəst] 「朝食」・lunch [lʌ́n(t)ʃ] 「昼食」・supper [sʌ́pər] 「夕食」のそれぞれの食事に目を向けて,「個々の食事の間に」という意味なのでbetween を使っている。among [əmʌ́ŋ] ~ 「~ (集団)の中に[で]」は「同質の個々のものが入り混じった集合体の中で」といった意味で使い,個々のものには目を向けてはいない。

meal [míːl] (名詞) 「(定時の一回の) 食事」

= I never eat between meals. (口語) 「私は(朝昼晩 3度の)食事の間には決して食べない」

to eat 「食べること」 → not to eat 「食べないこと」 → 〈不定詞の否定形〉 : not (to) do のように,否定語を不定詞の直前につけて表す。


18 不定詞(2) ①

何か冷たい飲み物はいかがですか。

  ⇒ Would you like something cold to drink ?

--thing,--body,--one で終わる単語を修飾する形容詞は,それらの後ろにつく。 → ○ something cold,× cold something → 不特定のはっきりしない意味の名詞には,その前に形容詞がついて強く限定するのではなく,その後ろに形容詞がついて補足的に説明する。


18 不定詞(2) ②

彼は扶養家族が多い。

  ⇒ He has a large family to support.

(直訳) 「彼は養うべき大家族を持っている」 → a large family 「(人数の多い) 大家族」 ⇔ a small family  「(人数の少ない) 小家族」

support [səpɔ́ːrt] ~ (他動詞) 「~を支える,~を扶養 [支持,援助] する」


18 不定詞(2) ③

何か書くものを貸してください。<筆記具>

  ⇒ Please lend me something to write with.

(直訳) 「どうか私に書くための手段[道具]となるべき何かを私に貸してください。」 → with ~ 「~を使って,~を手段にして」 cf. I write my name with a pen. 「私はペンを使って名前を書く」

cf. I write on the paper. 「私はその紙に[その紙の上に]書く」 → Please give me something to write on. 「どうか私に (用紙として) 書くものをください」

実際にはこの文例のような表現はあまり見られず,筆記具全般を pen で表して Can I borrow a pen ? 「ペンをお借りできますか」 という場合が多い。


18 不定詞(2) ④

英語を学ぶのに一番いい方法は何ですか。

  ⇒ What is the best way to learn English ?

what : used to ask for information about someone or something 「人や物事に関する情報を求めて質問する際に使われる」 【メリアム・ウェブスター英英辞典】

study が一般的に「勉強[研究]する」という意味であるのに対し,learn は具体的に何かを身につける過程およびその結果に焦点を当てた言い方 【ウィズダム英和辞典(第3版)】


18 不定詞(2) ⑤

私はそれとはまったく関係ありません。

  ⇒ I have nothing to do with it.

cf. have something [much] to do with ~ 「~と何か [おおいに] 関係がある」


18 不定詞(2) ⑥

父は1日おきに花に水をやるように私に言いました。

  ⇒ My father told me to water the flowers every other day.

tell ~ to do 「~ (人) に ・・・ するように言う」

Father と大文字で書き始めれば特定の[話者の]父親をさすと言われるが,やはり「自分の父親」を表す場合は my father とした方が分かりやすい。

cf. have something [much] to do with ~ 「~と何か [おおいに] 関係がある」

cf. every day (副詞句) 「毎日」  every other line 「1行おきに」


18 不定詞(2) ⑦

チョークを2本持ってきてもらいたい。

  ⇒ I want you to bring me two pieces of chalk.

I want ~ to do. 「私は ~ (人) に ・・・ して欲しい」  cf. I want to do. 「私は (自分で) ・・・ したい」

cf. a piece of ~ 「~の1つ (1本,1枚)」


18 不定詞(2) ⑧

私はあなたが一等賞を取ることを期待しています。

  ⇒ I expect you to win first prize.

expect ~ to do 「~ (人) に ・・・ するように期待する」

= I expect (that) you will win first prize. (口語) 「私はあなたが一等賞をとるであろうことを期待しています」 → 目的語に that 節を使った表現


18 不定詞(2) ⑨

彼らに部屋の掃除をさせましょう。

  ⇒ I'll get them to clean the room.

get ~ (人) to do 「~ (人) に ・・・ させる」

「相手を説得して [勧めて] ・・・させる」「相手にお願いして・・・してもらう」という意味で,社会的立場が上の人に対しても使える。

「~に・・・させる」という使役の意味は make ~ do が最も強い。その次に強いのが have ~ doで,(米) (英) ともに使われる最も一般的な表現。get ~ to do は最も使役の意味が弱い。get ~ to do は (米) でよく使われるくだけた言い方で,しばしば努力を伴うことを暗示する。


18 不定詞(2) ⑩

秘書にこのEメールを翻訳させましょう。

  ⇒ I'll have my secretary translate this email.

have ~ do 「~ (人) に ・・・ させる」

have は主に「目上の者が目下の者に…させる [してもらう] 」,「しかるべき職業の人に料金を支払って (その職務として) ・・・させる [してもらう] 」の意味で用いる。【ジーニアス英和大辞典】

secretary [sékrətèri,-t(ə)ri] (名詞) 「秘書」 → 要職にある人などに直属して,これを助け,また機密の文書や用務をつかさどる職。【広辞苑】

translate [trǽnsleɪt] (他動詞) 「~を翻訳する」「~を通訳する」 cf. translation [trænsléɪʃ(ə)n] (名詞 ) 「翻訳,訳すこと」「翻訳物」 translator [ (米) trǽnsleɪtər, (英) trɑːnsléɪtər] (名詞) 「翻訳者[家]」「通訳」「翻訳機」

email [íːmèɪl] (名詞) 「(伝達手段としての) 電子メール [Eメール] 」 → electronic mail [ilèktrɑ́nik meìil] のこと。mail [méil] は (名詞) 「郵便物」「郵便」 → ただし,最近では mail で email を表す人が多くなっている。; ALTによると email が一番一般的な表記であり,英語表現も簡略化・簡素化が進んでいると思われる。e-mail や E-mail と表記する場合もある。


18 不定詞(2) ⑪

何か質問があれば知らせてください。

  ⇒ Please let me know if you have any questions.

(直訳) 「もしあなたがいくらかの質問を持つようなことがあれば,どうか私に知らせてください」

let ~ (人) do 「~に ・・・ させる」 → 相手が望んでいることをさせるときに使う。

if S V 「もし ~ ならば」 → 時 (「~なとき」 など) や条件 (「もし~ならば」)を表す副詞節内では,未来の事柄も現在時制を用いて表す。 → 未来の不確定のことを想定して,現在思っていることなので現在形で表す。「あなたが質問を持つつもりならば」と相手の意志を想定しているのではない。


18 不定詞(2) ⑫

君はなぜそんなふうに考えるのですか。

  ⇒ What makes you think so ?

(直訳) 「何が[どういうことが]あなたにそのようなことを考えさせるのですか」 → 相手がそのように考える根拠・理由となっている内容を尋ねている。

make ~ do 「~ (人) に ・・・ させる」 / = (口語) Why do you think so ? 「なぜあなたはそのように考えるのですか」


18 不定詞(2) ⑬

少女が助けを求めて叫ぶのが聞こえました。

  ⇒ I heard a girl shout for help.

hear ~ do 「~が ・・・ するのが聞こえる」

hear [híə(r)] - heard [hə́ː(r)d] - heard [hə́ː(r)d]

shout [ʃáut] (自動詞) 「叫ぶ,大声を出す」


18 不定詞(2) ⑭

私たちはグリーンさんが子どもたちをしかるのをめったに見ません。

  ⇒ We seldom see Mr. Green scold his children.

see ~ do 「~が ・・・ するのを見る」

(文語) seldom [séldəm] do 「めったに~ない」 = (口語) rarely [réə(r)li] [hardly [hɑ́ː(r)dli] ever,scarcely [skéə(r)sli] ever] do


18 不定詞(2) ⑮

彼女は涙がほおを流れるのを感じました。

  ⇒ She felt tears run down her cheeks.

feel ~ do 「~が ・・・ するのを感じる」

feel - felt - felt

run down 「(水・涙などが) 流れ落ちる」


19 不定詞(3) ①

私たちの監督は気難しい。

  ⇒ Our manager is hard to please.

(直訳) 「私たちの監督は,喜ばせるのが難しい」 → ちょっとのことでは喜ばない[笑わない] 。→ 〈気難しい〉 : 簡単には人と同調しないので、機嫌がとりにくいさま。【明鏡国語辞典】

manager [mǽniʤə(r)] (名詞) 「(スポーツチームの) 監督」「(企業や部署の) 経営者 [部長]」

hard [hɑ́ː(r)d] (形容詞) 「難しい」「固い」「厳しい」「きつい」「激しい」

※ to 不定詞 〈to do〉 は先行する語句を後から補足説明する働きがある。


19 不定詞(3) ②

この川は泳ぐには安全ではありません。

  ⇒ This river is not safe to swim in.

swim in the river 「その川(の中)で泳ぐ」

=It is not safe to swim in this river. 「この川で泳ぐことは安全ではない」 → (注意) in をつけるのを忘れないこと。


19 不定詞(3) ③

彼女は自分のことは自分でやれる年頃です。

  ⇒ She is old enough to take care of herself.

(直訳) 「彼女は彼女自身を世話することができるぐらい十分に年をとっています」

= She is so old that she can take care of herself. 「彼女はそのように年をとっているので自分のことは自分でやれます」

※ enough のくる位置に注意 → 形容詞・副詞 enough to do ・・・ 「彼女は自分のことは自分でやれるぐらい(そんなに)年をとっている」「・・・ できるぐらい十分に~」 → enough old to do は不可

cf. 〈enough 名詞 to do〉 または 〈名詞 enough to do〉 「・・・ できるぐらい十分な(量・額・数の)~」 → She has enough money to buy the house. 「彼女はその家を買うのに十分なお金を持っている」


19 不定詞(3) ④

彼の健康は日増しに回復しつつあるように思えます。

  ⇒ His health seems to be improving day by day.

S seems to be doing. 「~は・・・しているように思われます 」 = It seems that S is doing. 「~が・・・しているということが思われる[・・・しているようである]」

= It seems that his health is improving day by day.

day by day : in small amounts every day 【メリアム・ウェブスター英英辞典】 「毎日少しずつ」

improve [imprúːv] (自動詞) 「よくなる,好転する 」


19 不定詞(3) ⑤

彼女はきっと試験に合格するでしょう。

  ⇒ She is sure to succeed in the examination.

(直訳) 「彼女は試験に合格するのが確実[確か]です」〈そのようになる可能性が非常に高いこと〉

= I am sure (that) she will succeed in the examination. 「彼女が試験に合格するであろうということを私は確信しています[ということを私は強く信じています]」 〈何かに対して疑いを持っていないこと〉

succéed [səksíːd] (動詞)「成功する,うまくいく」 cf. succéss [səksés](名詞) 「成功」,succéssful [səksésf(ə)l] (形容詞) 「成功した」,successfully [səksésf(ə)li] (副詞) 「うまく,首尾よく,成功裏に」 【ウィズダム英和辞典(第3版)】

examinátion 「試験」 = (口語) exám


19 不定詞(3) ⑥

この本は難しすぎて私には読めません。

  ⇒ This book is too difficult for me to read.

(直訳) 「この本は私にとって読むには難しすぎる」「この本は私が読むには難しすぎる」

= This book is so difficult that I can't read it. 「この本は私が読めないぐらい(そんなに) 難しい」「この本はとても難しくて私は(それを) 読めない」


19 不定詞(3) ⑦

あなたはどうして彼を知るようになったのですか。

  ⇒ How did you get to know him ?

How ...? (疑問副詞) [方法・様態] どのようにして,どんな方法で[具合に,ふうに] 【ジーニアス英和大辞典】

get to do 「~するようになる」


19 不定詞(3) ⑧

私の祖父は100歳まで生きました。

  ⇒ My grandfather lived to be a hundred years old.

「生きて,その結果100歳になった」「結果的に100歳になるまで生きた」 → 結果を表す 〈to 不定詞〉 の用法


19 不定詞(3) ⑨

私はいい席を取るために早く出かけました。

  ⇒ I left early in order to get a good seat.

= (口語) I left early so that I could get a good seat.

in order to do = so as to do 「~するために」

文例を I left early to get a good seat. としても意味はとおるが,in order to do や so as to do を使った方が「~するために」という〈目的〉の意味がより明確になる。

early [ə́ːrli] (副詞) 「(時間・時期が)早く」「(予定に比べて) 早めに」 ⇔ late cf. fast [fæst,fɑːst] (副詞) 「(スピード,変化が) 速く」 ⇔ slow,slowly

leave [líːv] - left [left] - left [left]


19 不定詞(3) ⑩

彼は入学試験に失敗しないように一生懸命勉強しました。

  ⇒ He worked hard so as not to fail the entrance exam.

#NAME?


19 不定詞(3) ⑪

たいへん長くお待たせしてすみません。

  ⇒ I am sorry to have kept you waiting so long.

I'm sorry to have done. 「今までずっと ~ してすみません」

keep [kiːp] - kept [kept] - kept [kept]

cf. I'm sorry to do. 「(今) ~ してすみません」

keep ~ doing 「~ を・・・させておく」


19 不定詞(3) ⑫

彼女はそのニュースを聞いて失望しました。

  ⇒ She was disappointed to hear the news.

原因・理由を表す〈to 不定詞〉 の用法 → 感情を表す形容詞のあとにくる to 不定詞は,「~ して,~ という原因 (理由) で」 という意味にとる場合が多い。 (例) be happy [angry,sad,surprised] to do 「~してうれしい[腹が立つ,悲しい,驚く]」 → to 不定詞 〈to do〉 にしても that 節 〈(that) S V〉にしても 後から補足説明する働きがある。〈具体的内容を示す〉


19 不定詞(3) ⑬

彼は二度と家族に会うことはありませんでした。

  ⇒ He was never to see his family again.

was [were] never to do 「(その後) ~することは決してなかった,~しない運命にあった」


19 不定詞(3) ⑭

本当のことを言えば,私たちは彼を信用できません。

  ⇒ To tell the truth,we can't trust him.

truth [trúːθ] (名詞) 「事実,本当のこと」 cf. true [trúː] (形容詞) 「本当の,事実に反しない,正しい」

trust [trʌ́st] ~ = rely [rilái] on ~


19 不定詞(3) ⑮

彼女は英語はもちろんのこと,フランス語も話せます。

  ⇒ She can speak French,not to mention English.

not to mention [ménʃən] ~ = to say nothing of ~ 「~はもちろんのこと,~は言うまでもなく」


20 動名詞(1) ①

早起きはよい習慣です。

  ⇒ Getting up early is a good habit.

動名詞 → doing 「~すること」 / (直訳) 「早く起きることはよい習慣です」


20 動名詞(1) ②

私たちはトランプをして楽しみました。

  ⇒ We enjoyed playing cards.

enjoy doing 「~することを楽しむ,~して楽しむ」 → enjoy の目的語には to do [to 不定詞] ではなく,doing [動名詞] がくる。


20 動名詞(1) ③

彼は絵をかくのが上手です。

  ⇒ He is good at drawing pictures.

前置詞のあとは名詞句がくる。→ 動詞は動名詞〈doing〉にする。

【日英比較】 日本語で「絵を描く」という場合には,鉛筆・ペンなどで描くのも,絵の具を使って描くのも区別しないが,英語では前者は draw,後者は paint という別語を使って区別する。【研究社 新英和大辞典 第6版】


20 動名詞(1) ④

彼女は子ども扱いされるのが好きではありません。

  ⇒ She doesn't like being treated like a child.

(直訳) 「彼女は子どものように扱われることが好きではありません」

being done 「~されること」


20 動名詞(1) ⑤

映画に行きましょうか。

  ⇒ How about going to the movies ?

How [What] about doing ...? (提案・勧誘) 「・・・(をして) はどうですか,・・・しませんか」

前置詞 (ここでは about) のあとには名詞句が来るため,動詞( go 「行く」) を動名詞 (going 「行くこと」) にかえている。


20 動名詞(1) ⑥

秋は読書にいい季節です。

  ⇒ Fall is a good season for reading.

(米) では「秋」の意味で正式には autumn [ɔ́ːtəm] だが,日常的にはfall [fɔ́ːl] を使う。→ 「葉が落ちる季節」 (fall of leaves) の意から fall と呼ばれるようになったといわれる。


20 動名詞(1) ⑦

彼にどこかで会った覚えがあります。

  ⇒ I remember seeing him somewhere.

remember doing 「(過去に) ~したことを覚えている」  cf. remember to do 「(今から) ~することを覚えておく」


20 動名詞(1) ⑧

間違うことを恐れてはいけません。

  ⇒ Don't be afraid of making mistakes.

be afraid of doing 「~することを恐れる」


20 動名詞(1) ⑨

「どうか窓を開けていただけませんか」「はい,わかりました」

  ⇒ "Would you mind opening the window ?" "No,not at all."

(直訳) 「あなたは窓を開けることを嫌だと思いますか」 「いいえ,全然(そんなことはないですよ)」 → 「いいえ,窓を開けることは全く嫌とは思いません。あなたのために私が窓を開けて差し上げましょう」 ※答えの文の Yes - No の使い方に注意

mind doing 「~することを嫌だと思う [迷惑がる]」


20 動名詞(1) ⑩

エアコンをつけてもよろしいですか。

  ⇒ Do you mind me turning on the air conditioner ?

(直訳) 「あなたは私がエアコンのスィッチを入れることを嫌がりますか」

mind ~ doing 「~が・・・することを嫌だと思う [迷惑がる]」

代名詞の目的格か普通名詞をそのまま動名詞の前に置いて,その動名詞の意味上の主語を表す。語尾に所有 ( 「~の」) を表す 's をつけた普通名詞や代名詞の所有格 (my,your など) を置くことは現代英語ではほとんどない。

= (口語) Do [Would] you mind if I turned [turn] on the air conditioner [éə(r) kəndɪ́ʃ(ə)nər] ? 「もし私がエアコンをつけたとしたら [つけたら] あなたは嫌ですか [嫌でしょうか]」

turn on ~ 「~のスイッチを入れる」 ⇔ turn off ~ 「~のスイッチを切る」

air conditioner [kəndɪ́ʃ(ə)nər] (名詞) 「(冷房・湿度調整を行う) エアコン,空調装置 → 〈略称〉 = A

C」

condition [kəndíʃən] (名詞) 「状態,状況」「健康状態」


20 動名詞(1) ⑪

彼女は息子が勤勉であることを誇りにしています。

  ⇒ She is proud of her son being a hard worker.

文例は,前置詞 of の後に動名詞を使った名詞句をもってきた形

a hard worker 「一生懸命に働く人,勤勉な人,努力家」

= (口語) She is proud [praud] (that) her son is a hard worker. → 接続詞 〈that ( 「~ということ」) 〉 のあとに節 [文]〈「主語 + 動詞 「~が・・・である,~が・・・する」〉 をもってきた形。なお,この接続詞 〈that ( 「~ということ」) 〉 は省略可能。


20 動名詞(1) ⑫

あなたに会うのを楽しみにしています。

  ⇒ I am looking forward to seeing you.

この to は「~について,~に対して」という意味の前置詞なので,あとに来る動詞は動名詞 ( doing 「~すること」) になる。ここには to 不定詞 [to do (動詞原形)]はこない。 → × ・・・ forward to see you (間違い)


20 動名詞(1) ⑬

桜島は少なくとも1度は訪れる価値があります。

  ⇒ Sakurajima is worth visiting at least once.

be worth [wəːrθ] doing 「~される[する]価値がある」

cf. We should visit Sakurajima at least once. 「私たちは桜島を少なくとも1度は訪れるべきです」


20 動名詞(1) ⑭

彼はどうかしていると思わないわけにはいきません。

  ⇒ I cannot help thinking he is crazy.

(直訳) 「彼が気が狂っているということを思うことを私は改善できない[対応できない,やめられない]」 「私は彼が頭がおかしいということをどうしても考えてしまう」

= (米) I cannot help but think he is crazy. 「私は彼が頭がおかしいと考えること以外は(対応)できない」 = (文語) I cannot but think he is crazy.

help : to make something less severe : to make something more pleasant or easier to deal with 「何かをより厳しくない(難しくない)状況にすること,何かをより心地よく取り組みやすい状況にすること」 【メリアム・ウェブスター英英辞典】 → help を「~を (より好ましい状況に) 改善する」「~に対応する」 という意味に解釈することもできる。 ※ cannot help doing を便宜上 「~することを避けられない」と和訳する場合もある。ただし,上記のように help に「避ける」という意味はない。

but (前置詞) 「~を除いて,~以外に,~のほかは」 → 特殊な前置詞で後ろに動詞原形やto 不定詞を伴うこともある。 (but = except [iksépt]) 【ジーニアス英和大辞典】


20 動名詞(1) ⑮

そのニュースを聞いて彼らは歓声をあげました。

  ⇒ On hearing the news,they shouted for joy.

(直訳) 「その知らせを聞いた時点で彼らは喜びのために叫んだ」

on doing 「~する時点で」 → 「~するとすぐに」

= (口語) As soon as they heard the news,they shouted for joy. 「そのニュースを聞くとすぐに,彼らは歓声をあげました」 = No sooner had they heard the news than they shouted for joy. 「彼らが歓声を上げる時よりも彼らがそのニュースを聞く時がより早いということはなかった (ほぼ同時であった)」 = They had hardly [scarcely] heard the news when [before] they shouted for joy. 「彼らが歓声を上げた時 [上げる前],彼らはそのニュースをほとんど聞いていなかった (ほぼ同時であった)」 = Hardly [Scarcely] had they heard the news when [before] they shouted for joy. 〈左記の文の強調 : 準否定の副詞 [heardly [scarcely]]文頭に持ってきて,主語・動詞 [they had heard ...] を倒置してある [疑問文の形にしてある] 〉 → hardly [hɑ́ː(r)dli] (副詞) 「ほとんど~ない」「めったに~ない」 = scarcely [skéə(r)sli] ※ともに準否定 〈not 「~ない」よりも弱い否定。hardly の方が scarcely よりも頻度が高い〉


21 動名詞(2) ①

赤ちゃんは泣きやみました。

  ⇒ The baby stopped crying.

stop doing 「~することをやめる」 → stop は目的語 (「~することを」) として動名詞の形をとるが,to 不定詞の形はとらない。→ cf. She stopped to cry. 「彼女は泣くために立ち止った」 ※ to cry は〈目的〉 を表す副詞句


21 動名詞(2) ②

私は昨夜その小説を読み終えました。

  ⇒ I finished reading that novel last night.

finish doing 「~することを終える」 → finish は目的語 (「~することを」) として動名詞の形をとる。to 不定詞の形はとらない。


21 動名詞(2) ③

彼女は音楽を聞くのが好きです。

  ⇒ She is fond of listening to music.

be fond [fɑ(ː)nd,fɔnd] of doing (口語) 「~することが大好きである」 → of は前置詞なので後には基本的に名詞句が来る。そのため動詞 doは動名詞 [doing] にする。 文例では動詞 listen 「聞く」 は動名詞 listening 「聞くこと」 にする。

= She likes listening to music.

fond [fɑ́nd] (形容詞) 「好きな,好んで」


21 動名詞(2) ④

彼は朝食をとらないで学校へ行きました。

  ⇒ He went to school without having breakfast.

without doing 「~することなしに,~せずに」 → without は前置詞なので動詞 have 「~を食べる」 は動名詞 having 「~を食べること」にする。


21 動名詞(2) ⑤

わざわざお出迎えくださってありがとうございます。

  ⇒ Thank you for coming all the way to meet me.

Thank you for doing. (直訳) 「~してくれたことに対してあなたに感謝する」「~してくれてありがとう」

all the way (直訳) 「その(遠い)道をすべて[ずっと]」→ 「(遠路)はるばる,遠いところ,わざわざ」

meet ~ 「~ (人) を出迎える,~ (人・乗り物) の到着を待つ」 → for は前置詞なので動詞 come 「来る」は動名詞 coming 「来ること」 にする。


21 動名詞(2) ⑥

彼女の父親は彼女が留学することに反対しました。

  ⇒ Her father objected to her studying abroad.

object to ~ 「~に反対する」 → この to は前置詞なので後には基本的に名詞句が来る。 動詞は動名詞[doing 「~すること」]にする。

~ (普通名詞 または 目的格代名詞) doing 「~ が・・・すること」 → 最近では,〈~ (所有格(代)名詞) doing〉 の形はほとんど使われないと感じている英語母国語話者が多いようである。 

abroad (副詞) 「外国に [へ,で]」

= Her father was against [əgénst] [was opposed [əpóuzd] to] her plan to study in a foreign country. 「彼女の父親は外国で勉強しようという彼女の計画に反対でした」


21 動名詞(2) ⑦

夜更かしは体によくありません。

  ⇒ Staying up late is not good for your health.

(直訳) 「遅い時間まで寝ないで起きていることは,あなたの健康にとって良くない」

stay up 「寝ないで起きている」 cf. stay up all night 「徹夜する」


21 動名詞(2) ⑧

彼の家を探し当てるのに苦労しました。

  ⇒ I had a hard time finding his house.

(直訳) 「私は彼の家を探すのに (時の中で) 厳しい時間を持ちました」

(in) doing 「~して [いるときに] 」 → in は普通は省略される。


21 動名詞(2) ⑨

このカメラは修理する必要があります。

  ⇒ This camera needs repairing.

need doing 「~される必要がある」

= This camera needs to be repaired.

camera [kǽm(ə)rə]


21 動名詞(2) ⑩

私がその申し出を受けるべきだと彼女は言い張りました。

  ⇒ She insisted on me accepting the offer.

~ insist [insíst] on doing. 「~は(自分自身が)---することを主張する[言い張る]」 → ~ insist on ・・・ doing 「~は・・・が---することを主張する[言い張る]」

= (口語) She insisted (that) I (should) accept the offer.

accept [əksépt] (他動詞) 「(申し出などを) 引き受ける[受諾する]」

offer [ɔ́(ː)fə(r)] (名詞) 「申し出,申し入れ,提案」


21 動名詞(2) ⑪

母は新聞を読まずに出かけることはありません。

  ⇒ My mother never goes out without reading a newspaper.

= My mother always reads a newspaper before she goes out. 「母は出かける前にはいつも新聞を読みます」

without ~ (名詞) 「~がなくて,~なしに」,without doing 「~することなくして」「~することなしに」「~せずに」


21 動名詞(2) ⑫

私は今,食べる気がしません。

  ⇒ I don't feel like eating now.

feel like doing (口語) 「~したい気がする」


21 動名詞(2) ⑬

彼は病気のために一生懸命働くことができませんでした。

  ⇒ Illness prevented him from working hard.

(直訳) 「病気が彼を一生懸命に働くことから妨げた」

〈無生物主語の構文〉 : 原因や理由,方法や手段,条件となるものなど(無生物)を主語にして,それが人間を「~させる,~する」という形で表す構文

illness [ílnəs] (名詞) 「病気」 cf. ill [íl] (形容詞) 「病気で」

prevent [privént] ~(人) from doing 「~が・・・するのを妨げる [防ぐ,阻む] ,~に・・・させないようにする」 = (口語) stop ~ from doing 「 ・・・することから~を止める」 = keep ~ from doing 「 ・・・することから (離れた状態に) ~を保つ [とどめておく] 」 〈from ~〉 : 〈禁止・制御〉 「~しないように」,〈分離・除去〉「~から」 〉 【ジーニアス英和辞典(第4版)】

= He couldn't work hard because he was ill [because of his illness]. 「彼は病気だったため [病気のため] 一生懸命働くことができませんでした 」


21 動名詞(2) ⑭

私は人前で話すことに慣れていません。

  ⇒ I am not used to speaking in public.

この to は前置詞 (「~に対して」の意味) のために,あとに来る動詞は一般的に動名詞 (doing) になる。

used [júːst] (形容詞) →〈be used to doing の形で〉 「(人・動物・感覚器官が) ~することに慣れている」 = be accustomed [əkʌ́stəmd] to doing 【ジーニアス英和大辞典】

public [pʌ́blɪk] (名詞) 「大衆,一般の人々」「国民,市民」 → in public 「公然と,人前で」


21 動名詞(2) ⑮

人の好みは説明のしようがない[たで食う虫も好き好き]。<ことわざ>

  ⇒ There is no accounting for taste.

(直訳) 「味[好み]に対する説明をすることはできない」 → 「好みは人それぞれで,何が良くて何が良くないかということは言えない」

= We can't account for taste. 「私たちは味[好み]の説明はできない」

There is no doing. 「~することはできない」 = We can't do.

account [əkáunt] for ~ 「~の (原因・理由について) 説明をする」

taste [teɪst] (名詞) 「(飲食物の) 味」「(~の) 好み[嗜好]」 → 古い英語ではtastes と複数形をとる場合もあったが,現代英語ではこれを数えられない名詞とみなして taste と単数形をとるのが一般的。


22 分詞(1) ①

あの眠っている犬はとてもかわいい。

  ⇒ That sleeping dog is very cute.

現在分詞 (doing) 「~している・・・」

分詞が単独で名詞を修飾する場合は,一般的にその名詞の前に分詞は置かれる。


22 分詞(1) ②

ゆで卵はお好きですか。

  ⇒ Do you like boiled eggs ?

(直訳) 「あなたは(人によって) ゆでられた卵は好きですか」

過去分詞 (done) 「~された・・・」

boil [bɔɪl] (他動詞) 「~をゆでる [煮る]」 → boiled [bɔɪld] (過去分詞) 「ゆでられた」


22 分詞(1) ③

あの壊れた人形はリンダのものです。

  ⇒ That broken doll belongs to Linda.

(直訳) 「(人によって壊された) あの人形はリンダのものです」

belong to ~ (人) 「~の所有物である,~のものである」

= That broken doll is Linda's. → ~ (人名) 's 「~のもの[家,店,など]」,cf. ~ (人名) 's ・・・(具体的なもの) 「~の・・・」 → (例) Linda's car 「リンダの車」


22 分詞(1) ④

窓の近くに座っている若い男性は私のいとこです。

  ⇒ The young man sitting near the window is my cousin.

分詞 (sitting) がほかの語句 (near the window) を伴って名詞句 (The young man) を修飾する場合は,一般的にその名詞句 (The young man) の後に分詞は置かれる。

= The young man who is sitting near the window is my cousin [kʌ́z(ə)n] . → このように分詞の前に〈関係代名詞 + be 動詞〉 を補って文の意味を考えることができる。


22 分詞(1) ⑤

私たちの先生と話をしている人は誰ですか。

  ⇒ Who is the man speaking to our teacher ?

= Who is the man who is speaking to our teacher ?

speak to ~ (人) 「~に話しかける」


22 分詞(1) ⑥

その小説家の書いた本は学生たちに人気があります。

  ⇒ The books written by the novelist are popular among students.

~ done ... 「 ・・・された~」

write [raɪt] - wrote [rout] - written [rɪ́t(ə)n]

= The books which were written by the novelist are popular among students.

「少数 (1人でも可) の人に人気がある」 という場合は be popular with → (例) The man you mentioned isn't very popular with me. 「あなたが言っていた人のことを私はあまりよく思っていません」 ; 文例のように「多くの人たちの間に[で]人気のある」という場合は be popular among ~

novelist [nɑ́(ː)v(ə)lɪst,nɔ́v-] (名詞) 「小説家」 cf. novel [nɑ́(ː)v(ə)l,nɔ́v-] (名詞) 「小説」

popular [pɑ́(ː)pjələr,pɔ́pju-] (形容詞) 「人気のある,評判の良い」 cf. popular music 「人気のある [流行している,はやっている] 音楽」 = (略式) pop music


22 分詞(1) ⑦

数人の子どもたちが野原で花を摘んでいます。

  ⇒ There are some children picking flowers in the field.

(直訳) 「野原で花を摘んでいる何人かの子どもたちがいます」

There is [are] ~ doing [done] ・・・. 「~ (人・物) が・・・ (ある場所) で --- している [されている]」 → これは,ある新情報の「存在」に焦点をあてた表現。そのような情景が目の前に広がっていることを話し手が新たに発見したことを強調する表現。 一方で,Some children are picking flowers in the field. なら,特に主語 [some children] の動作・状態に焦点をあてて説明する表現。


22 分詞(1) ⑧

教会の鐘が鳴っているのが聞こえました。

  ⇒ I heard the church bells ringing.

hear ~ doing 「~ が ・・・ しているのが聞こえる」

hear [híə(r)] - heard [hə́ː(r)d] - heard [hə́ː(r)d]


22 分詞(1) ⑨

彼女は後ろから自分の名前が呼ばれるのを聞きました。

  ⇒ She heard her name called from behind.

hear ~ done 「~ が ・・・ されるのが聞こえる」

behind [biháind] (副詞) 「後ろに,後ろへ」 → 文例では 前置詞 from の目的語として 副詞 behind がその後ろに来ている。from behind で「後ろから」という意味の成句として覚えること。


22 分詞(1) ⑩

彼はドイツ製の車を持っています。

  ⇒ He has a German-made car.

a German [dʒə́ːrmən] car でも 「ドイツ製の車」「ドイツの (会社が作った) 車」 の意味を表すが,これは ドイツ以外の国にある工場で製造された車である可能性もある。a German-made car なら,「ドイツの会社がドイツ国内の工場で製造した車」という意味が明確になる。なお,a car made in Germany [ʤə́ː(r)m(ə)ni] 「ドイツ国で作られた車」 といった冗長な表現はほとんど使われない。


22 分詞(1) ⑪

私たちは一晩中火を燃やし続けました。

  ⇒ We kept the fire burning all night.

keep ~ doing 「~ を ・・・ させておく,~ が ・・・ している状態を保つ」

keep [kiːp] - kept [kept] - kept [kept]

burn [bəːrn] (自動詞) 「(火・木などが ) 燃える」 「(光が) 輝く」「(卵・トーストなどが) 焦げる」


22 分詞(1) ⑫

私たちはこの問題をすぐに解決して欲しい。

  ⇒ We want this problem solved right away.

(直訳) 「私たちはこの問題がすぐに解決されるようにして欲しい」

want ~ done 「~が ・・・ されるようにして欲しい」

solve [sɑ(ː)lv,sɔlv] (他動詞) 「~ (問題・難局など) を解決する」「~ (謎・問題) を解く[解明する,解答する]」

right away (米) 「すぐに,ただちに」「ためらわず」 → 通例,文や節の最後で用いる。また意味的に未来または過去を表す文脈で用いられ,現在の状態を表す文脈では用いない。 = at once = immediately [imíːdiətli]


22 分詞(1) ⑬

水を流しっぱなしにしておいてはいけません。

  ⇒ Don't leave the water running.

(直訳) 「(水道の蛇口からでる) 水を流れ続けるまま放っておいてはいけません」

leave ~ doing 「~を ・・・ し続けたまま放っておく,~に・・・させておく」

run 「流れる」


22 分詞(1) ⑭

時間があまり残っていません。

  ⇒ We don't have much time left.

(直訳) 「私たちは多くの時間が残されるようにしていない」「あまり多くの時間が残されていない」

have [get] ~ done 「~が ・・・される」 (完了・被害) → この文例はSVOCの第5文型と解釈するのが一般的。


22 分詞(1) ⑮

君は自分の思っていることを英語で伝えることができますか。

  ⇒ Can you make yourself understood in English ?

(直訳) 「あなたは,あなた自身 (が思っていること) を英語で (相手に) 理解されるようにすることができますか」

make ~ done 「~が ・・・ されるようにする」

cf. make oneself heard 「自分の声を届かせる,自分の声を相手に伝える」,make it known to ~ (人) that S V 「・・・ ということを~に知られるようにする」 「・・・ ということを~に知らせる」


23 分詞(2) ①

彼女は立ってバスを待っていました。

  ⇒ She stood waiting for the bus.

stand doing 「立って~する,~しながら立っている」

stand [stænd] - stood [stud] - stood [stud]

cf. She was waiting for the bus. 「彼女はバスを待っていた」


23 分詞(2) ②

その犬は走って来ました。

  ⇒ The dog came running.

come doing 「~しながら来る」

come [kʌm] - came [keɪm] - come [kʌm]

cf. The dog was running. 「その犬は走っていた」


23 分詞(2) ③

その子どもは長いこと泣き続けました。

  ⇒ The child kept crying for a long time.

keep (on) doing 「~し続ける」

keep [kiːp] - kept [kept] - kept [kept]

cf. The child was crying for a long time. 「その子どもは長いこと泣いていた」


23 分詞(2) ④

おじいさんは孫たちに囲まれて座っていました。

  ⇒ The old man sat surrounded by his grandchildren.

sit done 「~されて座っている」

cf. The old man was surrounded [əráundəd] .... 「おじいさんは・・・囲まれていた」

sit [sít] - sat [sǽt] - sat [sǽt]

surround [səráund] ~ (人・もの) 「~を取り囲む」


23 分詞(2) ⑤

彼の名前は世界中に知れわたりました。

  ⇒ His name became known all over the world.

become done 「~されるようになる」

become [bɪkʌ́m] - became [bɪkéɪm] - become [bɪkʌ́m]

know [nóu] - knew [n(j)úː] - known [nóun]

His name was known all over the world. 「彼の名前は世界中に知れわたっていました」


23 分詞(2) ⑥

警官を見て,泥棒は逃げました。

  ⇒ Seeing a police officer,the thief ran away.

〈分詞構文〉: 分詞を使ってさまざまな意味を表す。 (「~なとき」「~なので」「~しながら」「もし~なら」「~だけれども」 等) → どのような意味にとるかは文脈で判断する。

= When [Since] the thief saw a police officer,he [she] ran away. → このように分詞構文自体の意味はあいまいで,文例は文脈により「~な時」の意味にも「~なので」の意味にもとれる。

thief [θiːf] (名詞) 「泥棒,こそどろ」

officer [ɑ́(ː)fəsər,ɔ́ːf,ɔ́fɪ-] (名詞) 「役人,役員」 → officer だけでも「警官」 の意味を表すことがある。 run [rʌ́n] - ran [rǽn] - run [rʌ́n]


23 分詞(2) ⑦

気分が悪かったので,1日中家にいました。

  ⇒ Being sick,I stayed home all day.

be 動詞の現在分詞 being を使った分詞構文。cf. Since I was sick,I stayed home all day. → since [sɪns] (接続詞) 「~なので」

(米) stay ~ = (英) stay at ~ 「~にいる」


23 分詞(2) ⑧

通りを歩いていたら,旧友に会いました。

  ⇒ Walking along the street,I met an old friend of mine.

cf. While I was walking along the street,I met an old friend of mine. 「私が通りに沿って歩いている間に私は旧友に会いました」

old friend 「昔なじみの友達,旧友」 → 「友情が古い [長い年月がたっている] 」と考える。「年寄り [高齢の] 友達」という解釈は普通はしない。

old  「昔からの,長い歴史のある」

an old friend 「1人の旧友」 → どの旧友かがはっきりしない。不定冠詞 (an) がついているので不特定の人をさし,「(今話題になっている特別な) 旧友」といった意味合いはなくなる。

my old friend 「私の旧友」→ 不定冠詞 (an) ではなく,my 「私の」という名詞を強く限定する語がついているので,「(今話題になっている特別な,他ならぬ私の) 旧友」という意味になる。この文例では,出会ったその旧友を話題にもしていないし特別なものともとらえていない。こういった問題の解決策として,まず an old friend と言って,その説明する語句として後方に of mine 「私のもの [私の友達] の」を置いているとも考えられる。

a ~ of ・・・’s 「・・・の~,・・・の所有している~」 cf. a friend of the singer’s 「その歌手のもの [持っている友たち] のうちの一人の友達」「その歌手の友達」→ ただし,・・・ の部分に代名詞が来る場合は,mine 「私のもの」 yours 「あなたのもの」などの所有代名詞にすること。 ※ a friend of mine 「私の (1人の) 友達」と成句として覚えたい。

〈street〉 : a road in a city or town that has houses or other buildings on one or both sides 【メリアム・ウェブスター英英辞典】


23 分詞(2) ⑨

彼女は手を振りながら,さよならと言いました。

  ⇒ She said goodbye,waving her hand.

付帯状況[同時]を表す分詞構文→「~しながら」

wave [wéıv] (他動詞) 「〈人が〉O〈人〉に手[ハンカチなど]を振って(方向などを)合図する;〈別れなどで〉手[ハンカチ]を振って表す」,(名詞) 波,(光・音・電気などの)波,波動 【ジーニアス英和辞典(第4版)】

say [séı] - said [séd] - said [séd]


23 分詞(2) ⑩

遠くから見ると,その岩は人間の顔のように見えます。

  ⇒ Seen from a distance,the rock looks like a human face.

= When the rock is seen from a distance, it looks like a human face.

distance [díst(ə)ns] (名詞) 「距離,遠い地点[地域,場所]」 cf. distant [díst(ə)nt] (形容詞) 「遠い,遠くの」


23 分詞(2) ⑪

何と言っていいかわからなかったので,私は黙っていました。

  ⇒ Not knowing what to say, I remained silent.

分詞の前に否定語 [not など] をつけて,否定の意味を表す。

cf. Since I didn't know what to say, I remained silent. 「私は何を言うべきか[言うべきことが]わからなかったので,私は静かな[黙った]ままでいた」

remain [rıméın] (動詞) 「〈人・物が〉依然として・・・の(状態の)ままである, 相変わらず・・・である」 (keep) 【ジーニアス英和辞典(第4版)】


23 分詞(2) ⑫

手紙を書き終えると,それを投函するために彼は急いで出て行きました。

  ⇒ Having written the letter, he hurried out to mail it.

分詞構文で主節よりも時間的に前の [昔の,より早く起こった] ことを表す場合は Having done の形をとる。

cf. After he had written the letter, he hurried out to mail it. 「その手紙を書いた後に,彼はそれを投函するために急いで出て行きました」


23 分詞(2) ⑬

サッカーと言えば,どのチームがワールドカップに勝つと思いますか。

  ⇒ Speaking of soccer, which team do you think will win the World Cup ?

〈慣用的な分詞構文〉: 分詞の意味上の主語が一般の人を表す we, you, they などのとき,これを省略することがある。 【ロイヤル英文法】

Which ~ [Who, What, Where, When, Why, How old] + do you think + (S) V ? 「どの~が [に,を] ,誰が [に,を],何が [に,を],どこで [に,へ],いつ,なぜ,何歳 ] ・・・ だとあなたは思いますか」 → 疑問詞で始めて具体的な内容を尋ねる疑問文。※語順に注意


23 分詞(2) ⑭

天気がよければ,あさって試合です。

  ⇒ We'll have a match the day after tomorrow, weather permitting.

独立分詞構文 : 分詞の意味上の主語が文の主語と異なる場合,分詞の主語を表現して1つの節のように働く。慣用表現を除けば,極めて文語的な表現で,くだけた言い方では,今はまず使われない。 (※ 文例は慣用表現) → 主語に対して,その一部を示す語句が分詞の主語になるような場合には,比較的よく用いられる。 【ロイヤル英文法】

weather permitting は一般的に文末に置く。

permit [pərmÍt] (動詞) 「〈計画・出来事などが〉〔・・・を〕許す, 可能にする(allow)〔of〕」 【ジーニアス英和辞典(第4版)】


23 分詞(2) ⑮

一般的に言って,女性のほうが男性より長生きします。

  ⇒ Generally speaking, women live longer than men.

generally [dʒén(ə)r(ə)li] (副詞) 「通例,たいてい,一般的に」

women [wímin] → woman [wúmən] 「女性」の複数形 ※発音に注意

Strictly [strɪ́k(t)li] [Frankly [frǽŋkli], Roughly [rʌ́fli]] speaking, this is true. 「厳密に[率直に,おおざっぱに]言えば,これは正しい」 【ロイヤル英文法】

cf. Judging [dʒʌdʒɪŋ] from ~ 「~から判断すると」,Granting [ɡræntɪŋ] (that) S V 「~だということは認めるにしても,~だが」,Considering [kənsÍdəɪŋ] ~ 「~ということをよく考えると」,Assuming [əs(j)úːmɪŋ] (that) S V 「~ということを想定すると,もし~ならば」


24 形容詞・副詞 ①

私たち全員に足りるだけの食べ物はありませんでした。

  ⇒ There wasn't enough food for all of us.

〈形容詞〉: 名詞や代名詞を修飾する語, 〈副詞〉: 主に名詞以外の語や文全体を修飾する語

(直訳) 「私たち全員にとって十分な量の食べ物はありませんでした」

〈enough ~(名詞) to do〉 又は 〈~(名詞) enough to do〉 「・・・するのに十分な(量 [数] の) ~」 cf. 形容詞・副詞 enough to do → (48- 1) She is old enough to take care of herself. 「彼女は自分のことは自分でやれるぐらい十分に年をとっている」「彼女は自分のことは自分でやれる年頃です」


24 形容詞・副詞 ②

メンバー全員が現在の問題を把握しています。

  ⇒ Every member understands the present problem.

every ~ (単数名詞)  「あらゆる (どの) ~」 → 全体としては3人称他単数の名詞 (he, she, it 等) と同じ扱い。→ 現在時制の一般動詞の語尾には -s をつけ,be 動詞は is か was,現在完了は has done

(文例) present ~ ( 名詞) 「現在の~,今の~」 → 〈形容詞の限定用法〉:名詞に直接つけて用いるもの cf. (32- 4) None of the students were present at the lecture. 「学生たちは誰も講義に出席していませんでした」 → 〈形容詞の叙述用法〉:動詞の補語として用いるもの ※ present のように限定用法と叙述用法とで意味が異なるような形容詞もある。


24 形容詞・副詞 ③

男の子は目を覚ましていますが,父親はぐっすり眠っています。

  ⇒ The little boy is awake, and his father is fast asleep.

fast (副詞) 「(眠りが)深く,ぐっすりと」

awake 「眠らずに, 目が覚めて 」 ⇔ asleep (形容詞) 「眠って」 【研究社 新英和大辞典 第6版】

fast asleep = sound asleep


24 形容詞・副詞 ④

それは接戦で,多くのサポーターは興奮していました。

  ⇒ It was a close game and many supporters were excited about it.

close [klóus] (形容詞) 「接近した」  cf. close ~ (他動詞) [klóuz] 「~を閉める」, exciting game 「わくわくさせるような試合」

exciting [ıksáıtıŋ] (形容詞化した現在分詞) 「(物事などが)(人を)興奮させる,刺激的な,胸をわくわくさせる[ときめかせる]ような,感動的な」

excited [ıksáıtıd] (形容詞化した過去分詞) 「(人が)興奮した,落ち着かない;(期待などで)わくわくした」 an 〜 mob 「興奮した群衆」 【オーレックス英和辞典(第2版)】


24 形容詞・副詞 ⑤

彼女はおととい無事に家に帰ってきました。

  ⇒ She returned home safe and sound the day before yesterday.

safe and sound = safely [séɪfli] (副詞) 「安全に,無事に」

safe [seɪf] (形容詞) 「安全な[で]」「無事な[で]」,sound [saund] (形容詞) 「確かな」「健康な,健全な」 → safe and sound で副詞の働きをする成句として覚えておくこと。

the day before yesterday 「昨日の前の日,おととい」 = two days ago 「二日前」


24 形容詞・副詞 ⑥

タイヤがパンクしたために彼女はもう少しで学校に遅刻するところでした。

  ⇒ She was almost late for school because of a flat tire.

almost ~ 「ほとんど [もう少しで] ~ するところだ 」「~も同然だ」 → 「危ういところで~せずにすんだ」ことを強調する表現。アメリカ英語でよく使われる。

(米) tire [taɪər] = (英) tyre [taɪər]

flat [flæt] (形容詞) 「平らな,平べったい」「(タイヤ・風船など) 気の抜けた,パンクした」

a flat tire (名詞句) 「パンク (したタイヤ)」

= She was almost late for school because her bicycle got [had] a flat tire. 「彼女の自転車がパンクしたため彼女はもう少しで学校に遅れるところでした」 cf. (米) got [had] a flat tire = (英) got [had] a puncture [pʌ́ŋ(k)tʃər]


24 形容詞・副詞 ⑦

英語の試験はかなりよくできたと思います。

  ⇒ I think I did pretty well on my English test.

pretty [prɪ́ti] ~ = very ~ 「とても~,かなり~」 (副詞)

pretty (副詞) 「(くだけて) かなり, 相当に」 →アメリカ英語では fairly [féərli] よりも高い頻度で用いられる; イギリス英語では主にくだけた表現として用いられる。cf. rather [rǽðər, rɑ́ːðə] (副詞) (英) 「かなり,相当に,やや,いくぶん」 「むしろ」 → 通例肯定文で用いて肯定的評価を暗示する。

cf. 当然ながら pretty には (形容詞) として 「(女性・子どもなどが) かわいい, きれいな」の意味もある。


24 形容詞・副詞 ⑧

彼女はとても心配だったので,ほとんどじっと座っていられませんでした。

  ⇒ She was so worried that she could hardly sit still.

hardly [scarcely] do 「ほとんど~ない」 → scarcely [skéərsli]

still [stɪl] (形容詞) 「 静止した, 動かない, じっとした」 → stand [keep, lie, sit] still じっと立って[して, 横になって, 座って]いる → still には 「まだ」「なお」「今でも」「依然として」「今後も」の意味もある。


24 形容詞・副詞 ⑨

この靴の値段は高い。

  ⇒ The price of these shoes is high.

= These shoes are expensive. 「この靴は高価です」

expensive [ɪkspénsɪv] (形容詞) 「費用のかかる,ぜいたくな」 ⇔ cheap 「安い」 → cheap には「安物の, 安っぽい」の含みがあるので inexpensive [ɪ̀nɪkspénsɪv] (形容詞) 「あまり高価でない,費用のかからない」 や economical [ìːkənɑ́(ː)mɪk(ə)l] (形容詞) 「無駄遣いのない,節約する」 を用いることが多い。 【ジーニアス英和大辞典】

expensive も cheap も〈商品・サービス〉を表す単語を修飾する。 cf. high [low] price 「高い[低い] 値段」


24 形容詞・副詞 ⑩

私の伯母は最近顔色がすぐれません。

  ⇒ My aunt has not been looking well lately.

〈現在完了進行形〉 : 【形】 have [has] been doing 【意味】 「(過去のあるときからずっと,そして今も) ~し続けている」 → 過去のあるときから現在まで続いてきた動作・出来事を表す。今後も続くことを暗示する場合もあり,直前に終了したことを表す場合もある。【ロイヤル英文法】

look well 「体調がよさそうに見える」

lately [léɪtli] (副詞) 「(現在までの近い過去の期間をさして) ここ最近は,近頃は」 → 通例,現在完了形 また現在完了進行形 で用いられる。 cf. these days, nowadays → これらは通例現在形で用いられる。

late (副詞) 「(予定より) 遅く,遅れて」 ⇔ early ; late (形容詞) 「(~に) 遅れた,遅刻した」「(普通より) 遅い,(時刻が) 遅い」「(時期が) 終りごろの,後[末]期の,後半の,晩年の」「最近の,近ごろの,このごろの」「最近引退した,先の,前の」「最近死んだ,故~」 【ジーニアス英和大辞典】


24 形容詞・副詞 ⑪

これらの前方の席は高齢者と体の不自由な人のためのものです。

  ⇒ These front seats are for the old and the disabled.

the ~(形容詞) 「~な人々」

disabled [dɪséɪb(ə)ld] (形容詞) 「(身体・精神) 障害のある」

the disabled (名詞的・集合的に) 「障害者」 → 複数扱い。しばしばdisabled people 「障害を負わされた人々」や people with disabilities [dìsəbíləti] 「身体障害を持つ人々」 の方が丁寧とされる。 【ウィズダム英和辞典(第3版)】 ただし the disabled に否定的な意味合いはない。【ALT】 cf. disable [dɪséɪb(ə)l] (他動詞) 「~(人) に障害を負わせる 」, disability [dɪ̀səbɪ́ləti] (名詞) 「(傷害・病気などによる,身体・精神の) 障害」


24 形容詞・副詞 ⑫

その野球チームが優勝しそうです。

  ⇒ The baseball team is likely to win the championship.

= It is likely that the baseball team will win the championship.

likely [láɪkli] (形容詞) 「ありそうな, 起こりそうな; 起こる可能性の高い」「(人・物・事が) ・・・ しそうである, ・・・する[である]可能性が高い」

win (動詞) 「勝つ」「(勝利・賞品・選手権など)を(競争などで)勝ち取る」,championship (名詞) 「優勝(者の地位, 名誉)」「選手権」 【ジーニアス英和大辞典】 the title of champion in a sport or game 「スポーツとか試合における優勝者という称号[地位,覇権,敬称,肩書]」 【メリアム・ウェブスター英英辞典】, 〈選手権〉 : 競技などの最高位者を決める試合で、優勝した選手または団体に与えられる資格。また、その試合や大会。「世界―」 【広辞苑】】


24 形容詞・副詞 ⑬

あなたの都合のいいときにお立ち寄りください。

  ⇒ Please drop in on me when it is convenient for you.

convenient [kənvíːniənt] (形容詞) 「(物・事・場所などが) 便利な」「(時などが) 都合のよい」 → 人は主語にできない。 × You are convenient. (間違い)


24 形容詞・副詞 ⑭

ハリソン博士は古代文明に関する本をかなりたくさん持っています。

  ⇒ Dr. Harrison has quite a few books on ancient civilizations.

Harrison [hǽrɪs(ə)n] (人名) 「ハリソン」

quite a few ~ = not a few ~ = many ~

quite [kwaɪt] (副詞) 「(予想以上で) 非常に[かなり]」「(主に英) まったく,すっかり」 cf. quit [kwɪt] (動詞) 「~(仕事・学校など) をやめる」「(主に米) (くだけて) ~(喫煙などの不快な行為) をやめる」,quiet [kwá(ɪ)ət] (形容詞) 「(人・物が) 静かな」「(場所・状況・時間が) 閑静 [平穏] な」

ancient [éınʃənt] ,civilization [sÌvələzéıʃən] (名詞) 「文明」

cf. civilize [sÍvəlàız] (動詞) 「〈未開人(種)など〉を文明化する, 教化する, 啓蒙する」, citizen [sÍtəzn] (名詞) 「国民, 公民」「ある市・町の)市民, 住民」,civil [sÍvl] (形容詞) 「国内の」 (⇔ foreign) 「国家の, 政府の」 「(軍人・官吏に対して)一般人の, 民間(人)の, 文民の」 ,city [sÍti] (名詞) 「(田舎に対して)都市, 都会」「(行政上の正式の)市」 【ジーニアス英和辞典(第4版)】


24 形容詞・副詞 ⑮

不運にも私たちはひどい交通渋滞のために遅れました。

  ⇒ Unfortunately, we were delayed due to the bad traffic jam.

due [djuː] to ~ 「(明確な理由) ~のために,~のせいで,~のおかげで」 (副詞的に用いる成句)  = because of ~ = (文語) owing [óuiŋ] to ~ = (文語) on account [əkáunt] of ~ → thanks to ~ は「~のせいで」という悪い意味 [皮肉] でも用いる。 I failed [feɪld] , thanks to you. 「お前のせいで失敗した」 【ロイヤル英文法】

traffic jam 「交通渋滞」 = (文語) tráffic congestion [kəndʒéstʃ(ə)n]


25 比較(1) ①

この本はあの本とちょうど同じくらい易しい。

  ⇒ This book is just as easy as that one.

just ~ 「ちょうど~」 (= exactly [ɪɡzǽk(t)li] ~) , 「正確に~」 (= precisely [prɪsáɪsli] )

that one 「あのもの」 → ここでは that book 「あの本」 の意味


25 比較(1) ②

彼はあなたほど金持ちではありません。

  ⇒ He is not as rich as you are.

"(直訳) 「彼はあなたがお金持ちであるのと同じくらいお金持ちではありません」 → you are は you are rich の意味 = You are richer than he is. = (口語) You are richer than him. 「あなたは彼よりも金持ちです」

否定文では前の as が so になることもある ( → not so ~ as ・・・ 「・・・ほど (そんなには) ~ない」) が,これは古めかしい表現で,現在ではあまり使われない。 【ジーニアス英和大辞典】【ウィズダム英和辞典(第3版)】 "


25 比較(1) ③

彼女は私と同じくらい多くの本を持っています。

  ⇒ She has as many books as I do.

(直訳) 「彼女は私が持っているのと同じぐらい多くの本を持っています」 → I do は I have の意味

= (口語) She has as many books as me.


25 比較(1) ④

あなたはできるだけ速く走らなければなりません。

  ⇒ You must run as fast as you can.

(直訳) 「あなたはあなたができるのと同じぐらい(能力を最大限に発揮して)速く走らなくてはなりません」 → you can は you can run fast の意味

= Run as fast as possible. 「可能な限り速く走りなさい」

possible (形容詞) 「〈物・事が〉(わずかでも) (・・・に) 可能な [できる]」 ;[it is possible (for ~〈人〉) to do] 「・・・することが(~にとって)可能な, (~には) ・・・する能力がある (⇔ impossible [impɑ́səbl] (形容詞) 「不可能な,できない」)」 【ジーニアス英和大辞典】


25 比較(1) ⑤

あなたのアパートの部屋は私のよりずっと広い。

  ⇒ Your apartment is much larger than mine.

比較級の強調 → much [(by) far, a lot, even, still] ~ (比較級) 「ずっとより~」

mine 「私のもの」 → ここでは my apartment 「私のアパート」の意味で使っている。

apartment [əpɑ́ː(r)tmənt] (名詞) (主にアメリカ英語) 「アパート(の貸室)」 「アパートの一室[一世帯分の数室]」 → 日本の「アパート」(建物全体)に当るのは apartments または apartment house [building] cf. flat [flǽt] (名詞) (主にイギリス英語) 「アパート,フラット」〈建物の同一階の中にある一世帯用居住空間〉 → flatの集合から成る1戸[棟]の建物はflats 【ジーニアス英和大辞典】


25 比較(1) ⑥

マイケルは私より3つ年下です。

  ⇒ Michael is three years younger than I am.

=Michael is younger than I am by three years. → 文例が一番自然な表現

Michael [máɪk(ə)l] (男の名) 「マイケル」 → 愛称は Mickey, Micky, Mike など

= Michael is three years junior to me. = Michael is junior to me by three years. 〈まれ〉 → be junior to ~ 「~ (人) よりも年下だ」という表現は理解はできても不自然なので,ほとんど使われることはない。

than は本来接続詞なので以下は基本的に節 [S V] がくる。文例ではMichael is young 「マイケルが若い」のと I am young 「私が若い」のを比較しているので,基本的には ... than I am young. としなくてはならない。しかし,原則として than より前にある語句と重複する部分が省略できる。比較内容を表す形容詞・副詞 (文例ではyoung ) は必ず省略する。【ロイヤル英文法】 → 使用されている be 動詞が前後で異なるので,am は省略しないのが自然

than I am [do] の代わりにくだけた言い方では ... than me がふつう。口語では than を前置詞として使い,後に目的格の代名詞を置く場合がある。この表現も間違ってはいない。 → ALTには... than me. の表現が自然だと主張する方もおられたが,英語教材として本来の文法的正確さを守るために than I am とすべきだということには同意していただいた。その一方でam まで省略して ... than I. としては than を本来の接続詞として扱っているのか前置詞的に扱っているのかがあいまいになり不自然だという点については共通した意見であった。


25 比較(1) ⑦

彼は日ましに元気になっています。

  ⇒ He is getting better day by day.

day by day 「日ごとに,1日1日と (変化して)」 → 「おとといよりもきのう,きのうよりもきょう」という感じで,1日1日少しずつ元気になっていく様子を表している。

瞬間的に終わる動作や,ある時点での達成を表す動詞 (例: arrive,become,die,fall,get,go,land,lose,stopなど) が進行形になると,その瞬間または時点への接近を表す。 → The train is stopping. 「列車は止まりかけている」 Someone is drowning! 「だれかおぼれかかっているぞ!」 → まだ溺れ死んではいない。 【ロイヤル英文法】 → drown [dráun] (自動詞) 「溺れ死ぬ」,drowned [dráund] (形容詞化した過去分詞) 「溺れ死んだ」


25 比較(1) ⑧

トムはクラスのどの少年よりも背が高い。

  ⇒ Tom is taller than any other boy in his class.

最上級の意味を原級や比較級を用いて言い表すことができる。

= Tom is the tallest of all the boys in his class. 「トムはクラスの全ての少年の中で一番背が高い少年です」 = Tom is the tallest boy in his class. 「トムはクラスの中で一番背の高い少年です」

any [əni, éni] (形容詞) 「どれでも,どんなもの[人]でも,だれでも」 → 通例肯定文で,any に強勢を置いて,後に単数名詞を置く。また,文例の日本語には記していないが「(トム以外の) ほかの~」の意味の other をとって ... than any boy in his class 「クラスのどの少年よりも」 とすると,それに主語である Tom までが含まれてしまう。そのために,基本的には文例のように ... than any other boy in his class. とする。 → ただし,other は文脈でわかる場合は省略されることがある。また,くだけた言い方では than any other boys のように any other の後に複数形を用いることもある。 【ロイヤル英文法】


25 比較(1) ⑨

5人の少年のうちでは太郎が一番背が高い。

  ⇒ Taro is the tallest of the five boys.

in ~ 「(場所・範囲・集団) ~の中で」,of ~ 「~ (同類の人や物) ~の中で」 → of の後にはよく〈数を表す語〉 (数字や all など) が来る。 (例) of all the students 「すべての生徒の中で」,of us all 「私たちみんなの中で」


25 比較(1) ⑩

時間ほど貴重なものはありません。

  ⇒ Nothing is more precious than time.

(直訳) 「何も時間よりは貴重ではない」

= Time is the most precious of all. 「時間は全ての中で一番貴重です」

precious [préʃəs] (形容詞) 「(物・時間・資源などが) 貴重な,大切な,むだにできない」「(宝石・貴金属などが) 高価な,希少な」 → 「価値があり失いたくない」 ; valuable [vǽljəb(ə)l] (形容詞) 「金銭的価値が高い,高価な」「(目的などに

人などに) 役に立つ,有益な,ためになる,貴重な」


25 比較(1) ⑪

2人のうちではロバートのほうが背が高い。

  ⇒ Robert is the taller of the two.

「二人[二つ]の中で一番~」という文脈では〈 the ~ (比較級) 〉 の形をとることができる。ただし,この場合でも口語では 〈 the ~ (最上級) 〉 の形で表すことがある。 ただし,書きことば[文語]では the taller が普通。 = (口語) Robert is the tallest of the two.

Robert [rɑ́(ː)bərt, rɔ́b-] (男の名) 「ロバート」 → 愛称はBob, Bobby, Rob, Robby, Robin など


25 比較(1) ⑫

あなたのクラスでは誰が一番速く走れますか。

  ⇒ Who can run fastest in your class ?

文例の fast は副詞 → 副詞の最上級の前には 基本的に定冠詞の the はつけない。ただし,口語では副詞の最上級にも the をつける傾向がある。 = Who can run the fastest in your class ? → 形容詞の最上級の前には 定冠詞の the をつける。 (形容詞の最上級) の後には修飾される名詞が意味的に存在するので,その名詞と結びつく冠詞が前に置かれる。 【例】 He is the fastest (boy) in his class. 「彼はクラスで一番速い(少年)です」 (この fast は形容詞) ※副詞の最上級の場合,意味的にその後に名詞は存在しないので the はつけない。


25 比較(1) ⑬

横浜は日本で2番目に大きい都市です。

  ⇒ Yokohama is the second largest city in Japan.

a large city 「人口の多い都市」 → large 「(数・量が) 多い,多数の,多量の」 → (注意) 「面積の広い都市」という意味には普通はとらない

cf. Tokyo is the largest city in Japan. 「東京は日本で一番大きい都市 [人口の多い都市] です」

the ~ (序数) ・・・ (最上級の形容詞) --- 「~番めに・・・な---」 cf. the third [fourth] highest mountain 「3番目に[4番目に]高い山」


25 比較(1) ⑭

電車は私たちが思っていたよりも混んでいました。

  ⇒ The train was more crowded than we had expected.

〈過去完了形〉 : 【形】 had done  【用法】 話の中で過去のある時よりもさらに前のことを表す。 → ここでは,「(私たちが乗った) 列車が混んでいた」の部分をを過去形で表し,「(その列車の混み具合を私たちが乗車前に) 予想していた」の部分を過去完了形で表している。

expect [ɪkspékt] (他動詞) 「~を予想 [予期] する」「~を期待する」


25 比較(1) ⑮

高く登れば登るほど,空気は希薄になります。

  ⇒ The higher you go up, the thinner the air becomes.

The ~ (比較級) S V, the ・・・ (比較級) S' V' 「~すればするほど (比例するように,そのぶんだけますます) ・・・」

= (口語) As you go up higher, the air becomes thinner [θɪnə(r)] . 「あなたが高く登るにつれて,空気は希薄になります」

thin [θɪn] (形容詞) 「(空気・気体が) 薄い[希薄な]」「(物が) 薄い」「(人・動物が) 痩せた」「(針金・線などが) 細い」「(髪など) 薄い」「(液体が) 薄い[水っぽい]」 cf. thinner [θɪnə(r)] (名詞) 「(ペンキの) 薄め液,シンナー」 (注意) 文例中の thinner はthin (形容詞)「薄い」の比較級 → thin の中心義は「幅や密度が小さい」 ⇔ thick [θɪk] 【コアレックス英和辞典(第2版)】


26 比較(2) ①

私の姉は昨年,本を60冊も読みました。

  ⇒ My sister read as many as sixty books last year.

ここでは last year 「昨年」という過去を表す副詞があるため 文全体の動詞は過去形 → 過去形 read の発音は [réd] → read [ríːd] - read [red] -read [red] ※主語が she 「彼女」にあたる3人称単数にも関わらず read の語尾に -s がついていないのは,これが現在形ではなく過去形であるため。

as many as ~ 「~も多くの (数の)」 ※数が多いことを強調  cf. as much as ~ 「~も多くの(量の)」 ※が多いことを強調


26 比較(2) ②

トルコの面積は日本の約2倍です。

  ⇒ Turkey is about twice as large as Japan.

Turkey [tə́ːrki] (国名) 「トルコ」 (首都は Ankara [ǽŋkərə] cf. Turkish [tə́ːrkɪʃ] (形容詞) 「トルコ[人・語]の」 (名詞) 「トルコ語」 → 「トルコ人」は通例 Turk [təːrk]

〈twice as ~ as ・・・〉 「 ・・・の2倍だけ~な」

3倍以上は 〈--- times as ~ as ・・・〉

large : 「(大きさ・規模・程度が) 大きい,大型の」「(面積が) 広い」「人口・(数量・額が) 多い (= big, ⇔ small ) 」

large が 「(面積が) 広い」 の意味か 「(人口・数量・額が) 多い」 の意味かは文脈により判断すること。

big が重さ・かさ・規模が大きいことを表す最も日常的な語であるのに対し, largeは広さ・量の程度が大きいことを客観的に示すややかたい語 cf. greatは程度の大きさを強調して表すほかに「堂々とした,偉大な」といった話し手の主観的な判断を表す。【ウィズダム英和辞典(第3版)】


26 比較(2) ③

スーツケースの重量が23kgを超えています。

  ⇒ Your suitcase weighs more than 23 kilograms.

weigh [wéi] ~ (自動詞) 「重量が~だけある」 (他動詞) 「 〈はかりなどを使って〉 ~(物・人) の重さを量る」「~をはかりにかける」 【ウィズダム英和辞典(第3版)】

cf. weight [wéit] (名詞) 「重量」 → The weight of the suitcase is more than 23 kilograms.

※平成27年末では,日本国内の航空会社の国際便エコノミークラス追加料金なしの預け入れ荷物上限重量は一般的に23 kgとなっている。


26 比較(2) ④

東京は日本でずば抜けて人口が多い。

  ⇒ Tokyo has by far the largest population in Japan.

最上級の強調 → by far [much, very] the ~(最上級)  「ずばぬけて一番~な」

population [pɑ̀(ː)pjəléɪʃ(ə)n] (名詞) 人口 →〈人の数〉を表す。一つの都市には一つの人口しかないので populations と複数形になることはない。また,ある都市に住んでいる人々の多少はその人口の規模の大小を指すので,population の大小は large - small で表す。その一方で個々の人間に着目する people 「人々」・boys「少年たち」・girls「少女たち」などの名詞の「多い」「少ない」は,many や a few などで修飾する。→ The population of Tokyo is large. 「東京の人口は多い[大きい]」 = There are many people living in Tokyo. 「多くの人々が東京に住んでいる」


26 比較(2) ⑤

これは町で最も高価なレストランの1つです。

  ⇒ This is one of the most expensive restaurants in town.

expensive [ɪkspénsɪv] (形容詞) 「費用のかかる,ぜいたくな」 ⇔ cheap 「安い」 → cheap には「安物の, 安っぽい」の含みがあるので inexpensive [ɪ̀nɪkspénsɪv] や economical [ìːkənɑ́(ː)mɪk(ə)l] を用いることが多い。 【ジーニアス英和大辞典】

絶対最上級: 比較の対象をはっきり表さず,漠然と程度が極めて高いことを表す最上級の用法

very に近い the most: 〈the most ~〉の形でも,「最上」の意味がやや薄れて very に近い感じで用いられることもあるので,文脈に注意。【ロイヤル英文法】


26 比較(2) ⑥

姉は私ほど服にお金を使いません。

  ⇒ My sister spends less money on clothes than I do.

(直訳) 「私の姉[妹]は私が服にお金を使うよりもより少ないお金を服に使う」 → I do は I spend money on clothes の意味

spend ~ on ・・・ 「~(お金,時間) を ・・・ に使う」

little 「少ない」 - less 「より少ない」 - least 一番少ない」 → 数えられない名詞を修飾する。

clothes [klouz] (名詞) 「衣服,衣類,着物」 → cloth [klɔːθ] (名詞) 「布(地),織物,ふきん」


26 比較(2) ⑦

私はあなたの言ったことに怒っているというよりむしろがっかりしています。

  ⇒ I am not so much angry as disappointed in what you said.

(直訳) 私はあなたが言ったことについて,失望している気持ちと同じぐらい多くは怒っている気持ちはない」 → 「・・・怒っている気持ちよりもがっかりしている気持ちの方が多い

= I am not angry but rather disappointed in .... 「私は・・・について怒っているのではなくて,むしろがっかりしている」

【ジーニアス英和辞典(第4版)】のdisappointed の項では次のように説明してある。→ 前置詞の選択は〈人〉には in, with, 〈物〉には with, 〈出来事〉では by, in, with となる:He was disappointed by [in, with] dinner. 彼は食事に失望した. なお, これを He was disappointed at dinner. にすると食事中に何か失望させられるようなことが起こったことが含意される。→ しかし,ALTの意見やコーパス分析によると 〈人〉〈物〉に関係なく be disappointed in ~ が一番よく使われているようである。なお,〈in ~「~の中に,~の内面に」〉を使うことで,特に「あなたの言った内容にがっかりしている」ことを強調している。(〈in ~〉を使うことで,「がっかりした気持ちが強い」ことを表す。)


26 比較(2) ⑧

彼女は授業中に居眠りをするような愚かなことはしません。

  ⇒ She knows better than to fall asleep during class.

(直訳) 「彼女は授業の間に寝てしまう (ような愚かなこと) よりも,よりよく[もっとましなことを]知っている [分別がある]」「彼女は授業中に寝てはいけないぐらいのことはわきまえている」

know better than to do 「~するよりも,もっとましなことを知っている」「~してはいけないぐらいのことはわきまえている」

fall asleep 「眠りに陥る,寝てしまう」  cf. stay awake 「目を覚ましている,起きている」


26 比較(2) ⑨

私は都会暮らしより田舎暮らしが好きです。

  ⇒ I prefer country life to city life.

prefer [prɪfə́ːr] ~ to ・・・ 「・・・ に対して~の方をより好む,・・・ よりも~が好きである」

= I like country life better than city life.


26 比較(2) ⑩

彼の計画は私のものよりもいくつかの点で優れています。

  ⇒ His plan is superior to mine in several ways.

= His plan is better than mine ....

in ~ 「(分野・限定) ~について,~に関して,~の点では,~において」

way 「(~の)点,事柄」 = respect [rispékt] (文例) Your daughter [dɔ́ːtər] doesn't take after you in any way. 「娘さんは少しも君に似ていない」 【研究社 新英和大辞典 第6版】 

~ is superior [supɪ́əriər] to ・・・ 「~は・・・より[に対して]優れている」 → ラテン語の形容詞の比較級に由来して,語尾が-orで終わる英単語がある。 (例) senior [síːnjər, síːniə] (年上の), junior [dʒúːnjər, -niə] (年下の); inferior [ɪnfɪ́əriər] (劣った); major [méɪdʒər] (大きいほうの), minor [máɪnər] (小さいほうの)→ これらの形容詞比較級を使った構文では,比較されるものを表す際に than ではなくて to を用いる。 【ロイヤル英文法】


26 比較(2) ⑪

この湖はここが一番深い。

  ⇒ This lake is deepest here.

※ 文例では最上級にthe がついていないことに注意 → 一般的に形容詞の最上級の前には the がつく。 (the の代わりに名詞・代名詞の所有格, this, that, any, no などがつくこともある) これは最上級の形容詞が説明したり修飾したりする名詞が,他の同類のものとの比較の中で特定のものとして限定されるためである。その一方で,「同一のものの中の一部」や「人の部分・性質・状態」に関する形容詞の最上級には,ふつう the をつけない。他の同類のものとの比較ではなく,一つのものの中の一部をその形容詞は説明しているだけで,それが説明したり修飾したりする名詞は何ら特定のものとしては限定されていないためである。


26 比較(2) ⑫

賢者も時として過ちを犯す。

  ⇒ The wisest man sometimes makes mistakes.

wise [waɪz] (形容詞) 「賢い,賢明な,学識のある」

The wisest man .... = A very wise man .... 「とても賢い人さえも・・・」 → 最上級を使って,極めて程度の高いことを漠然と表すことがある。(注意) 最上級がついているからいって,「一人の人,一つのもの」とは限らない。

文例では,主語で if 節を代用し,例外的なことがらを強調している。→ 「もし賢者であったとしても,その人も時々間違いをする」といった意味合いがある。


26 比較(2) ⑬

それだけで済んでよかった[もっと悪いこともありえた]。

  ⇒ It could have been worse.

仮定法過去完了形の条件節 [もし~でなかったら] を省略して,帰結節 [~だっただろうに (実際は~でなかった)] だけを抜き出している。 例えば,If you hadn't helped us, it could have been worse. 「もしあなたが私たちを手伝ってくれなかったら,事態[状況]はより悪くなっていただろう」 といった文が考えられる。 could have done の形で過去のことについての推量 [「~だったろうに」] を表している。

bad 「悪い」 - worse [wəːrs] 「より悪い」 - worst [wəːrst] 「一番悪い」 → worse, worst は ill [ɪl] 「病気で,気分の悪い」 の比較級,最上級でもある。

【注意すべき不規則変化の形容詞・副詞】 good 「良い」・well 「元気な」「上手に,よく」 - better - best, little 「少量の,少しの,わずかな」「(否定的に) ~ない」 - less [les] - least [liːst] , much 「(量が)多い」「多く」・many 「(数が) 多い」 - more - most


26 比較(2) ⑭

彼の意見はおおよそ正しい。

  ⇒ His opinion is more or less right.

more or less 「程度の差はあれ,多かれ少なかれ,大体」


26 比較(2) ⑮

今あるものを最大限に活用しなさい。

  ⇒ You must make the most of what you have.

(直訳) 「あなたは,あなたが(現在)持っているものから最大限(の活用,効果)を生み出さなくてはならない」

「持っている力を最大限に発揮しなさい」といった意味でも使われる。

what ~ 「~なもの[こと]」


27 関係詞(1) ①

こちらがホームランを打った少年です。

  ⇒ This is the boy who hit a home run.

cf. もとの2文 → This is the boy. He hit a home run. ※ 〈関係詞〉 : 接続詞 (ここでは文と文をつなぐ働きをするもの) の機能を兼ね,先行詞 (文の中で先に出てくる名詞) とこれを修飾する節 (主語・動詞 を含む形) を結ぶもの。 一般的に「・・・である(ところの) ~」 と訳する。

もともと代名詞であれば <関係代名詞>,もともと副詞ならば<関係副詞>と呼ばれる。

= This boy hit a home run. 「この少年がホームランを打ちました」

文例は〈関係代名詞の制限用法〉と呼ばれ,関係代名詞以下が先行詞の名詞を制限[特定]している。

文例の hit は過去形。現在形ならば,意味上の主語が3人称単数形 [he] にあたる the boy なので,hits となる。

hit- hit- hit と原形・過去形・過去分詞形が同じ形をとる。同様の活用形をとる動詞としては,put 「置く」 cut 「切る」 shut 「閉める」 set 「配置する」 quit [kwɪt] 「やめる」 hurt [həːrt] 「傷つける」 let 「(~) させる」 cost [kɔːst] 「(金額・費用が) かかる」 read 「読む」 などがある。 → ただし read は,read [riːd] - read [red] - read [red] と,原形と過去形・過去分詞系で発音が異なる。


27 関係詞(1) ②

あなたが貸してくれた雑誌はおもしろかったです。

  ⇒ The magazine which you lent me was interesting.

cf. もとの2文 → The magazine was interesting. You lent me it. (注意) 説明のために便宜上 You lent me it. という形を出しているが,これは間違い。「~を」にあたる目的語が代名詞の場合は You lent it to me. と第3文型の形しかとれない。

which は省略可能 → 関係代名詞の目的格 (「~を」「~に」にあたるようなの) は,特に口語で省略される場合が多い。

lend [lénd] (動詞) 〈lend - lent - lent〉 「(人が) (~ 人に)( ・・・ (物・金) を) 貸す,(銀行・金融会社などが) (~(人)に) (・・・ (利子[金]を取って)貸す 」

(使い分け) lend : 一定期間,物を貸与すること。家のように移動できないものには用いない。 loan: 高価な物を長期間正式に貸すこと。 アメリカ英語では一般に一定の金額で物を貸すときには rent (out) を用いる。イギリス英語では通例設備・建物・土地などの不動産を貸す場合は let (out) を,移動できる物を長期間貸す場合(車など)は rent (out)を用いる。【ウィズダム英和辞典(第3版)】

magazine : a type of thin book with a paper cover that contains stories, essays, pictures, etc., and that is usually published every week or month 【メリアム・ウェブスター英英辞典】 → [mǽɡəzìːn] と [mæ̀ɡəzíːn] のふたつの発音がある。本誌用CDでは前者の発音(前方の æ に第1アクセント)をしているが,後者の発音もよく耳にする。


27 関係詞(1) ③

私が持ち合わせているお金はこれだけです。

  ⇒ This is all the money that I have with me.

特定なものにかかる関係代名詞には that が使われる場合が多い。 → 関係代名詞として that が比較的好まれる場合 : ①先行詞が最上級の形容詞や,first,only,very などによって修飾されている場合,②先行詞がall,anything,everything,little,much,nothingの場合 (文例のように,これらの語を伴うものも含む),③先行詞が人の地位・職業・性格などで補語になる場合,④先行詞が〈人+事・物〉の場合,⑤who,which などの疑問詞が直前にある場合 【ロイヤル英文法】


27 関係詞(1) ④

これは私が今までに読んだ最もおもしろい本です。

  ⇒ This is the most interesting book that I have ever read.

先行詞が最上級などによって特定されている場合も,関係代名詞には that が使われる場合が多い。

文例の read は過去分詞であり,発音に注意 [red] → read [ríːd] - read [red] -read [red]

ever [évə(r)] (副詞) = at any time, at all time 【メリアム・ウェブスター英英辞典】; (疑問文・間接疑問節で) 「今までに,かつて, これまでに」「いったい一度でも」 → 多少強調の意味が含まれるだけなので日本語では訳されないことが多い。(ever を訳さなくても,「今までに」の意味は伝わる) ,〈肯定文で〉 「ずっと,常に,絶えず」


27 関係詞(1) ⑤

彼は日本が生んだ最も偉大な科学者の1人です。

  ⇒ He is one of the greatest scientists that Japan has ever produced.

最上級や比較級を使って,他の人やものとの比較ではなくて,ただ単に程度が高いことを表すことがある。 → 「とても [非常に] ~な,最上級の~な」と解釈できる。

 scientists と複数形になっているのは,科学者全体をいくつかの集団に分けて,その多くの集団の中での「最も偉大な科学者の集団」という発想からだとも考えられる。そして,彼はその集団の1人だと述べている。

 「日本が生んだ科学者」 → 「日本で生まれ育ったり,日本で学んだりしたことのある科学者」 と考えられる。


27 関係詞(1) ⑥

私には,母親が有名な小説家である友達がいます。

  ⇒ I have a friend whose mother is a famous novelist.

famous [féiməs] (名詞) 「有名な」 , novelist [nɑ́v(ə)list] (名詞) 「小説家」 cf. novel [nɑ́v(ə)l] (名詞) 「小説」

もとの2文 → I have a friend. His [Her] mother is a famous novelist.


27 関係詞(1) ⑦

エジプトは歴史が数千年もある国です。

  ⇒ Egypt is a country whose history goes back thousands of years.

もとの2文 → Egypt is a country. 「エジプトは(1つの) 国です」 Its history goes back thousands of years. 「ひの歴史は数千年さかのぼります」

go back 「(起源・時間が) さかのぼる」

Egypt [íːdʒɪpt] (名詞) 「(国名) エジプト」 ※発音に注意 → Egyptian [ɪdʒípʃən] (名詞) 「エジプト人」「(古代) エジプト語」 (形容詞) 「エジプト(人[語])の」


27 関係詞(1) ⑧

彼女は私が先週の金曜日の夜に一緒にダンスをした人です。

  ⇒ She is the girl with whom I danced last Friday night.

cf. もとの2文 → She is the girl. I danced with her last Friday night. 文例のように 〈前置詞 + 関係代名詞〉をいっしょにして,先行詞の直後にもってくることができる(ただし,やや固い表現で文語的) 。 この場合,関係代名詞は省略できない。また,関係代名詞は whom か which を用い,that は使えない。〈特殊な成句的表現以外は,原則として前置詞の直後に that は用いない。〉

また,一部の特殊な場合を除いて,関係代名詞だけ先行詞の直後に置いて,前置詞を後ろに残しておくこともできる。 = She is the girl (whom [who, that]) I danced with last Friday night. → 制限用法において関係代名詞目的格の whom が単独 (前置詞なし) で先行詞の直後にくる 場合,通常は who または that で表す。 → 制限用法において関係代名詞目的格 (whom, which, that) が単独 (前置詞なし) で先行詞の直後にくる場合,普通はこれを省略する。[She is the girl I danced with last Friday night. ] → 関係代名詞を使えば,これが一番くだけた表現になる。しかし,関係代名詞を使わなければ,I danced with the girl last Friday night. で文意は伝わる。


27 関係詞(1) ⑨

これは私が先日お話しした辞典です。

  ⇒ This is the dictionary I talked about the other day.

もとの2文 → This is the dictionary. 「これはその辞書です」 I talked about it the other day. 「私はそれについて先日お話ししました」

= This is the dictionary about which I talked the other day. = This is the dictionary (which [that]) I talked about the other day. = I talked about this dictionary the other day. 〈能動態の文〉


27 関係詞(1) ⑩

昨日外国人に会いましたが,その人は空港へ行く道を私に尋ねました。

  ⇒ Yesterday I met a foreigner, who asked me the way to the airport.

関係代名詞の非制限用法: 関係代名詞が前にある名詞句を限定[制限]しない用法。「・・・である~ (人・もの)」とは解釈しない。関係代名詞の前にコンマをつけて,その前後で区切って解釈する。必要に応じて適当な接続詞を入れて解釈する。 (例) 「---で,そして [しかし,なぜならば] その人は[それは] ・・・」; = Yesterday I met a foreigner and he [she] asked me the way to the airport.


27 関係詞(1) ⑪

田中さんに会いましたが,彼に会うのは数年ぶりでした。

  ⇒ I met Mr. Tanaka, whom I had not seen for several years.

コンマの前後で区切って,必要に応じて適当な接続詞を入れて解釈する。→ 「私は~に会ったのだが,その人は ・・・」

目的格の関係代名詞でも,非制限用法の場合は省略できない。

文例では whom (関係代名詞の目的格) の代わりに that を用いることはできない。 → thatは,特殊な文体効果をねらった小説など以外では原則として非制限用法には用いない。 【ロイヤル英文法】


27 関係詞(1) ⑫

彼は私のことを好きじゃないと言ったけれど,それは嘘でした。

  ⇒ He said he didn't love me, which was a lie.

= He said he didn't love me, but it was a lie.

非制限用法の which には,前の節の一部または全体を先行詞とする用法がある。 【ロイヤル英文法】 → 文例ではwhich はhe didn't love me 「彼が私のことを好きではないこと」をさす。


27 関係詞(1) ⑬

これはあなたが持っているのと同じ種類の時計です。

  ⇒ This is the same kind of watch as you have.

関係代名詞の先行詞に the same を伴うと関係詞は as,that が普通だが which, who, where, when を用いることもある。 【ウィズダム英和辞典(第3版)】 〈the same ~ as〉は「同一種類」,〈the same ~ that〉は「同一物」を表すといわれるが,この区別は現在では守られていない。ただし,〈the same ~ as〉のas の後では主語や動詞が省略できる。 as は元来接続詞であるが,先行詞に the same がついていると関係代名詞のように用いることができる。これを疑似関係代名詞という。 【ロイヤル英文法】


27 関係詞(1) ⑭

必要以上のお金を使ってはいけません。

  ⇒ Don't spend more money than is necessary.

than は,比較級の語と相関的に用いられて,元来接続詞であるが,関係代名詞のように用いられることができる。〈疑似関係代名詞〉。文例では is necessary の主語が than なので,このthan は疑似関係代名詞といえる。 → このように比較構文の従属節 [ than 以下の部分] の主語が欠けている形で現れる場合が多い。


27 関係詞(1) ⑮

ノアにはよくあることですが,家にいませんでした。

  ⇒ As is often the case with him, Noah was not at home.

"As は後方の Noah was not at home の部分を受ける関係代名詞 → as (関係代名詞) 〈前の文(の一部)または後に来る主節を先行詞として〉 「それは~だが」「(~する) ように」

often [ɔ́ːf(ə)n, ɔ́ːft(ə)n, ɔ́f(ə)n, ɔ́ft(ə)n] →

t

を入れない発音の方が正規だが,

t

を入れて発音する人も増えており,教養のある人々の間でもすでに一般的になっている。 → often (副詞)「しばしば,たいてい,よく (~する,~だ)」 cf. seldom [séldəm] (副詞) 「めったに~ない」

case [keɪs] (名詞) 「場合,実例,事例」 【ジーニアス英和大辞典】

Noah [nóuə] (男の名) 「ノア」 "


28 関係詞(2) ①

いつでも正しいことをすべきです。

  ⇒ You should always do what is right.

what is ~ = the thing which is ~ 「~であること[もの]」 → what は先行詞を含んだ関係代名詞 


28 関係詞(2) ②

彼女が言っていることはまったく本当です。

  ⇒ What she says is quite true.

what S V 「~ が ・・・ すること [もの]」

quite [kwaɪt] (副詞) 「 (程度に段階のない語句を修飾して) まったく,すっかり,完全に,本当に」 cf. completely [kəmplíːtli], absolutely [ǽbsəlùːtli], entirely [ɪntáɪərli], wholly [hóulli] ; 「(段階のある語句を修飾して) (平均・期待) 割に,比較的,まあまあ」 cf. quiet [kwá(ɪ)ət] (形容詞) 「静かな,音を立てない」 ⇔ noisy [nɔ́izi]


28 関係詞(2) ③

私はあなたと一緒にこの映画を見た日のことを忘れません。

  ⇒ I'll never forget the day when I saw this movie with you.

~ (時を表す言葉) when S V 「・・・ である~ [時,日,週,月,など] 」

will do 「(意志未来) ~するつもりである」「 (単純未来) でしょう」


28 関係詞(2) ④

そういうわけで私は田舎に住みたいのです。

  ⇒ That is why I want to live in the country.

(直訳) 「それが私が田舎に住みたい理由です」

why S V = the reason S V = the reason why S V 「~ である理由」 → why S V の形が一般的。the reason のあとに (that) S V などの形がくることもある。くだけた表現では,この that はしばしば省略する。【ウィズダム英和辞典(第3版)】

country (名詞) (the ~ で) 「(都会に対する) 田舎,郊外」 = the countryside ,「(地理的な意味での) 国,国土」


28 関係詞(2) ⑤

そんなふうにして彼はその溺れかかった子どもを救ったのです。

  ⇒ That is how he saved the drowning child.

how S V = the way S V 「どのようにして ~ は ・・・ するか (を)」「~ の ・・・ しかた[方法]」 → ただし,the way how S V という言い方は不自然〈 非文法的とされている〉

drown [draun] (自動詞) 「(人・動物が) 溺れ死ぬ,溺死する」 → drowning [draunɪŋ] (現在分詞) 「溺れ死にそうな,溺れかけた」 ; drowned [draund] (過去分詞) 「溺れ死んだ,溺死した」


28 関係詞(2) ⑥

ここがその事故が先週の今日あった場所です。

  ⇒ This is where the accident happened a week ago today.

where S V 「~ である場所 [場合,点]」 → 関係副詞の where 自体に先行詞の意味も含まれている。もともとは, 〈 ~ where S V〉の形 ( 「~」は場所・場合, 時に局面・時代などを表す先行詞) で,「 ・・・するところの~」 といった意味を表す。

=


28 関係詞(2) ⑦

彼の話し方が好きではありません。

  ⇒ I don't like the way he talks.

the way (that) S V = how S V 「どのようにして ~ は ・・・ するか (を)」「~ の ・・・ しかた[方法]」 → ただし,the way how S V という言い方は不自然 〈非文法的〉


28 関係詞(2) ⑧

彼女はそれを後悔するときが来るでしょう。

  ⇒ The time will come when she'll be sorry for it.

このように先行詞と関係詞が離れることがある。


28 関係詞(2) ⑨

彼は以前の彼ではありません。

  ⇒ He is not what he used to be.

used [júːst] to be ~ 「(過去の状態) 以前は~だった」 → 「今ではそうでない」という意味を含む場合が多い。 (例) Most movies used to be in black and white. 「昔,映画はほとんどどれもモノクロだった」 【アメリカ口語事典】

what he used [júːst] to be 「(過去の継続的状態) 以前の彼の姿」


28 関係詞(2) ⑩

行きたい人は誰でも連れて行きます。

  ⇒ I will take whoever wants to go.

whoever ~ 「~な人は誰でも」 = anyone [any people] who [that] ~ → 複合関係代名詞 : 関係代名詞 who[whose,whom],which,what に -ever をつけた形。いずれもその中に先行詞を含んでいる。

-ever は at any time, at all times の意味なので 「どんな~も,いかなる~も」という〈強調〉を表すと考えられる。


28 関係詞(2) ⑪

どちらでも好きなほうを選んでいいです。

  ⇒ You may choose whichever you like.

choose [tʃuːz] - chose [tʃouz] - chosen [tʃoúz(ə)n] → chooseは自由に好きなものを選ぶことを意味する最も一般的な語で, 目的語なしでも使える。selectは (ややかたく),通例いくつかの選択肢から選択方法にもこだわりながら最適なものを選りすぐることをいう。 pickは(ややくだけて) 重要でないものの選択や気軽に選択する行為をさす際に好まれる。 【ウィズダム英和辞典(第3版)】

whichever S V 「~であるいったいどれ [どちら] が [を]」 〈which の強調形〉 → which は 限定された数のものからの選択を,what は不特定のものからの選択を示す。which を使っているからといって常に「二つ[二人]の中からの選択」を示しているわけではない。


28 関係詞(2) ⑫

彼女が料理するものは何でもおいしい。

  ⇒ Whatever she cooks tastes good.

whatever S V 「~である何でも」 

= Anything [Everything] (that) she cooks tastes good.

taste [téist] good 「いい味がする」 = be delicious [dilíʃəs] 「おいしい」


28 関係詞(2) ⑬

私は持っていたわずかばかりのお金をユニセフに寄付しました。

  ⇒ I donated what little money I had to UNICEF.

donate [dóuneɪt] (動詞) 「寄付する,ささげる」 cf. donation [dounéɪʃ(ə)n] (名詞) 「寄贈物[品],寄付金」「(臓器・血液などの) 提供物」, donor [dóunər] (名詞) 「(金品などを) 寄付する人, 寄贈者」(臓器などの) 提供者,ドナー」「献血者」

what little [few] ~ S V 「少ないながらも ・・・ であるすべての ~ (を) 」 【ウィズダム英和辞典(第3版)】 → what (関係形容詞) 「 (名詞・複数名詞につけて) (多 く[よく] はないが) (・・・する) 全部の, (・・・する)だけの」〈few, little がなくても「少ないながら全部」の意味をもっている場合が多い〉 【ジーニアス英和大辞典】

UNICEF :United Nation's Children's Fund 「ユニセフ,国連児童基金」 → 国連の機関の一つ。主に発展途上国の児童に対する援助を行う。国際連合児童基金。〈1946年に設立されたUnited Nations International Children's Emergency Fundの略。1953年にUnited Nations Children's Fundと改称されたが、略称はそのまま〉 【明鏡国語辞典】


28 関係詞(2) ⑭

私たちは大変疲れており,さらに悪いことに大雨が降り始めました。

  ⇒ We were very tired, and what was worse, it began to rain heavily.

what を含む慣用表現 : what is more 「そのうえ,おまけに」,what is called 「いわゆる」 = what we [you] call,what with ~ and (what with) ・・・ 「~やら・・・で」 (ふつうよくないことの原因を並べる際に使う表現)


28 関係詞(2) ⑮

あなたはここに自分の名前を書きさえすればいいのです。

  ⇒ All you have to do is write your name here.

(直訳) 「あなたがしなくてはならない全てのことは,あなたの名前をここに書くことだ」 → 「あなたの名前をここに書けば他に何もすることはない」 → 「あなたの名前をここに書きさえすればいい」

= (口語) You only have to write your name here.

... is write .... = ... is to write .... (to は省略可)


29 接続詞(1) ①

彼はアメリカ人ですが,日本語が上手です。

  ⇒ He is American, but he speaks Japanese well.

(直訳) 「彼はアメリカ人ですが,彼は上手に日本語を話します」

〈接続詞〉: 語と語,句と句,節と節[SV と S'V']とを結びつける語 → ここでは特に節と節を結びつける働きの接続詞を学習する。 ※節: 主語 動詞 (S V) を含むもの。 → 【例】「~は・・・する」「~は・・・だ」)

American [əmérɪk(ə)n] (形容詞) 「アメリカ (人・式) の」 (名詞) 「アメリカ人」 → He is an American. と名詞の American 「アメリカ人」を使うよりは,He is American. と 形容詞の American 「アメリカ人の」 を使って簡潔に表現することが多いようである。


29 接続詞(1) ②

これは私の車ではなくて父のものです。

  ⇒ This is not my car, but my father's.

not ~ but ・・・ 「~でなく ・・・だ」   = ・・・, (and) not ~

This is my father's car, (and) not mine. 「これは私の父の車であり,私のものではない」


29 接続詞(1) ③

たいへん暑かったので,私たちは海に泳ぎに行きました。

  ⇒ Since it was very hot, we went swimming in the sea.

since S V 「〈主節で示す内容の理由や原因を説明して〉 (ご承知の通り) ~なので [だから,である以上] 」 → since は,①聞き手 [読み手] が既に知っている理由を伝えるため,因果関係をあまり強くは表さない。そのために主節の前と後ろでは同じぐらいの割合で用いられる。②一般的にあまり強くは読まれない。③becauseのように it is ~ that .... 構文やonly, just, simply などによる強調も行われない。④やや固い表現とされる。 cf.強い因果関係を表す because 節は,話し手 [書き手]が理由・原因として最も伝えたい内容を導くために,主節の後に置かれることが多い。because 節の内容は聞き手 [読み手] にとって未知のもので,文の中で最も伝えたい部分となることが多いため文末におかれるのが普通。

go doing 「~をしに行く」〈go for doing や go on doing の前置詞が省略された形に由来しているとも考えられるが,前に前置詞のつかないこのdoing は現在分詞ととらえるのが現在は一般的〉

後に続く前置詞に注意 : 「海の中で泳ぐ」のだから go swimming in the sea cf. 「デパートに買い物に行く」は「デパートのある場所で買い物をする」のだから go shopping at a department [dipɑ́ː(r)tmənt] store


29 接続詞(1) ④

私は頭が痛いので行けません。

  ⇒ I can't go because I have a headache.

headache [hédèik] (名詞) 「頭痛」 cf. stomachache [stʌ́məkèik] 「腹痛」,toothache [túːθèik] 「歯痛」


29 接続詞(1) ⑤

あなたはきっとこの本が好きになるでしょう。

  ⇒ I am sure that you will like this book.

(直訳) 「あなたがこの本を好きになるであろうことを私は確信しています[強く信じています]」

接続詞の that 「~ということ」 は口語ではよく省略される。 

sure [ʃúə(r)] (形容詞) ①〈be sure (that), be sure of [about] doing, be sure what ~ などの形で 〉 「(主観的に)確信して,確かで,自信がある 」 → 〈文の主語の人物自身が確信している〉,②〈be sure to do の形で〉 「(人・物が) きっと~する,~するのは確実である」 → 〈文の主語の人物・物・事象ではなく,この文の話し手である「私」が確信している〉 【研究社 新英和大辞典 第6版】 【ジーニアス英和大辞典】


29 接続詞(1) ⑥

この道を行けば公園に出ます。

  ⇒ If you take this road, you will come to the park.

= (文語) This road will lead you to the park. 「この道路はあなたを公園に導く[連れて行く]でしょう」


29 接続詞(1) ⑦

私は仕事を終えてから,テレビで野球の試合を見ました。

  ⇒ After I finished my task, I watched a baseball game on TV.

二つのできごとの起こった時点が異なっても,それらの前後関係が明白ならば,くだけた言い方ではこのように主節も従属節も過去形で表すことがある。 → After I had finished my task, I watched a baseball game on TV. としなくてもよい。

TV [tìːvíː] : television [téləvìʒən] の略 → on (the) TV 「テレビで」 〈通例無冠詞だが,the をつけることもある。〉 cf. on (the) radio 「ラジオで」〈しばしば the がつくが,無冠詞の場合もある〉


29 接続詞(1) ⑧

彼は学識はあるが良識に欠けています。

  ⇒ Although he is well-educated, he lacks common sense.

although S V = though S V 「~であるけれども,~にかかわらず」 → although は though の強意語

well-educated [wèléʤəkeitəd] (形容詞) 「教養のある,立派な教育を受けた」,cf. learned [lə́ː(r)nəd] (形容詞) 〈文語〉 「(人が) 学識のある,博学な」→ ※発音に注意


29 接続詞(1) ⑨

彼女は大学を出るとすぐ技師と結婚しました。

  ⇒ She got married to an engineer as soon as she left college.

as soon as S V 「~するとすぐに」

(文語) = No sooner had she left college than she got married [mǽrid] to an engineer. = (文語) Hardly [ Scarcely [skéə(r)sli] ] had she left college when [ before ] she got married [mǽrid] to an engineer [èn(d)ʒəníə(r)].

leave [líːv] - left [left] - left [left]


29 接続詞(1) ⑩

君たちは自分のことだけでなく,ほかの人のことも考えるべきです。

  ⇒ You should think not only about yourselves, but also about others.

should do 「~するべきだ」 (主観的判断の強調) → 事実かどうかは別として,話者が考えて主観的に述べていることを表す。


29 接続詞(1) ⑪

彼は疲れていたので,それ以上歩けませんでした。

  ⇒ He was so tired that he could not walk any further.

so ~(形容詞・副詞) that S V .... 「とても [非常に] ~なので・・・」「・・・なぐらい (そんなに) ~だ」

cf. He was too tired to walk any further. 「彼はあまりにも疲れていた[疲れすぎていた]ので,それ以上歩けませんでした」「彼はそれ以上歩くには疲れすぎていました」 → too ~ (形容詞・副詞) 「あまりに [必要以上に] ~すぎる」 〈「その結果・・・できない」という意味をしばしば含む。〉


29 接続詞(1) ⑫

彼女は一生懸命に働き,そして仕事で成功しました。

  ⇒ She worked hard, so she succeeded in the business.

S V, so (that) S V 「~で,その結果 [そして,だから] ・・・」 → that はよく省略される。

work [wə́ː(r)k] (動詞) (中心義) 「ある結果に向けて働く」 【オーレックス英和辞典(第2版)】,to do something that involves physical or mental effort 「肉体的または精神的な努力を伴って何かに取り組む」 【メリアム・ウェブスター英英辞典】 → work は一般的に「働く」と訳すが,「勉強する」「練習する」「取り組む」「頑張る」の意味でも使われる。

【発音注意】 walk [wɔ́ːk] (動詞) 「歩く」 と混同しないこと。

succeed [səksíːd] (動詞) 「成功する,合格する」 → success [səksés] (名詞) 「成功(者) 「上出来」「合格] ,successful [səksésfl] (形容詞) 「成功した,上出来な,うまい具合にいった」,successfully [səksésf(ə)li] (副詞) 「うまい具合に,成功裏に」

business [bíznəs] (名詞) 「職業,商売,仕事,事業」 → one's business は自分の経営している事業・商売をさす。単に自分の従事している仕事をいう場合は one's job を用いる。 【ジーニアス英和大辞典】


29 接続詞(1) ⑬

私の時計は進みもしなければ遅れもしません。

  ⇒ My watch neither gains nor loses time.

neither ~ nor ・・・ 「~も・・・も---ない」

neither [ (米) níːðə(r) (英) náiðə(r) ] nor [nɔː(r)]

= My watch keeps perfect [pə́ː(r)fikt] time. 「私の時計は完ぺきな時間を保つ」「私の時計は時間がきちんと合っている」


29 接続詞(1) ⑭

まもなく真相がわかるでしょう。

  ⇒ It will not be long before we know the truth.

(直訳) 「私たちが真実を知る前は長くは[長い時間では]ないでしょう」

= We'll know the truth soon [before long]. 「私たちはすぐに[長い時間が経つ前に] 真実を知るでしょう」


29 接続詞(1) ⑮

雨が降らなければ,彼はきっと来るでしょう。

  ⇒ Unless it rains, he is sure to come.

= (口語) If it doesn't rain, I'm sure (that) he'll come. 「もし雨が降らなければ,彼が来ると私は確信して[強く信じて]いる」 = If it doesn't rain, he'll definitely [surely] come. 「もし雨が降らなければ,彼は当然 [確実に] 来るでしょう」

Unless S V, .... = If S not V, .... 「もし~でなければ, ・・・でしょう」


30 接続詞(2) ①

とても寒い日だったので私は家の中にいました。

  ⇒ It was such a cold day that I stayed inside.

such (a) ~(形容詞) ・・・(名詞) that S V 「とても (非常に) ~な・・・なので─」  cf. so ~ (形容詞・副詞) that S V 「とても (非常に) ~なので─」 または,so ~(形容詞・副詞) (a) ・・・(名詞) that S V 「とても (非常に) ~な ・・・なので─」

inside [通常 ɪnsáɪd。 ただし outside に対比している場合は ɪ́nsaɪd] (副詞) 「屋内[内側・内部]に[で]」 ⇔ outside [通常àutsáɪd ただし insideに対比している場合 áutsàid] cf. indoors [ ɪ̀ndɔ́ːrz] (副詞) 「家の中[屋内]に[で]」 ⇔ outdoors [àutdɔ́ːrz]


30 接続詞(2) ②

あなたがそう言っても,彼はそれを信じないでしょう。

  ⇒ Even if you say so, he will not believe it.

Even if S V, ・・・. 「もし~だとしても ( たとえ~でも ) ・・・」 → (条件 「もし~なら」) の意味の if に (強調) 「~だとしても」「~さえ」 の意味の Even が付いた形


30 接続詞(2) ③

彼は今日は家にいるだろうか。

  ⇒ I wonder if he is at home today.

(直訳) 「私は彼が今日家にいるかどうかをあれこれ思う」

wonder ~ 「(自問) ~だろうか (と思う [あれこれ思いをめぐらす]) 」 → to have interest in knowing or learning something : to think about something with curiosity 「何かを知りたいとか学びたいとかいう興味を持つ。好奇心を持って何かについて考える」 【メリアム・ウェブスター英英辞典】 cf. wander [wɑ́(ː)ndər | wɔ́ndər ] (動詞) 「(当てもなく) さまよう [ぶらつく,歩き回る]」

if S V = (文語) whether S V 「~かどうか (を)」


30 接続詞(2) ④

彼が来るかどうかわかりません。

  ⇒ I don't know whether he will come or not.

or not は省略可能


30 接続詞(2) ⑤

ローマではローマ人がするようにせよ[郷に入っては郷に従え]。<ことわざ>

  ⇒ When in Rome, do as the Romans do.

When のあとに you are (代名詞 + be 動詞) が省略されていると考える。

Rome [roum] (名詞) 「ローマ」〈イタリアの首都,古代ローマ帝国の首都〉, Roman [róumən] (名詞) 「(現代)ローマ市民,(古代)ローマ人」

 as S V 「~が・・・するように[やり方で,のと同様に]」〈様態〉 = the way S V


30 接続詞(2) ⑥

意志あるところに道がある[精神一到何事か成らざらん]。<ことわざ>

  ⇒ Where there is a will, there is a way.

where S V 「~な場所に (を)」

will [wɪl] (名詞) 「意志,意思,遺言状,(他人に対する) 気持ち」

way [weɪ] (名詞) 「進路,行く道,目標に至る道」 【研究社 新英和大辞典 第6版】


30 接続詞(2) ⑦

私たちは健康を失って初めてそのありがたさがわかります。

  ⇒ We don't realize the value of health until we lose it.

= It is not until we lose our health that we realize its value.  「私たちが健康のありがたさがわかるのは,それを失うまでの間はない」

realize [ríːəlàiz] (動詞) 「(~に)気づく,(~を)はっきり理解する」「(~を)実現[達成]する」 cf. realization [rìːələzéɪʃ(ə)n] (名詞) 「認識,理解」「実現,達成」

value [vǽljuː] (名詞) 「価値,値段,ありがたみ」 cf. valuable [vǽljəbl] (形容詞) 「高価な,役に立つ」 (名詞)〈通例 ~s [vǽljəblz] で〉 「貴重品 」《通例,宝石などの小物をさす〉

lose [luːz] (動詞) 「(~を)失う」 (活用) lose - lost [lɔːst, lɑ(ː)st] - lost


30 接続詞(2) ⑧

子どもを起こさないように静かに歩きなさい。

  ⇒ Walk quietly so that you will not wake the child.

so that S V 「(目的) ~するために」 「 (意図) ~するように」 → that が省略されて so だけになることもある。


30 接続詞(2) ⑨

困ったことに,彼はこのごろ健康がすぐれないのです。

  ⇒ The trouble is that he is in poor health these days.

(直訳) = 「困ったことは,彼が最近悪い健康状態であるということです」 

 poor (形容詞) 「(健康などが) すぐれない[悪い],貧しい,みすぼらしい,粗末な,下手な,不十分な,かわいそうな」 

 cf. be in good health 「健康である」, in those days 「そのころは,当時は」


30 接続詞(2) ⑩

この次に来るときは,弟さんを連れて来てください。

  ⇒ Next time you come, please bring your brother with you.

(直訳) = 「次にあなたが来るときには,どうかあなたの弟を (別々ではなく) あなたと一緒に [引き連れて]  連れてきてください」 

 Next time S V, .... 「この次に~が・・・する時には,---」 → Next time が接続の働きをして,二つの文[節]をつないでいる。


30 接続詞(2) ⑪

私はこのアルバムを見るたびに,楽しかった子どものころを思い出します。

  ⇒ Every time I see this album, I think of my happy childhood.

Every time S V, .... 「~が・・・する全ての時に---,~が・・・するたびに---」 

think of ~ 「~のことを思い出す [想像する,考えつく]」 

 = I always think of my happy childhood when I see this album. 「私はこのアルバムを見るときにはいつも,楽しかった子どものころを思い出します」 = I never see this album withoug thinking of my happy childhood. 「私は楽しかったこどものころを思い出すことなくこのアルバムを見ることはありません」 = This album reminds me of my happy childhood. 「このアルバムは私に楽しかった子どものころを思い出させます」 → remind [rimáind] (動詞) 〈remind ~ (人) of ・・・ (人・物事) の形で〉 「~に・・・のことを思い出させる」


30 接続詞(2) ⑫

おもしろくありさえすれば,どんな本でも結構です。

  ⇒ Any book will do as long as it is interesting.

any ~ (数えられる名詞の単数形) 「(種類を問わず) どんな ~ でも」 〈通常,肯定文で any に強勢を置く〉 cf. any ~s (数えられる名詞の複数形) 「(一つでもたくさんでも数を問わず) いくらかでも[少しでも,多少とも]~」 → 日本語に訳さない場合が多い。

do 「(ある目的・用途に) 役立つ[役立つ,ちょうどよい]」


30 接続詞(2) ⑬

暑かったけれども,私たちは出かけた。

  ⇒ Hot as it was, we went out.

~ (形容詞・副詞) as S V, .... = Though S V ~, .... 「 ~だが,・・・」 (譲歩)

= Though it was hot, we went out.


30 接続詞(2) ⑭

どんなに金持ちでも,何でも買えるとは限りません。

  ⇒ However rich you are, you cannot buy everything.

however ~ (形容詞か副詞) 「どんなに~でも,どれほど~ (しよう) とも」 〈譲歩節を導く〉 

 = (口語) No matter how rich you are, .... 

 You cannot buy everything. 「(あなたは) 全てのものは買えない」 → 「(あなたが) 買えるものと買えないものがある」 → 「(あなたは) 何でも買えるとは限りません」 ※部分否定 

 you 「(一般に) 人は (だれでも) 」 → 〈総称の you〉 → 話し相手を含めて一般の人を表す。 【ジーニアス英和大辞典】


30 接続詞(2) ⑮

どんなことが起ころうと,くじけてはいけません。

  ⇒ No matter what happens, don't be discouraged.

= (文語) Whatever happens, .... 

 cf. No matter where ~ 「どこで [どこに] ~でも」 = (文語) Wherever ~ ,No matter when ~ 「いつ~でも」 = (文語) Whenever ~, No matter who ~ 「誰が[誰を]~でも」 = (文語) Whoever ~, No matter which ~ 「どれが~でも」 = (文語) Whichever ~

discourage [diskə́ːriʤ] (他動詞) 「~を失望[落胆・がっかり]させる」「~のやる気をそぐ」 → discouraged [diskə́ːriʤd] (形容詞化した過去分詞) 「がっかりした,落胆した,くじけた,やる気を失った」 cf. courage [kə́ːriʤ] (名詞) 「勇気,度胸」


31 一致 ①

私は彼女が来るだろうと思いました。

  ⇒ I thought she would come.

= I thought that she would come.〈文例は 接続詞 that 「~ということを」 が省略されている。〉 (直訳) 「私は彼女が来るであろうということを思いました」

think [θɪŋk] - thought [θɔːt] - thought [θɔːt] → 文例中の thought は過去形 「(~ということを) 思いました」

would [wəd] do  「~ (する) だろう,~するつもりだった」 (過去のあるときにおける推量・予定・意志) → would は will [w(ə)l, wɪl] (助動詞) 「(~する) つもりでいる」の過去形

※〈時制の一致〉 : 英語では,主節の動詞が過去時制のときは,原則としてそれに合わせて従属節の動詞の時制も過去の形にする。【ロイヤル英文法】


31 一致 ②

彼は前日に私の伯父に会ったと言いました。

  ⇒ He told me that he had seen my uncle the day before.

tell [tél] - told [tóuld] - told [tóuld] → 文例の told は過去形

the day before 「その前の日に」 「過去のあるときの前の日に」 → ここでは「彼がそのような話をした日 [過去のあるとき] の前の日に」

cf. yesterday 「きのう 」 「現在の前の日に」

〈過去完了〉: 形は〈had+過去分詞〉。時間の流れの中で,特に〈過去時制〉で表されている過去のある時 [文例では「彼がそのような話を私にした日」] よりもさらに前 [昔,以前] の動作・出来事 [文例では「彼が私の伯父に会ったこと」] であることを示す働きをする。


31 一致 ③

彼は毎朝散歩すると言いました。

  ⇒ He said that he goes for a walk every morning.

「時制の一致」の例外 (現在の習慣) : 現在でも同じく続いていると話者が考えている内容 [習慣・状態・特性・職業 など] は現在時制で表すことがある。 → 文例では主節の動詞が過去時制 [said] であるが,従属節の動詞は現在時制 [goes] にしてある。

go for a walk 「散歩する」 = walk = take a walk


31 一致 ④

彼は急がばまわれと言いました。

  ⇒ He said that slow and steady wins the race.

(直訳) 「〈ことわざとして〉 ゆっくりと着実なのが(結局は) レースに勝つと彼は言いました」 → 時制の一致」の例外 → 常に通用すると話者が考えている内容 [ことわざ,不変の真理・社会通念 など] は現在形で表すことがある。


31 一致 ⑤

ベルリンの壁は1989年に崩壊したと先生がおっしゃいました。

  ⇒ The teacher said that the Berlin Wall fell in 1989.

〈 「時制の一致」の例外 (歴史的事実) 〉 : 過去の事実であると当然わかるような内容 [歴史上の事実 など] は過去形で表す。 → The teacher said that the Berlin Wall had fallen in 1989. とはしないこと。


31 一致 ⑥

彼の家族はみんな早起きです。

  ⇒ His family are all early risers.

(直訳) → 「彼の家族の人たちはみんな早く起きる人たちです」

この family は家族を構成する一人一人を意識して使っており, family members の意味 → 複数扱い[代名詞 they に相当] → したがって be どうしは are, 補語の名詞は risers と複数形

riser [ráɪzər] (名詞) 「起床する人」 cf. a late riser 「遅く起きる人,朝寝坊の人」

rise [ráiz] (自動詞) 原義は 「(人が)立ち上がる,起きる」【ウィズダム英和辞典(第3版)】→ 「起立する」「(高い場所へ) 上がる[上昇する]」「(建物が) そびえる」「(人が) 出世する[昇進する]」「(数量が) 増える[増加する]「(音量・音程が) 上がる[高くなる]」「(価格が) 上がる[上昇する]」 → ※このように単語は原義 [中心義,コアイメージ] をふまえて解釈を広げていくこと。


31 一致 ⑦

人は誰でも欠点があります。

  ⇒ Every person has their faults.

every ~ (単数形の名詞)  「どの~も」 → 一人一人に目を向けており,3人称単数 (he, she, it ) 扱い → 文例の現在完了では has を使っている。

their 「その人の」 は his or her 「彼または彼女の」 の代用 → 人を表す通性の名詞 : ①男女のどちらかがはっきりしている文脈では,個々の場合に応じて he または she で受ける。 ② 一般的な場合はhe で受けることも過去にあったが,最近では性差別を避けたり,男性・女性を問わない意味で,特に書き言葉では,he or she あるいは he

she または s

he で受けることが多い。ただし,くどい感じにもなるので,堅い言い方以外では they も用いられ,特に every ~ など不定代名詞の場合は they がふつうになってきている。 【ロイヤル英文法】


31 一致 ⑧

カレーライスは私の好きな料理です。

  ⇒ Curry and rice is my favorite dish.

Curry and rice で一つの料理名 → it と同等で3人称単数扱い → be動詞は is

favorite [féiv(ə)rət] (形容詞) 「好きな,お気に入りの」,dish [díʃ] (名詞 ) 「(皿に盛られた) 料理,皿,食器」


31 一致 ⑨

白と黒のぶちの犬が猫を追いかけていました。

  ⇒ A black and white dog was running after a cat.

文例では a black and white dog と,dogに不定冠詞 のa 〈「一つの (~)」〉 が一つだけついている。また dog は単数形である。[複数形を指す -s はついていない。] そのため文例では「犬は白と黒のぶち[まだら] の一匹」(単数) ということになる。 このように文例の主語は it 「それ」〈3人称・単数形〉にあたるので ,それに合わせて be動詞は was となっている。

cf. A black dog and a white dog were running after a cat. 「黒い犬と白い犬 (の2匹) が1匹の猫を追いかけていました」 → これは a black and a white dog と,black dog と white dog のそれぞれに不定冠詞 a 「一つの (~)」がついているので,「黒い犬と白い犬の2匹」(複数) ということになる。 主語がthey 「それら」にあたるので be動詞は were となる。


31 一致 ⑩

多くのトラックがこの高速道路を走っています。

  ⇒ A large number of trucks are moving along this freeway.

a large number of ~ (複数形名詞・集合名詞) 「多くの(数の)~」 = a lot of ~ = lots of ~ = many ~ → この名詞句は不定冠詞の a ではじまっているが全体としては通常複数形 [they] 扱い。従って be 動詞は are。 → この number は「(人・物の)群れ,多数(のもの[人])」の意味 【研究社 新英和大辞典 第6版】 → people などと同様に〈複数扱い〉

cf. track [trǽk] (名詞) 「(車・人・動物などの通った)跡,小道」「(列車の)軌道[線路]」「(陸上競技の)走路[トラック]」

move [múːv] (自動詞) 「(物・人などが) 動く[移動する]」「(車・船などが) 進む」 cf. run [rʌn] (自動詞) 「(人・動物が) 走る[駆ける]」「(乗り物が)(短時間,特定の方向へ) 走る」「(乗物・路線が) 運行されている,(定期的に) 通っている」 「(機械などが) 動く[作動する]」→ 文例ではmove を使うのがより自然 ※ run だと「特定の方向に走る」の意味になる。高速道路には曲がりくねった個所があるため。

along [əlɔ̀(ː)ŋ] (前置詞) 〈運動〉「(~) に沿って[づたいに]」


31 一致 ⑪

日本人は勤勉な国民だと言う人もいます。

  ⇒ Some say the Japanese are a hardworking people.

some = some people 「何人かの人々」  → 複数扱い

600選 第4版 【61-11】では〈The Japanese are a diligent people. 日本人は勤勉な国民です。〉 だった。→ diligent [díliʤənt] は非常に古めかしく固い表現。また,「日本人は勤勉な国民です」と断定するのは高慢であり,怠け者の日本人も多い。日本人以外にも非常に勤勉な国民は数多く存在する。そのために第5版から断定的な言い方を避けている。

the Japanese 「日本の人々,日本人(たち)」 = Japanese people → 複数扱いなので be 動詞は are

people : ①「人々」の意味のときは,常に単数形 [people] で複数扱い。 ※ 不定冠詞 [a] がついたり,複数形語尾 [-s] がついたりもしない。 ただし,many や数詞などの数を表す語をつけることができる。【例】 many people, ten people ②国民・民族」の意味のとき(文例の場合) :〈集合名詞〉 として 不定冠詞 [a] がついたり複数形語尾 [-s] がついたりする。 ※形は不定冠詞 [a] のついた単数形だが意味的には複数扱い。この不定冠詞 [a] は「他国の国民とは別個の,一つのまとまった」といった意味。 → 【例】 It is said that the Japanese are a polite people. 「日本人は礼儀正しい国民といわれている」 Asia is the home of many peoples. 「アジアにはいろいろな民族がいる」 【ロイヤル英文法】


31 一致 ⑫

その委員会は月に1回開かれます。

  ⇒ The committee meets once a month.

the committee を一つの集合体ととらえている。 → it と同等の3人称単数扱い → 文例では一般動詞に -s がついている。

meet 「(会が) ある,開かれる」

once a month 「各月[ひと月につき,ひと月あたり]1回」 cf. twice 「2回」 three times 「3回」


31 一致 ⑬

これらのリンゴの半分は腐っています。

  ⇒ Half of these apples are rotten.

half は修飾語で限定される場合を除いて通例無冠詞 【ウィズダム英和辞典(第3版)】 → A half of ~ とか The half of ~ といった形にはしない。 cf. I got the bigger half. 「私は大きい方の半分をもらった」 〈half が修飾語の bigger で限定されているので 定冠詞の the がついている。〉〈 half は厳密でなくおおよそ半分である場合にも用いる。〉

複数のリンゴ (these apples) の半分なので依然としてリンゴは複数個あると考えられる。→ 文例の主語は一般的にthey と同等の複数扱い → most [all, some, part, half ] of ~(名詞) 「~のほとんど[すべて,いくつか,部分,半分] (は)」 : 〈~〉の部分が単数形か複数形かで次に続く動詞の形は決まる。 cf. Half of this apple is rotten. 「この (1個の) リンゴの半分は腐っています」 → 主語はit と同等の単数扱い → be動詞は is → しかし,1個の半分が腐っていようがリンゴが腐っていることには変わりないので,通例 This apple is rotten. 「このリンゴは腐っています」と表現する。


31 一致 ⑭

300マイルといえばあなたが運転するには大変な距離です。

  ⇒ Three hundred miles is a great distance for you to drive.

three hundred miles を一つのまとまった数値ととらえている。 → it と同等の3人称単数扱い → be 動詞は is

distance [díst(ə)ns] (名詞) 「距離」 → 具体的な距離を指している場合は数えられる名詞 [可算名詞] として扱う。→ 文例では「300マイル」という一つのまとまった距離なので 不定冠詞の a がついている。

mile [maɪl] (名詞) 「(距離の単位)マイル」 = 1,609.35 meters

for ~ (人) to do 「~が・・・する(には)」


31 一致 ⑮

君かまたは彼女にこの失敗の責任があります。

  ⇒ Either you or she is to blame for this failure.

主語が either A or B 「A か B のどちらか一方」 ならば,動詞の形は B にあわせるのが普通 → 文例ではshe にあわせて be 動詞は is

blame [bléim] (動詞) 「(人を) 責める,非難する,とがめる」 ⇔ praise [préiz] (他動詞) 「~をほめる [称賛する]」

be to blame for ~ 「~に対して責めを負うべきである [責任がある]」 = be responsible [rispɑ́nsəbl] for ~ ※ 〈成句として慣用的に受動の意味を能動態で示す場合〉 : The driver was to blame for the accident. 「その事故は運転手の責任だった」 → blame は「とがめる」という意味の他動詞だから,to be blamed になるべきであるが,慣用的にto blame が形容詞のように感じられるので,この形になっている。to be blamed としてもよいが,かえって形式ばった感じになる。【ロイヤル英文法】


32 代名詞(1) ①

今日は何曜日ですか。

  ⇒ What day of the week is it today ?

= What day is today ? (米 略式)

〈非人称の it 〉 : 英語の文は主語が必要なので,明確な意味はないが,文としての形式を整えるために用いられるもの。時間・距離・天候・温度・明暗・季節などを述べる文の主語になる。日本語に直すときには,こうした it は訳さないのがふつうである。 【ロイヤル英文法】


32 代名詞(1) ②

だんだん暗くなっています。

  ⇒ It is getting dark.

get ~ 「~な状態になる」

進行形 (be doing) で 「~しつつある」「~しかけている」といった意味を表すことがある。 ※ 〈ある到達点への接近〉 : 瞬間的に終わる動作や,ある時点での達成を表す動詞が進行形になると,その瞬間または時点への接近を表す。→ The train is stopping.「列車は止まりかけている」,Someone is drowning! 「だれかおぼれかかっているぞ!」 * arrive,become,die,fall,get,go,land,lose,stop など。 【ロイヤル英文法】


32 代名詞(1) ③

ここからその工場までどのくらいの距離がありますか。

  ⇒ How far is it from here to the factory ?

(直訳) 「ここからその工場まではどのくらい遠いですか」

会話の場面・状況から明白な場合は from here 「ここから」 は省略できる。

= What is the distance (from here) to the factory ? 「(ここから) 工場までの距離はどのくらいですか」 → 名詞の具体的内容を尋ねるときの疑問詞は What を用いる。distance 自体が「距離 [道のりの長さ]」という意味なので,How far is the distance ... ? とか How much is the distance ... ? とはしないこと。


32 代名詞(1) ④

ここから学校まで歩いて5分です。

  ⇒ It is a five-minute walk from here to the school.

walk [wɔːk] (名詞) 「(通例単数形で) (ある時間・距離などの) 歩き, 道のり」 【ウィズダム英和辞典(第3版)】 「歩行距離」 【ロイヤル英文法】

a five-minute walk 「歩いて5分の距離」 = a five minute walk  cf. a ten-minute drive 「自動車で10分の距離」 → 〈数詞+名詞〉が他の名詞を修飾する場合 : 通例 〈数詞 [または冠詞] - 単数名詞〉の形になる。 【例】 I saw an eight-foot bear in the zoo. 「私は動物園で8フィートのクマを見た」,She is only a five-year-old girl. 「彼女は5歳の少女にすぎない」 * She is only five years old. と比較。 a five-year plan 「5年計画」 【ロイヤル英文法】


32 代名詞(1) ⑤

私は泳げるようになるのに1週間かかりました。

  ⇒ It took me a week to learn to swim.

It takes ~ (人) ・・・ (時間) to do. 「─するのに~は ・・・ だけ時間がかかる」

learn to do 「(自分の努力で) ~できるように [するように] なる」 learn : ① to gain knowledge or skill by studying, practicing, being taught, or experiencing something 「何かを勉強したり練習したり教えてもらったり,または経験したりして知識や技術を身に付けること」 ②to cause (something) to be in your memory by studying it 「何かを勉強することによって記憶に入れること」 = memorize [méməràiz] ③to hear or be told (something) : to find out (something) 「何かを聞いたり告げられたりすること:何かを発見すること」 【メリアム・ウェブスター英英辞典】 → ①の「~を身につける[習得する]」の意味は study にはない。単に「勉強[研究]する」ことをいう。また,learn は「学ぶ」意味では study に接近し, 進行形にできる。 I am learning English. 「今英語を習っている」


32 代名詞(1) ⑥

小学校を卒業して10年たちます。

  ⇒ It has been ten years since we graduated from elementary school.

It has been ~(時間) since S V. 「・・・ から~だけ時間がたっている」 (時間の経過) cf. It is ~ (時間) since S V.  ・・・ から ~ (だけの時間) だ」 (現在の事実)

elementary [èlɪmént(ə)ri] school (米) 「小[初等]学校」 = grade [ɡreɪd] school , (米) cf. primary [práɪmèri] school 「小学校」 (英)


32 代名詞(1) ⑦

こぼれたミルクを嘆いてもむだである[覆水盆に返らず/後悔先に立たず]。<ことわざ>

  ⇒ It is no use crying over spilt milk.

use [jú:s]  (名詞) 「(しばしば疑問文・否定文で) (~の) 効用[有用性,役に立つこと]」 「使用,使う機会[必要],使い道[用途],使用する権利[自由]」 cf. use [juːz] (動詞) 「(~を)使う」

It is ~ doing. 「・・・することは~だ」 → It は形式的な主語。後にくる doing の内容が実質上の主語

spill [spɪl] (動詞) 「(~を) こぼす[まき散らす,ばらまく]」 → 過去形・過去分詞形は,(米)では spilled だが,(英)では spilt [spɪlt] を用いることもある。文例の spilt は〈過去分詞派生の形容詞〉 として「こぼれた」の意味。

spilt milk 「こぼれたミルク」「(比喩的に) 取り返しのつかないこと」

覆水 : 容器がひっくり返ってこぼれた水。「―盆に返らず(=一度離別した夫婦はもとに戻らないことのたとえ。また,一度してしまったことは取り返しがつかないことのたとえ)」 【明鏡国語辞典】


32 代名詞(1) ⑧

明日何が起こるかわかりません。

  ⇒ It is impossible to know what will happen tomorrow.

(直訳) 「明日に何が起こるであろうかということ [明日に起こること] を知るのは不可能です」

impossible [ɪmpɑ́(ː)səb(ə)l または ɪmpɔ́səb(ə)] (形容詞) 「不可能な,ありえない」 ⇔ possible [pɑ́(ː)səb(ə)] (形容詞) 「可能な,ありえる」

It is ~ to do. 「・・・することは~だ」 → It は形式的な主語。後にくる to do が内容を持った実質上の主語

= (口語) We can't know what will happen tomorrow. = We are unable to know what will happen tomorrow. cf. be unable to do 「~する能力がない,~できない」 ⇔ be able to do

happen [hǽp(ə)n] (動詞) 「(偶然に,予期せずに) 起こる」


32 代名詞(1) ⑨

あなたは教科書を家に置き忘れるなんて不注意でしたね。

  ⇒ It was careless of you to leave your textbook at home.

(直訳) 「あなたの教科書を家に置いたままにしている[放っておく] とは,あなたは不注意でした」 → 意味的に主語・述語[S V] の関係 (「~は・・・です」) を作る of → careless of you は You are careless. 「あなたは不注意です」の意味を表す。

〈It is ~ of ・・・ to do.〉 : この構文は一般的に「---するとは ・・・ は~だ」という意味を表し,ある人物の行為を通してその人物に対する話し手の主観的評価を述べるものである。 【ロイヤル英文法】

= (文語) You are careless to leave your textbook at home. → to leave 「(~を) 放っておくとは」 は careless 「不注意な」 を限定する to 不定詞であり, どのような点で不注意かを示している。〈判断の基準を示す to 不定詞〉 〈形容詞・副詞の程度を限定する to 不定詞〉 「・・・するとは~だ」「・・・するのに~だ」「・・・するには~だ」「・・・するほど~だ」

careless [kéə(r)ləs] (形容詞) 「不注意な」 ⇔ careful [kéə(r)fl] (形容詞) 「注意深い」


32 代名詞(1) ⑩

あなたが私たちのゲームに参加できないのは残念です。

  ⇒ It's a pity that you can't join us in the game.

It is ~ that S V. 「・・・なのは~だ」 → It は形式的な主語。後にくる 接続詞 that 以下のS V[節] 「~が・・・する,~が・・・だ」 が内容を持った実質上の主語

pity (名詞) 「残念なこと」


32 代名詞(1) ⑪

彼が自分の行為を恥じるのは当然です。

  ⇒ It is natural that he is ashamed of his actions.

It is ~ that S V. 「・・・ なのは~だ」 → It の具体的内容は that 以下

この文は事実を客観的に述べた (直説法) の文 → 「彼が自分 [彼自身] のとった行為を恥じている」という事実がわかっており,それが当然だ [自然だ] と述べている。

cf. It is natural that he should be ashamed of his actions. 「彼が自分の行為を恥じるのも当然です」 → 話し手の推定 [主観的・感情的 判断] を示す should (彼が実際に自分の行為を恥じているかどうかは不明) → 話し手は事実はともあれ,ここでは「彼が自分の行為を恥じている」 ということを頭の中で考えて言っているにすぎない。「彼が自分の行為を恥じていたとしても (= if he should be ashamed of his actions, .... )」という仮定の意味を含んでいる。


32 代名詞(1) ⑫

電車が時間どおりに来ないのは変だ。

  ⇒ It is strange that the train doesn't come on time.

この文も事実を客観的に述べた (直説法) の文 → 「電車が時間どおりに来ない」という事実がわかっており,それが変だ [おかしい] と述べている。


32 代名詞(1) ⑬

久しぶりですね。

  ⇒ It's been a long time since I saw you last.

(直訳) 「私があなたに最後に [このまえ] 会ってからは長い時間です」

実際には,It's been a long time since I last saw you. という場合が多い。

= (口語) Long time no see. (直訳) 「長い時間,会うことはなかったね」


32 代名詞(1) ⑭

健康は富にまさるということは言うまでもありません。

  ⇒ It goes without saying that health is better than wealth.

It goes without saying (that) S V. : used to say that something is so clearly true that it does not need to be said  「何かが明白であり,そのことが言われる必要はないことを伝えるために使われる表現」 【Longman Dictionary of Ceontemporary English】 → 成句として覚えてほしい表現だが,あえて直訳すると : 「健康が富よりも素晴らしいということを言わなくても(事は)進行する[うまくいく,みんなわかっている]」 → go [góu] (動詞) 「(しばしば副詞(句)を伴って) (事が)進行する,運ぶ,(~という結果と) なる[なっていく],成功する」 【研究社 新英和大辞典 第6版】 without [wɪðáut] (前置詞) 「~がなくて,~を持たずに」 → without doing (動名詞) で 「~せずに,~しないで」 ※ 前置詞の後は名詞句がくる。そのために動詞は動名詞にすること。

good 「よい」 - better 「よりよい」 - best 「一番よい」

wealth [welθ] (名詞) 「富,資産,財産,裕福」


32 代名詞(1) ⑮

こんないい天気の日に家にいるのは愚かなことだと思いませんか。

  ⇒ Don't you think it foolish to stay indoors on such a lovely day ?

否定疑問文: (形) Don't you ・・・ ? Aren't you ・・・ ? Can't you ・・・ ?  (意味) 「~ない(の) ?」  (用法) ①Yes の答えを予期 → 「あなたも同じように~でしょう」 という気持ちをほのめかしている。 ②いらだち,叱責 ③確認 ④驚き


33 代名詞(2) ①

お金の持ち合わせがあったら,少し借りてもいいですか。

  ⇒ If you have any money with you, can I borrow some ?

(直訳) 「もしあなたがあなたと一緒に[身につけて,手元に] いくらかのお金を持っていたら,いくらかを借りてもいいですか」

some [any] が「いくつか,いくらか」を表す場合 : 不定の数または量を表し,一般的には肯定平叙文には some,否定文・疑問文・条件文には any を用いる。【ロイヤル英文法】

文例の any は(形容詞) 「いくらかの(~)」

だだし文例の some は (代名詞) 「いくらかのお金 (もの,人)」

実際には some も any も〈漠然とした数・量・種類〉を表し,肯定平叙文・否定文・疑問文・条件文のいずれにおいても柔軟に使われる。また,あとには複数形名詞も単数形名詞もくる。話者があるものの存在を知っていたり意識している場合は some を,知らなかったりはっきりしなかったりする場合は any を使う傾向がある。

→ 文例のように相手が yes ということを期待している疑問文で some が使われることがある。また,物を勧めるような場合にも,相手が yes ということを期待している言い方になるので, some を使った方が丁寧になる。


33 代名詞(2) ②

この詩は誰でも暗記できます。

  ⇒ Anybody can learn this poem by heart.

(口語) anybody [énibɑ̀(ː)di, énibɑ̀(ː)dibɔ̀di] (代名詞) 〈肯定文で〉「誰でも,どの人も」 〈疑問文・条件文で〉「誰か,誰でも」 〈否定文で〉「誰も,どの人も」 = (正式) anyone [éniwʌ̀n, éniwən] → こちらの方が使用頻度は高い。

learn [know, have] ~ by heart 「心で知っている」 「~を (理解して) 記憶する [している]」 , by heart 「そらで,暗記して,記憶から」


33 代名詞(2) ③

神は努力する人々を助けてくださる[天は自ら助くるものを助く]。<ことわざ>

  ⇒ Heaven helps those who help themselves.

heaven [hévn] (名詞) ① 「天国,極楽」 ⇔ hell ②「神」〈通例 Heaven, = God 〉

those who do 「~する[である]人々」

help oneself 「自分のことは自分でする,自ら努力する」

このことわざは,「自分で努力する人を神は救ってくれる [努力する人は運が向いてくる]」という肯定的なメッセージというよりは「自分で努力しない人を神は救わない [努力しない人は運が向かない]」といった否定的な意味があると考える人もいる。


33 代名詞(2) ④

彼は広い家に一人で住んでいます。

  ⇒ He lives in a large house by himself.

(all) by oneself ① 「一人きりで,一人ぼっちで」 = (口語) alone [əlóun] ② 「(ほかの援助なしに) 独力で,ひとりで」 cf. for oneself 「(自分のために) 自分で,独力で」

oneself は主語に応じて変化する : I → myself, you → yourself, he → himself, she → herself, we → ourselves, they →themselves


33 代名詞(2) ⑤

この上着は古すぎる。新しいものを買わなければなりません。

  ⇒ This coat is too old. I must buy a new one.

too ~ (形容詞・副詞) 「~すぎる」 → 「そのために気に入らない」「そのために~できない」といった悪い意味で使う。

a new one = a new coat → one 「もの」 〈既出の単数名詞の代用〉


33 代名詞(2) ⑥

このズボンは小さすぎます。もっと大きいのを見せてください。

  ⇒ These trousers are too small. Show me some larger ones.

some larger ones = some larger trousers 「いくつかのもっと大きなズボン」→ ones 「もの」 〈既出の複数名詞の代用〉

trouser [tráuzə(r)] (名詞)(英) [~s] ズボン → ①(米)では pants が普通. ② trouser はズボンの脚の片方;数える時は a pair [two pairs] of ~s のようにいう. ③ these ~s は1本の場合(このズボン)にも2本以上の場合 (これらのズボン) にも用いられる。 【ジーニアス英和大辞典】


33 代名詞(2) ⑦

彼女にはどことなく気品があります。

  ⇒ There is something noble about her.

There is [are] ~. 「~ (ある不特定のもの) がある [いる]」 → 特定にものについては使えない。 × There is Mt. Sakurajima in Kagoshima Prefecture. (間違い) ○ Mt. Sakurajima is in Kagoshima Prefecture. 「桜島は鹿児島県にあります」  (正しい)


33 代名詞(2) ⑧

私の車はどこか調子が悪い。

  ⇒ Something is wrong with my car.

= There is something wrong with my car. 「私の車に関して,何かおかしいところがある」

= My car is out of order. 「私の車は故障している」 cf. be out of order 「(機械などが) 調子が悪い,故障している」〈状態〉 → 「正常な状態の外にいる」「順序が狂っている」という発想による表現 

cf. break down 「壊れる,故障する」〈変化〉


33 代名詞(2) ⑨

その曲を作ったのはジョンでした。

  ⇒ It was John that wrote the song.

〈強調構文〉: It is [was] ~ that ・・・. 「 ・・・なのは~です[でした]」 → もとの文の中の「強調したい部分」を〈~〉 に,「その他の部分」を〈 ・・・〉に入れる。 cf. (もとの文) John made the song. 「ジョンがその曲を作った」のJohn を強調している。

= It was John who made the song. → 人を強調するときは that の代わりに who も使える。


33 代名詞(2) ⑩

私が劇場へ行ったのは土曜日の午後でした。

  ⇒ It was on Saturday afternoon that I went to the theater.

cf. (もとの文) I went to the theater on Saturday afternoon. 「私は土曜日の午後に劇場に行きました」

on ~ (日・時・機械) (前置詞) 「~に,~と同時に」

go - went - gone

theater [θíətə(r)] (名詞) 「劇場,映画館」


33 代名詞(2) ⑪

彼が来ても来なくてもかまいません。

  ⇒ It doesn't matter whether he comes or not.

(直訳) 「彼が来ても来なくても,それは重要ではない」

文例の whether [(h)wéðə(r)] は if と交換可能。また,or not は省略可能 → 文例は(文語)で,if を使った方が(口語)

whether S V or not 「~であろうとなかろうと (それは)」 = whether or not S V

matter [mǽtə(r)] (自動詞) 「重要である」「問題である」


33 代名詞(2) ⑫

私たちは犬を2匹飼っています。1匹は黒でもう1匹は白です。

  ⇒ We have two dogs. One is black and the other is white.

one ~ the other ・・・ 「(2つあるもののうち) 1つは ~ で,もう1つは ・・・ だ」


33 代名詞(2) ⑬

知っていることと教えることとは別です。

  ⇒ To know is one thing, and to teach is another.

~ is one thing, and ・・・ is another. 「~ は1つのことで,・・・ は別の1つのことだ」「~ と ・・・は別物だ」

(直訳) 知っていることは1つのことで,そして教えることは別の一つのことだ。 → 豊富な知識を持っているからと言って教え方がうまいわけではないということ。 → 「あまり知識を持たない人の方が,勉強があまりできない人の気持ちや状況がわかって,案外に教え方がうまい場合もある」ということのたとえ。


33 代名詞(2) ⑭

「そうだ」と言う人もいれば,「違う」と言う人もいます。

  ⇒ Some say "yes" and others say "no."

some (代名詞) 「いくらか (の人々 [もの])

others (代名詞) 「別な人々 [もの]」


33 代名詞(2) ⑮

日本の気候はイングランドの気候より穏やかです。

  ⇒ The climate of Japan is milder than that of England.

... that of England [ɪ́ŋɡlənd] . 「イングランドのそれ」 = ・・・ the climate [kláɪmət] of England. 「イングランドの気候」→ (the + 既出の単数名詞) を that で表すことができる。 cf. Her eyes are like those of a leopard [lépə(r)d] → 「彼女の目はヒョウの(目の)ようだ」 【オーレックス英和辞典(第2版)】 → ... those of a leopard. 「ヒョウのそれら[二つの目]」→ (the + 既出の複数名詞) を those で表すことができる。


34 仮定法 ①

彼の住所を知っていれば,彼に手紙を出すのですが。

  ⇒ If I knew his address, I would write to him.

〈仮定法過去〉 → 現在の事実の反対の仮定,または現在または未来についての可能性の乏しい想像を表す。【ロイヤル英文法】 →〈基本形〉 If S did (動詞の過去形) ..., S' would [could] do .... 「もし今~ならば,・・・なのになあ」

文例は「実際には彼の住所を知らないので,彼に手紙を書くこと [出すこと] はできない」という意味を含む。

know - knew - known

(米) write ~ 「~に手紙を書く」 = (英) write to ~


34 仮定法 ②

あなたの車がなければ,私たちは間に合うようにそこには着かないでしょう。

  ⇒ If it were not for your car, we would not get there in time.

〈仮定法過去を含む慣用表現〉 → (文語) If it were not for ~ 「もし (今) ~がなければ」 = Without ~ = But for ~ 

If を省略すれば,倒置する [主語と動詞が入れ替わる。] = Were it not for ~

文例は 「実際にはあなたの車があるので,そのおかげで間に合うようにそこに着くだろう」という意味を含む。

in time 「間に合って,時間内に」「そのうちに,やがて」


34 仮定法 ③

水がなければ,植物は1日も生きられないでしょう。

  ⇒ Without water, no plant could live for even a single day.

文例は「実際には水があるので植物は生きている」という意味を含む。

for ~ 〈期間〉「~の間,~にわたって」

even [íːvn] (副詞) 〈強調〉「~でさえ(も)」「~ですら」

single [síŋgl] (形容詞) 「たった1つの,たった1人の」 → for even a day でも「1日の間でさえも」という意味を表すのだが,さらに single を入れて for even a single day とすることで「たった1日の間でさえも」と短い時間を強調している。 = for only a day 「1日だけの間も」

single [síŋgl] (形容詞) 「ただ1つの,たった1つの」「(ホテルの部屋などが) シングルの,一人用の」「独身の,配偶者のいない」


34 仮定法 ④

その少女は何もかも知っているかのような口ぶりです。

  ⇒ That girl talks as if she knew everything.

文例は「実際には彼女はすべてのことは知ってはいない」という意味を含む。

know [nóu] - knew [n(j)úː] - known [nóun]


34 仮定法 ⑤

あなたぐらい上手に英語が話せるといいのですが。

  ⇒ I wish I could speak English as well as you.

(直訳) 「私はあなたと同じぐらい上手に英語が話せることを望む」 → I'm sorry (that) I can't speak English as well as you. 「あなたと同じぐらい上手に英語は話せないので残念だ」 の婉曲表現

仮定法過去を用いて,現在の実現困難な願望を表す。 → I wish (that) S V (過去形). 「私は~であることを望む」「~だとよいのですが」 ※ ①wish の後の that は普通省略される。 ②V の部分には仮定法として could do (動詞原形),did (一般動詞過去形),were [was] などがくる。


34 仮定法 ⑥

時間が十分にあったら,もっと京都を見ることができたのですが。

  ⇒ If I had had enough time, I could have seen more of Kyoto.

〈仮定法過去完了〉: 過去の事実の反対の仮定・想像 →〈基本形〉 If S had done (動詞の過去分詞形) ..., S' would [could] have done. 「もしあのときに~だったら ・・・ したのになあ [できたのになあ]」

文例は I couldn't see more of Kyoto because I didn't have enough time. 「(あの時) 私は十分な時間を持っていなかったので,私は京都のもっと多くを [京都にあるもっと多くの場所を] 見ることができませんでした」 という意味を含む。

文例の If I had had .... の最初のhadは仮定法過去完了でいつも使う助動詞,後の had は動詞 have 「(~を) 持っている」の過去分詞

see [síː] - saw [sɔ́ː] - seen [síːn]


34 仮定法 ⑦

あなたの援助がなかったら,計画は実行できなかったでしょう。

  ⇒ Had it not been for your help, we could not have carried out the plan.

= (もとの形) If it had not been for your help, we .... = Without your help, we .... = But for your help, we .... 「もし (あのときに) あなたの援助 がなかったら・・・・」 → Without ~ も But for ~とも,「もし (今) ~がなければ ・・・」の意味でも「もし (あのときに) ~がなかったら」の意味でも使える。 (仮定法過去でも仮定法過去完了でも使える。) → If it were not for ~, .... は「もし(今)~がなければ ・・・」の意味。

文例は,もとの文である If it had not been for ~ の If を省略した結果,倒置している [主語と動詞が入れ替わっている]。

文例は「(あの時) あなたの援助があったので,私たちはその計画を実行することができた」という意味を含む。

carry ~ out = carry out ~ 「~を実行する」 → ただし代名詞の場合は carry ~ out の形のみ: ○ carry it our, × carry out it


34 仮定法 ⑧

もっと早めに君がそれを言ってくれていたらよかったのに。

  ⇒ I wish you had told that sooner.

〈仮定法過去完了を用いた祈願文〉 → I wish (that) S V 〈過去完了形〉. 「私は (あの時に) ~ であったことを望む」「~だったらよかったのですが」


34 仮定法 ⑨

もし万一私の助けがいるならば,遠慮なく電話してください。

  ⇒ If you should need my help, do not hesitate to call me.

If ~ should do, .... 「もし仮に~ならば,----」 → 実現可能性が比較的乏しい未来についての仮定。→ 全く実現不可能な仮定は should do では表せない。

 Do not hesitate [hézitèit] to do. 「~するのをためらわないで [遠慮しないで] ください」「遠慮なく~してください 」

call ~ 「~に電話する」 = phone [fóun] ~ = telephone [téləfòun] ~ = (英) ring [ríŋ] ~


34 仮定法 ⑩

仮に太陽が西から昇ることがあっても,私は決心を変えません。

  ⇒ Even if the sun were to rise in the west, I would not change my mind.

Even if ~ were to do, ....  「たとえ~が・・・するようなことがあっても,----」 → were to do は上記の文例9のように「実現可能性が比較的乏しい未来についての仮定」に加えて,この文例のように「全く実現不可能な仮定」も表すことができる。


34 仮定法 ⑪

正直な人なら,そんな行動はしないでしょう。

  ⇒ An honest man would never act like that.

主語の名詞に「もしその人が正直な人ならば」という仮定の意味が含まれている。

cf. If he were an honest man, he would never act like that. 「もし彼が正直な人だったら,決してそのようにはふるまわないでしょう」

honest [ɑ́nəst] (形容詞) 「正直な,率直な」 ※発音に注意 → 綴りはhで始まるが発音は母音

ɑ́

で始まっている。そのために不定冠詞は 〈a〉 ではなく 〈an〉 をつける。


34 仮定法 ⑫

もう寝る時間ですよ。

  ⇒ It's high time you went to bed.

It's (high) time (that) S V. 「(まだ実際には ~ していないけど) もう ~ してもよいときだ (現実には~していない)」 → このthat は関係副詞 when の代用。関係副詞はよく省略され,この that もよく省略される。 【ロイヤル英文法】

high [hái] (形容詞) 「(季節・時期など) 十分進んでいる,たけなわの,最盛期の」 ,「(通例 it is ~ time として) 潮時,好機,とうに・・・すべき時刻」 = just 【研究社 新英和大辞典 第6版】 → 文例で high は強調 (「まさに~する時間だ」の意味 ) のために使われており,別に high がなくても意味は通る。 It is about time .... とすると「そろそろ~してもいい時間ですよ」の意味

文例は,「もう寝ていてもいい時間だが,実際にはまだ寝ていない」「寝る時間はとうに過ぎている (遅すぎる)」というように,行われるべきことが現実には行われていない状況に対して不満・義務・自覚を伝える表現。そのために It' high time (that) の後には仮定法過去 [動詞の過去形] が使われている。

= It's (high) time you should go to bed. (should do 「(当然) ~すべきである」「~のはずだ」) = It's (high) time you go to bed. (仮定法現在 : 動詞原形) → 仮定法現在を使うのは主に (米) だが,比較的まれな表現

ただし文例は,It's time for you to go to bed. と表現する場合が圧倒的に多い。これは,「(まさに) あなたが寝る時間ですよ」という意味で,「遅すぎるぞ。寝る時間はとっくに過ぎているぞ」といった意味合いはあまりない。【ウィズダム英和辞典(第3版)】【ロイヤル英文法】


34 仮定法 ⑬

彼は多くの単語を知っている。彼はいわば生き字引です。

  ⇒ He knows lots of words. He is, as it were, a walking dictionary.

as it were 「言わば,言うなれば」 = (口語) so to speak = (口語) so to say

a walking ~ 「歩く~,~の特質を持ち合わせた人間,~のような人間,人間版の~」 cf. a walking encyclopedia [ensàikləpíːdiə] 「人間版の百科事典,知識が豊富な人」 , a walking disaster [dizǽstə(r)] 「歩く災難」「縁起でもないやつ」「問題ばかりおこしているひと」 【メリアム・ウェブスター英英辞典】


34 仮定法 ⑭

彼が英語を話すのを聞けば,アメリカ人だと思うでしょう。

  ⇒ To hear him speak English, you would take him for an American.

〈to 不定詞 [to do]〉 で 仮定法過去や条件の意味 ( 「もし~ならば」) を表せる。

= If you heard him speak English, ....

take ~ for ・・・ 「~を・・・だと思う,誤って~を・・・だと思い込む,」 〈進行形にはできない〉 = mistake ~ for ・・・ 【ジーニアス英和辞典(第4版)】


34 仮定法 ⑮

もし私が彼女の助言に従っていたならば,今頃は金持ちになっていることだろう。

  ⇒ If I had taken her advice, I would be a rich man now.

if 節が仮定法過去完了で,帰結節が仮定法過去 → 「もしあのとき~だったら,今は ・・・ だろうに」

advice [ədváis] (名詞) 「助言,忠告,アドバイス 」 cf. advise [ædváiz] (動詞) 「助言[忠告]する」 ※発音と綴りに注意


35 前置詞(1) ①

私は今日の午後に事務所にいる彼を訪ねるつもりです。

  ⇒ I will call on him at his office this afternoon.

call [kɔ́ːl] (自動詞) 「ちょっと訪れる」 → 基本義は「声をかける」 。そのために「呼ぶ」「電話をかける」の意味も持つ。

on ~ 「~に向かって,~の方へ,~に迫って 」 〈方向,対象〉

at ~ 「~に,~で」 〈場所,地点〉

office [ɑ́fəs] : a building or room in which people work at desks doing business or professional activities 【メリアム・ウェブスター英英辞典】 → 「仕事場」「会社」「事務所」「営業所」「診療室」の意味

this afternoon 「今日の午後に」 → 副詞として働いている。in this afternoon とは普通しない。 ※ 時間・距離・回数などを表す名詞が前置詞を伴わずに単独で副詞として働く場合がある。


35 前置詞(1) ②

彼らは朝から晩まで働きました。

  ⇒ They worked from morning till night.

from ~ till [until, to] ・・・ 「~ から ・・・ まで (の間ずっと) (---し続ける)」 → 今では(米) (英) とも till よりも until の方が好まれて使われている。till と until は原則として継続を表す動詞[「~し続ける」といった意味を含むもの] とともに用いる。どちらもほぼ同じ意味だが,単に期間の終わりというよりも時間の持続を強調する場合 until の方が多く用いられる。また,これらに導かれる節や句が主節の前にくる場合は,until の方を多く用いる。それ以外はリズムや言いやすさで使い分けている場合が多い。【研究社 新英和大辞典 第6版】【ジーニアス英和大辞典】 → till [until] の基本義 : 「継続し,ある時点まで」 【ジーニアス英和辞典(第4版)】

from ~ to ・・・ は「時」のほかに,「場所」「年齢」「順序」「階級」「価格」「数量」について「 ~ から ・・・ まで」というときにも使われる。 → to の基本義 : 「~の方」 〈方向を表し, 到着点を含意する〉 【ジーニアス英和辞典(第4版)】

(注意) from ~ to ・・・ も〈期間〉を表せる。 【例】The lecture ran from 11 a.m. through lunch to 3 p.m. 「その講義は午前11時から昼食をはさんで午後3時まで続いた」, I spent from September to December in Chicago. 「私は9月から12月の間シカゴで過ごしました」


35 前置詞(1) ③

彼は2015年11月1日の朝生まれました。

  ⇒ He was born on the morning of November 1st, 2015.

on ~  「~に」  (特定の日 [時,機会] )

born [bɔ́ː(r)n] : bear [beər] (動詞) 「(子を) 産む[出産する]」の過去分詞の一つ〈 bear - bore [bɔ́ː(r)] - born または borne [bɔ́ː(r)n] 〉 → be born で 「生まれる」の意味として使う。 

通例,日付は〈the 序数〉 で発音 〈基数: 普通の数 (one, two , three, ...) 序数 : 「~番めの」の意味を表す数 (first, second, third, ...) ※序数には the をつけること。 → November 1st は November the first と発音 → (注意) 日付を 〈November 1〉とだけ記す場合もあるが,本誌では「日付は〈the + 序数〉で発音すること」を学習者に明示するために 〈November 1st〉 と表記した。

2015 は 一般的に twenty-fifteen と発音

序数詞を略して書く場合は最後の2文字を基数詞につける。 → (例) first → 1st, second → 2nd, third → 3rd, fourth → 4th, fifth → 5th, thirteenth → 13th, twenty - first → 21st, twenty-fourth → 24th


35 前置詞(1) ④

彼女は5月3日に東京へ向けて鹿児島を出発するでしょう。

  ⇒ She will leave Kagoshima for Tokyo on May 3rd.

leave ~ (出発地) for ・・・ (目的地) 「・・・ に向けて ~ を出発する」 → 〈~ 〉や〈 ・・・〉 の部分のいずれかが省略される場合がある。

May 3rd → May the third と発音する。


35 前置詞(1) ⑤

あなたは7時までに帰って来なければなりません。

  ⇒ You must be back by seven.

by ~ 〈期限・限界〉「~までに (・・・ してしまう,・・・ しておく)」 → by は原則として「瞬間を表す動詞」とともに用いる。→ 「~まで ・・・し続ける」といった文脈では原則として 〈until ~〉 か 〈till ~〉 を用いる。

be back = come back 「帰る,戻る」 → 「帰っている状態になる」 と解釈する。

by は 主節の動作・行為がその時点までには完了していることを示すのに対し, until [till] は主節の動作・行為がその時点まで継続されていることを示す。

文例の by seven は,「7時前ぎりぎりまでにでも」という意味合いがある。これを before seven とすれば漠然と「7時より前に」といった意味合いになる。 【ジーニアス英和辞典(第4版)】


35 前置詞(1) ⑥

この本はたいへん役に立つでしょう。

  ⇒ This book will be of great use to you.

(直訳) 「この本はあなたにとって偉大なる有用の性質 [大きな有用性] を持つでしょう」 → of ~ 「~の,~の性質を持つ」 

 of great use 「偉大なる有用の性質を持つ」 (of + 形容詞 + 名詞) = very useful 「とても役に立つ」(副詞 + 形容詞)

use [júːs] (名詞) 「役に立つこと,効用,有用」 useful [júːsfl] (形容詞) 「役に立つ,有用な」


35 前置詞(1) ⑦

私はこの点であなたに賛成できません。

  ⇒ I don't agree with you on this point.

agree [əgríː] (自動詞) 「同意[賛成]する」 → with ~ (基本義) 「~と共に」〈伴っている対象の人・もの・状態・理由・考え・気持ち・材料などを指す〉 cf. agree to the plan 「その計画に賛成する」 → to ~ (基本義) 「~の方へ〈方向を表し,到着点を含意する〉 【ジーニアス英和辞典(第4版)】 ※ 〈agree with ~ (人)〉,〈agree to ~ (計画・考え)〉 と覚えてもよい。

cf. disagree [dìsəgríː] (自動詞) 「同意[賛成]しない,意見があわない,反対[不賛成]だ」

don't の代わりに can't を使うと相手にきつい感じを与える。→ don't なら単に自分の考えを伝える。考え方の違いだけを示して,相手の意見の優越などは示していない。can't だとその計画そのものが不適切であり,「~なはずがない」「~する価値などない」といった強い否定の気持ちを伴うことになる。


35 前置詞(1) ⑧

君はその計画に賛成ですか,反対ですか。

  ⇒ Are you for or against the plan ?

for ~ 「~に賛成の」 ⇔ against [əgénst] ~ 「~に反対して,~に不賛成の」 → (基本義) 「対立・衝突している」 【ジーニアス英和辞典(第4版)】


35 前置詞(1) ⑨

遅かれ早かれ,彼女はショックから立ち直るでしょう。

  ⇒ She will get over the shock sooner or later.

(直訳) 「早い時期にせよ後の時期にせよ (いずれ時間がたてば) 彼はショックを乗り越えた状態にたどり着くでしょう[ショックを克服するでしょう]」

over ~ 「~の上の方に」「~を越えて [乗り越えて,向こう側に] 」 

 cf. in time 「時間が経つ中で,いつか,時間がたてば」


35 前置詞(1) ⑩

その男は私から財布を奪いました。

  ⇒ The man robbed me of my purse.

(直訳) 「その男は私の財布から(私を)引き離すようにして私に対して略奪行為をした」「その男は私を襲って財布を奪い取った」

of ~ 「(分離,除去,剥奪) ~から (離れるようにして)」

rob ~ (人,場所) of ・・・ (もの)  「~ から ・・・ を奪う[強奪する]」 →  ※rob の目的語に (人,場所) がくることに注意。rob は盗まれるものを目的語にできない。 → ×〈rob my purse from me〉 としないこと。

cf. steal ~ from ・・・ 「~ (物) を・・・(人・場所) からこっそり盗む」→ steal [stíːl] (他動詞) 「~を(こっそり)盗む」「~をだまして手に入れる」「~を盗用する」 cf. steel [stíːl] (名詞) 「鋼鉄,スチール」


35 前置詞(1) ⑪

母は私の健康をたいへん心配しています。

  ⇒ My mother is very anxious about my health.

anxious [ǽŋ(k)ʃəs] (形容詞) 「(これから起こることを) 心配した[気がかりな,不安な]」「(期待どおりになるか不安を抱きながらの) 切望」 cf. anxiety [æŋzáiəti] (名詞) 「(将来のはっきりしないことに対する) 不安 [心配]」「切望」

about ~ 「~について,~に関して [関する]」 → (基本義) 「~の周りに」〈あるものの周辺に位置することを表す〉 cf. I am anxious for world peace. 「私は世界平和を強く願っている [切望している]」 → for ~ 「~に対して,~を求めて」  【ジーニアス英和辞典(第4版)】 


35 前置詞(1) ⑫

「温泉」に相当する英語は何ですか。

  ⇒ What is the English word for "onsen" ?

for ~ 「(代理,代用) ~の代わりの [に],~を表す」 → (基本義) 「~に向かう」〈意識や思考が向かう対象・方向を示す〉 【ジーニアス英和辞典(第4版)】

英文中に英語以外の言語 (日本語など) を使う場合は, (quotation marks) でくくるか("onsen"),イタリック体 [やや右方に傾斜した文字] (onsen) にする。ただし,Washoku 「和食」のように海外でも広く認知されおり海外の辞典にも掲載されている場合は,そのまま表記する。


35 前置詞(1) ⑬

野球チームは9人の選手から成り立っています。

  ⇒ A baseball team consists of nine players.

consist [kənsíst] (自動詞) 「成り立っている」 → (原義) 「共に立つ

of ~ 「~から (構成されて) 」 (構成要素,材料)

= A baseball team is composed [made up] of nine players. 「野球チームは9人の選手から構成されている [編成されている]」 compose [kəmpóuz] (他動詞) 「(~を) 構成する [組み立てる]」 → (原義) 「共に置く」


35 前置詞(1) ⑭

私は何冊かの本をイギリスに注文しました。

  ⇒ I ordered some books from the UK.

from ~ 「 ~から」 (起点,場所) → 「~に (対して)」 (要求,依頼)

UK = (正式) U.K. = the United Kingdom [junáitid kíŋdəm] (of Great Britain and Northern Ireland [áıərlənd] ) = (通称) (Great) Britain [brÍtn] → 首都は London [lʌ́ndən]


35 前置詞(1) ⑮

演説者は聴衆の目をまともに見なければなりません。

  ⇒ A speaker should look their audience straight in the eye.

(直訳) 「話をする人は,その人の聴衆をまっすぐ [じかに,まともに] 目の方向に対してじっと見るべきです」 → 「演説者は聴衆の目の方向にまっすぐに視線を向けるべきだ [聴衆の目をしっかりと見るべきだ]」 

look [lúk] (他動詞) → look ~ (人) in the ・・・ 「~の・・・をじっと見つめる [直視する]」,

straight [stréit] (副詞) 「(曲がらないで) 一直線に [まっすぐに]」 → この語がなくても意味は通じる。こでは〈強調〉のために使っており「視線を外すことなく,じっと」の意味。

in ~「(身体,ものの) ~を」 → 対象全体の中で動作を直接受ける局部を示す。通例,the を伴う。 「~ の方角 [方向] を [に,で]」の意味にもとることができる。  cf. She caught me by the arm. 「彼女は私のつかんだ」

their は his or her の代用 → その演説者の性別が不明なため。

audience [ɔ́ːdiəns] (名詞) 「聴衆,観衆」 → 集合的に用いる。単数扱いが原則だが,個々の成員をさしているときは複数扱い。

in the eye → in the eyes とする場合もあるが,通常はeyeは単数形 【ジーニアス英和辞典(第4版)】【ジーニアス英和大辞典】


36 前置詞(2) ①

このかばんは革製です。

  ⇒ This bag is made of leather.

〈of (前置詞) の基本義〉 : 「(分離) ~から」「(所属) ~の」 → この文例では「~で作られた」 「~から成る」 (材料,構成要素)  【ジーニアス英和辞典(第4版)】

be made of ~ 「~から作られる,~でできている」

leather [léðə(r)] (名詞) 「革,革製品,皮革」 cf laser [léizə(r)] (名詞) 「レーザー(光線)」


36 前置詞(2) ②

ワインはぶどうから作られます。

  ⇒ Wine is made from grapes.

"〈from (前置詞) の基本義〉: 「~から」 → 移動・時・変化 の〈起点〉〈根源〉 〈出所〉 を表す。 【ジーニアス英和辞典(第4版)】

be made from ~ 「~から作られている」 (原料)

be made of ~ と be made from ~ → ① 材料が原形をとどめていない場合は from, その形状をとどめる場合は of や out of を用いるのが原則: The bridge is made of stone. 「その橋は石造りだ」 ただし,この区別はあいまいである。 ② 材料の一部は with で表す。 : You make a cake with eggs. 「卵でケーキを作る」 【ジーニアス英和大辞典】 "


36 前置詞(2) ③

激しい雨のために私たちの体育祭は中止になりました。

  ⇒ Our sports day was called off due to heavy rain.

sports day = field day

(口語) due to ~ = because of ~ = on account of ~ 「~のために」 (理由) → on account of ~ は,少々硬い表現 (使用頻度はbecause of ~ や due to ~ より低い)

call off 「~ (予定の催し) を中止する」「~ (約束など) を取り消す」 = cancel [kǽnsl] (他動詞)


36 前置詞(2) ④

牛乳はバターやチーズに加工されることがあります。

  ⇒ Milk can be made into butter and cheese.

be made into ~ 「~ (製品) に加工される」

into ~ 「~ (場所,空間,時間,状態) の中に」 → 「~に (なって,変わって)」 (変化,推移,状態) 【ジーニアス英和辞典(第4版)】


36 前置詞(2) ⑤

それについての私の意見は,あなたの意見と違います。

  ⇒ My opinion on that is different from yours.

on ~ (関連) 「~に関する [関して],~について (の)」

yours 「あなたのもの」 → ここでは your opinion  「あなたの意見」


36 前置詞(2) ⑥

彼は年のわりには若く見えます。

  ⇒ He looks young for his age.

look ~ (形容詞) 「~に見える」 cf. look like ~ (名詞句) 「~のように見える,~に似ている」 = take after ~

for ~ 「(対比) ~にしては,~のわりには」


36 前置詞(2) ⑦

彼女は白い服を着ていました。

  ⇒ She was dressed in white.

dress ~ 「~ (人) に服を (選択して) 着せる」 → be dressed 「服を着せられている」「服を着ている」

in ~ 「(着用・包装) ~を身につけて,~を着て」

white (名詞) 「(一般的な) 白いもの [服,布]」


36 前置詞(2) ⑧

その少年はうそをついたので両親にしかられました。

  ⇒ The boy was scolded by his parents for lying.

scold [skóuld] (他動詞) 「(親などが主に子供などを非行などの理由で直接)しかる,説教する」 = tell off

lie [lái] (自動詞) 「うそを言う,欺く」 → lie - lied - lied - lying → lying [láiiŋ] (動名詞) 「うそをつくこと」 → lie を「うそ」という意味の(名詞)として使い telling a lie とすれば冗長なので,通常はlying とする。

for (前置詞) 「(原因・理由・結果) ~のために,~の結果として」 → 前置詞の後ろには名詞句がくるので,lie は lying と動名詞にする。

lie には 「横たわる,寝そべる」の意味もある。この意味での活用は → lie [lái] - lay [léi]- lain [léin] - lying [áiiŋ]


36 前置詞(2) ⑨

この手紙を英語に訳してください。

  ⇒ Please translate this letter into English.

translate [trænsléit] ~ into ・・・ (言語) 「~を ・・・ に翻訳する」 cf. translation [trænsléiʃən] (名詞) 「(他の言語への) 翻訳,通訳」


36 前置詞(2) ⑩

私は同じ話をこうたびたび聞くのがいやになりました。

  ⇒ I am tired of hearing the same story so often.

of (前置詞) の基本義 「(分離) ~から」「(所属) ~の」 → この文例では「~のために」 (理由)

be tired of doing 「(精神的疲労で) ~するのにうんざりしている [飽きている]」 cf. be tired from doing. 「(肉体的疲労で) 疲れている」 = be tired after doing 【ジーニアス英和辞典(第4版)】


36 前置詞(2) ⑪

君はバターとマーガリンの区別ができますか。

  ⇒ Can you tell butter from margarine ?

tell ~ from ・・・ (口語) 「 ・・・ から ~ を見分ける,~ と ・・・ の区別ができる」 = tell the difference [díf(ə)r(ə)ns] between ~ and ・・・ 「~と・・・の間の違いが言える」 = (文語) distinguish [distíŋgwiʃ] ~ from ・・・ 「・・・から~を見分ける [区別]する」

butter [bʌ́tə(r)] (名詞) 「バター」 → 牛乳から分離した脂肪分を練り固めた食品, margerine [mɑ́ː(r)ʤ(ə)r(ə)n] (名詞) 「マーガリン」 → 植物油に食塩・乳化剤・香料などを加えて練り固めたバターに似た食品 【明鏡国語辞典】


36 前置詞(2) ⑫

コーヒーを飲みながらそのことを話しましょう。

  ⇒ Let's talk about it over a cup of coffee.

over ~ (飲食物) 「~ の上で [に],~の上方に体をせり出すようにして,~ を囲んで,~ を飲食しながら」


36 前置詞(2) ⑬

今日の新聞によると,イタリアで地震があったそうです。

  ⇒ According to today's paper, there was an earthquake in Italy.

according to ~ 〈情報源〉 「~によれば」

= Today's paper says (that) there was an earthquake in Italy. 「今日の新聞にはイタリアで地震があったと書いてある」

accord [əkɔ́ː(r)d] (自動詞) 「調和する,一致する」 → 〈現在分詞〉は according [əkɔ́ː(r)diŋ],earthquake [ə́ː(r)θkwèik] (名詞) 「地震」 = (略称) quake [kwéik],Italy [ít(ə)li] (国名) 「イタリア」 → 首都はRome [róum] cf. Italian [itǽljən] (名詞) 「イタリア人」「イタリア語」 (形容詞) 「イタリア(人・語) の」


36 前置詞(2) ⑭

金持ちにもかかわらず,彼は少しも幸福ではありません。

  ⇒ In spite of his wealth, he is far from happy.

(直訳) 「彼が裕福である状態にもかかわらず,彼は幸せな状態からかけ離れている」

in spite of ~ 「~にもかかわらず」 (譲歩) = (正式) Despite his wealth, .... → despite [dispáit] (前置詞) 「~にもかかわらず,~をよそに」 → 文語で堅い語。新聞などでよく使われる。

= Although he is wealthy, he is not happy at all. 「彼は金持ち [裕福] だが,全く幸福ではありません」 → Though [ðóu] の強調が Although [ɔː(l)ðóu]

spite [spáit] (名詞) 「意地悪,悪意,恨み」

in spite of : without being prevented by (something) 「あることによって(その状態が) 防がれる[妨げられる]ことなく,あることによって(その状態が)消えることなく」→ (譲歩) を示す。

wealth [wélθ] (名詞) 「(大きな) 財産 [富]」「裕福であること」 cf. wealthy [wélθi] (形容詞) 「お金持ちな,裕福な」「豊富な,富んでいる」 → rich の婉曲語 ⇔ poor [púə(r)] (形容詞) 「貧しい」


36 前置詞(2) ⑮

彼らはドイツ語ではなくスペイン語を学びました。

  ⇒ They learned Spanish instead of German.

instead of ~ 「~ではなくて,~しないで,~の代わりに」 → instead [instéd] (副詞) 「そのかわりに,そうではなくて」

Spanish [spǽniʃ] (名詞) 「スペイン語,スペイン人」 (形容詞) 「スペイン [人・語]の」 → Spain [spéin] (国名) 「スペイン」 → 首都は Madrid [mədríd] ,German [spǽniʃ] (名詞) 「ドイツ語,ドイツ人」 (形容詞) 「ドイツ [人・語]の」 → Germany [ʤə́ː(r)m(ə)ni] (国名) 「ドイツ」 → 首都はBerlin [bəː(r)lín]


37 口語表現(1) ①

明日の試合がんばってね!

  ⇒ Good luck with the game tomorrow !

(直訳) 「あすの試合での幸運を祈ります」 → 相手を励まし,よい方向へ導こうとする表現

luck [lʌ́k] (名詞) 「運,運命」 → "Good luck (to you)." 「成功を祈ります [万事うまく行きますように]」「お元気でがんばってください」「(皮肉的に) せいぜいがんばって」 cf. "Bád [Hárd, Tóugh] lúck !" 「(英) ついてませんね, それはお気の毒」 → 不本意な結果になった相手をなぐさめる言葉

「がんばってね」は直訳すれば "Do your best." "Hold out." だが,英語では "Good luck." を使うことが多い。 【ジーニアス英和辞典(第4版)】


37 口語表現(1) ②

がんばれ!〈その場で応援するときの掛け声〉

  ⇒ You can do it ! / Hang in there ! / Go for it !

(直訳) 「君はそれができる」

「そこ [苦しい状況] の中にしっかりとしがみついていなさい [諦めないでがんばりとおしなさい]」→ ここでの there は (名詞) 「そこ,あそこ」

「それ [目標] を求めて [に向かって] 進め [行動していけ]」  ※これらは決まり文句として,深く解釈せずにそのまま覚えていけばよい。


37 口語表現(1) ③

お願いがあるのですが。

  ⇒ Would you do me a favor ?

(直訳) 「(よろしければ) あなたは私に親切な行為をしてくださいませんか」

(米) favor [féivə(r)] = (英) favour 「親切な行為」「世話」「恩恵,めぐみ,なさけ」


37 口語表現(1) ④

「大人になったら何になりたいですか」「獣医です」

  ⇒ "What do you want to do when you grow up ?" "I want to be a vet."

(直訳) 「あなたは大人になった時に(職業として)何をしたいのですか」「私は獣医になりたいです」

vet [vét] = (米) veterinarian [vèt(ə)rəné(ə)riən] , (英) veterinary surgeon [vét(ə)rənèri sə́ː(r)ʤən]

cf. What do you do (for a living) ? → 「(生活のために) あなたは何をされているのですか」「ご職業は何ですか」の意味で使われることがある。


37 口語表現(1) ⑤

「どうしてそんなに早く帰ってきたの」「ヘンリーが家にいなかったからだよ」

  ⇒ "How come you got back so early ?" "Henry was not at home."

How come S V ・・・ ? → How did [does] it come about that S V ・・・ ? 「どのようにして~ということは起こった [起きる] のですか」 の省略からできたくだけた表現 → it は that 以下を指す。

come about 「(事が) 発生する,起こる,生じる」

文例は特に驚いて,原因・理由を尋ねるときに使う表現

= Why did you get back so early ? 「なぜあなたはそんなに早く帰ってきたのですか」


37 口語表現(1) ⑥

卒業おめでとう。

  ⇒ Congratulations on your graduation.

このように相手を祝福する場合は congratulations [kəngræ̀tʃəléiʃənz] と複数形にする。

graduation [græ̀ʤu:éiʃən] (名詞) 「卒業」


37 口語表現(1) ⑦

彼はちょうど今電話に出られませんが,少しお待ちください。

  ⇒ He is not available right now, but hold on a minute.

available [əvéiləbl] (形容詞) 「(ものが) 利用できる,(人が時間があいており) 会う [電話に出る,来る] ことができる」

= He can't answer this phone call right now, .... 「彼はちょうど今,電話の呼び出しに答える [出る] ことはできません,・・・」

文例で right now は「ちょうど今は」という意味。「ちょうど今は電話に出られないが,すぐに電話に出られそうだ」という意味合いを伝えるために,文例ではnow ではなくて right now を用いた。

hold on 「(何かを) しっかりと握り続ける」「踏ん張る」「(受話器を持ち続けて) 電話を切らないで待つ」


37 口語表現(1) ⑧

「伝言をお願いできますか」 「いいですよ。どうぞ」

  ⇒ "May I leave a message ?" "Sure, go ahead."

leave a message 「伝言を残す」

cf. take a message [mésiʤ] 「伝言を賜る [承る,受ける,とる]」

Sure [ʃúə(r)]. = Certainly [sə́ː(r)tnli] 「もちろんですよ」


37 口語表現(1) ⑨

あなたのご家族によろしくお伝えください。

  ⇒ Give my best regards to your family.

(直訳) 「あなたの家族に対して,私があなたの家族を尊敬したり気にしたりしているという気持ちを最高の言葉で伝えてください」 「あなたの家族に対して私が彼らのことを気にかけているという気持ちを最高の言葉で伝えてください」

= Say hello to your family. 「あなたの家族に対して(私に代わって) 『こんにちは』と言ってください」= (文語) Remember me to your family. 「あなたの家族に対して私のことを覚えておいてください」 

regards [rigɑ́ː(r)d] (名詞) 「(手紙・伝言などでの) よろしくというあいさつ」 (複数形で用いる) → ある人のことを尊敬したり気にしたりしている気持ち → ※ごちゃごちゃ書きすぎましたが,要するに慣用表現[決まり文句]です。


37 口語表現(1) ⑩

「調子はどう?」「変わりないよ。君はどうだい?」

  ⇒ "What's up ?" "Nothing much. How about you ?"

What's up ? = What's new ? = How are you (doing) ?

cf. What's (up) with ~ ? 「~はどうしたの」 (理由・説明を求める表現)


37 口語表現(1) ⑪

「久しぶりだね。今度の仕事はどう?」 「悪くないよ」

  ⇒ "Long time no see. How do you like your new job ?" "It's not bad."

(直訳) 「長い間,会うことがなかったね。あなたの新しい仕事はどうですか」 「それは悪くはないよ」 

How do you like ~ ? 「~はどうですか」 → ここでは〈感想〉を尋ねている。

cf. So-so. 「まあまあですよ」


37 口語表現(1) ⑫

「何かお探しですか」 「いいえ,結構です。ただ見ているだけですから」

  ⇒ "Can I help you ?" "No, thank you. I'm just looking."

(直訳) 「私はあなたのお手伝いができますか」「いいえ (あなたに手伝っていただきたいことは特にありません),(でも気遣って声をかけてくれて) ありがとうございます。私はただ単に(店にある商品を)見ているだけなんです」 

Can I help you? = May I help you? → 店員が客に対して最初にかける言葉。「いらっしゃいませ」の意味でも使われる。

No, thank you. = (口語) No, thanks.  cf. Yes, please 「はい,お願いします」


37 口語表現(1) ⑬

「あなたはお祭りに行くつもりですか」「状況次第ですね」

  ⇒ "Are you going to the festival ?" "It depends."

festival [féstəvl] (名詞) 「祭り」

depend [dipénd] (自動詞) → 〈depend on ~ で〉 「~にかかっている,~次第だ,~によって決まる」「~に頼る,~に依存する」 →

It depends. = It depends on the circumstances [sə́ː(r)kəmstæ̀nsəz]. 「それは状況によってきまる [状況次第だ]」 → Depends. とだけ言うこともある。


37 口語表現(1) ⑭

「約束あるんでしょ。間に合うの?」「うん,大丈夫」

  ⇒ "You have an appointment. Can you make it ?" "Sure, no problem."

appointment [əpɔ́intmənt] (名詞) 「面会の約束,(病院・美容室などの) 予約)」 cf. promise [prɑ́məs] (名詞) 「(あることをするという) 約束」 (自動詞) 約束する

make it 「(人が) 成功する,うまくやる」「(目的地に) たどり着く」「(列車などに) 間に合う」 → make ~(行動・動作・発言) 「~をする [行う]」 → it は漠然とした目標を指す。

Sure , no problem. は Sure, it's no problem. と it's を入れた方が丁寧になる。


37 口語表現(1) ⑮

「その書類の締め切りはいつですか」「あわてなくていいですよ。急いでいませんから」

  ⇒ "When is the paper due ?" "Take your time. We are not in a hurry."

due [d(j)úː] (形容詞) 「提出 [支払い] 期限の」 → 「特定の時間や場所において期待・要求されている」が原義

〈 take one's time〉 : (~を

~するのに) ゆっくり[のんびり,自分なりのペースで,必要以上の時間をかけて, ぐずぐず, のらりくらりと] やる [at, about, over, with

to do, in doing] 〈動名詞が続く場合前の前置詞はしばしば省略する〉 ; in a hurry 「急いで,慌てて,早まって」 【ジーニアス英和大辞典】 cf. be in a rush [rʌ́ʃ] to do 「~しようと急いでいる[躍起になっている]」


38 口語表現(2) ①

すみませんが,もうおいとましなければなりません。

  ⇒ I'm sorry, but I've got to go now.

I've got to do = I have to do = I must do 「~しなければならない」 → 「~することを (義務として) 手に入れている [持っている]」 が原義


38 口語表現(2) ②

向こうにいる警察官に聞いてみたらどう?

  ⇒ Why don't you ask the police officer over there ?

Why don't you do ...? 「〈反語〉なぜ~しないのですか」 「〈助言・提案〉 ~してみてはどうですか」 police officer [pəlíːs ɑ́fəsə(r) ] (名詞) 「警察官」 → 単に officer だけでも「警察官」の意味を表す。officer には「(会社,機関,政府などの) 幹部 [役員]」「(軍隊の) 将校」の意味もある。


38 口語表現(2) ③

「私もこの辺は初めてなのです。すみませんがお役に立てません」 「とにかくありがとう」

  ⇒ "I'm a stranger around here too. Sorry, I can't help you." "Thanks anyway."

stranger [stréin(d)ʒə(r)] (名詞) 「(「ある人」にとって,または「ある土地」において) 見かけない人 [見知らぬ人]」 → 「よその土地から来た人,よそ者」 → 「その土地の道に不慣れな人 [不案内な人]」


38 口語表現(2) ④

「今日は熱があります」 「あら,それはお気の毒に」

  ⇒ "I have a fever today." "Oh, that's too bad."

fever [fíːvə(r)] (名詞) 「(病気による) 熱」「熱中,興奮」, cf. temperature [témpə(r)tʃùə(r)] (名詞) 「温度,気温,体温」


38 口語表現(2) ⑤

「ああ,チケットがない!」「ジョン,落ち着いて。ここにあるわよ」

  ⇒ "Oh no, I've lost my ticket !" "Calm down, John. Here it is."

lose [lúːz] (他動詞) 「~を失う 」 → lose [lúːz] - lost [lɔ́(ː)st] - lost [lɔ́(ː)st]

calm [kɑ́ːm] (自動詞) 「(人が)落ち着く」「(海・気分・社会状態などが) 静まる」,(形容詞) 「静かな,穏やかな」, (名詞) 「静けさ」

yours 「あなたのもの」 → ここでは your ticket [tíkət] を指す。


38 口語表現(2) ⑥

「図書館まで私を車で迎えに来てくれませんか」 「すみません,あいにく行けません」

  ⇒ "Can you pick me up at the library ?" "Sorry, I'm afraid not."

〈pick の中心義〉: 「(範囲の広い中から目当てのものを) 選び取る」 → pick up ~ 「~を持ち上げる[拾い上げる]」「(人を車などで) 迎えに行く,(車に) 乗せる」

相手の意に沿わないことを伝える場合は,基本的に (I'm) sorry をつける。

I'm afraid not = I'm afraid (that) I can not do that. 「残念ですが,私はそのようなことはできません」 (注意) can't, can not, cannot とも同じ意味。


38 口語表現(2) ⑦

ご助言いただけるとありがたいです。

  ⇒ I'd appreciate it if you would give me some advice.

I'd appreciate .... = I would appreciate ....  ※口語では短縮形を普通は用いるが,英作文で文字として表現する場合は基本的に短縮形は用いない方がよいとされる。

appreciate [əpríːʃièit] (他動詞) 「~をありがたいと思う,~に感謝する」 「~を正し評価[理解]する」「~の良さが分かる,~を高く評価する」 cf. appreciation [əprìːʃiéiʃən] (名詞) 「(美的価値に対する)審美眼,鑑賞眼」「(人や物事の意味や重要性の) 完全な理解[認識]」「(好意的な) 評価,判断,見解」「感謝の気持ち」 【英辞郎】

advice [ədváis] (名詞) 「助言,忠告,アドバイス 」 cf. advise [ædváiz] (動詞) 「助言[忠告]する」 ※発音と綴りに注意


38 口語表現(2) ⑧

「台湾に旅行しませんか」 「いいですね」

  ⇒ "How about taking a trip to Taiwan ?" "Sounds good to me."

How about doing ? 「(提案・誘い) ~してはどうですか?,~しませんか?」「(相手の意見を求めて)~についてどう思いますか?」

= What do you say to taking a trip to Taiwan ?

Taiwan [tàɪwɑ́ːn] (名詞) 「台湾・中華民国」 → 首都はTaipei [táıpéı] 「台北[タイペイ]」(1950~) cf. Taiwanese [tàɪwəníːz] 「台湾(人) の」


38 口語表現(2) ⑨

「一緒に来ませんか」 「ええ,いいですよ」

  ⇒ "Do you want to come along ?" "Yeah, why not ?"

Why not ? = I don't see why not. 「なぜそんなことがない [一緒に来たくない] ということがあるか私はわからな」 → 「どうして私があなたと一緒に来たくないことがありましょうか」 (反語) → [もちろん,一緒に来ましょう] → 「いいですよ」

yeah [jéə] (間投詞) 「うん,うんうん,そうだね,そう」 → yes のくだけた言い方で親しい者同士で用いる。フォーマルな会話では原則として避けられる。 【ジーニアス英和大辞典】


38 口語表現(2) ⑩

「鹿児島をご案内します」「ありがとう」

  ⇒ "I'll show you around Kagoshima." "That's kind of you."

show ~ (人) around ・・・ (場所) 「 ~に ・・・のあちこちを見せる,~に・・・を案内する [見せてまわる]」

That's kind of you. (直訳) 「そんなことをしてくれるなんて,あなたって親切ですね (ありがとう)」→ You are kind to do that. の意味。 → 〈~ (形容詞) of ・・・ (人) 〉 で 「---するとは・・・は~だ」 (話し手の主観的評価)


38 口語表現(2) ⑪

「昨日誰とデートしたの」「あなたには関係ないでしょう」

  ⇒ "Who did you go out with yesterday ?" "That's none of your business."

(直訳) 「あなたは昨日誰と一緒に(デートのため) 外出したの」

go out with ~(人) 「~と一緒に外出する,~とデートをする,~と交際する」

none [nʌ́n] (代名詞) 「(none of ~ で) 何一つ~ではない 」, → 文例は「君の知ったことではないだろう」「そんな質問はまっぴらだ[ごめんだ,いやだ] (やめてくれ)」といった意味を含む。 → None of your impudence [stupid ideas]! 「生意気言うな [ばかな考えはもうごめんだ]」 impudence [ímpjud(ə)ns] (名詞) 「生意気,厚かましさ,ずうずうしさ 」 , stupid [st(j)úːpəd] (形容詞) 「ばかげた,くだらない」「頭の悪い」


38 口語表現(2) ⑫

彼が東京に行ってしまって,とても寂しいです。

  ⇒ Now that he's gone to Tokyo, I miss him very much.

have [has] gone to ~ 「~に行ってしまった(今,ここにはいない)」 → ただし,(米)では「~したことがある」 (経験) の意味にも用いる。

go [góu] (自動詞) 「(人・車などが) 行く,,進む,向かう,出かける」

miss [mÍs] (他動詞) 〈中心義は「~をとらえそこなう」〉→「~(的など) 外す」「~し損なう」「~(人)がいないのを寂しく思う」 →


38 口語表現(2) ⑬

「日曜日はいつもここは渋滞するね」 「どうしようもないよ」

  ⇒ "The traffic is heavy on Sundays here." "It can't be helped."

on Sundays 「毎週日曜日に (は)」 → 複数形

help ~ 「~を助ける [手伝う]」「~を負担がより少ない [より快適な,より扱いやすい] ものにする」 → We can't help it. 「私たちはそれを負担がより少ないものにすることはできない」「それに対しては何もできない」「どうしようもない」

can't [can not, cannot] help ~ で「~を避ける [防ぐ] ことはできない」と訳すこともある。 → It can't be helped. (受動態) (直訳) 「それは負担の少ないものにされることはできない [どうしようもないよ]」 → cannot be helped を便宜上 「~は避けられない」と和訳する場合もある。ただし,help に「避ける」という意味はない。


38 口語表現(2) ⑭

「もうこの行列に並ぶのはうんざりです」「私もです」

  ⇒ "I'm fed up with standing in this line." "So am I."

feed ~ with ・・・ 「~に ・・・ を供給する」 cf. feed ~ (他動詞) 「~ (人,動物) に食料 (えさ) を与える」 → be fed up 「(「完全に [すっかり] 与えられている」 から) うんざり [飽き飽き] している」 feed [fíːd] - fed [féd] - fed [féd]

 So am I. 「私もそうです」= I'm fed up with standing in this line too. 「私もこの行列に並ぶことにうんざりしています」 → So 倒置 [疑問文の形] 「~もそうです」 ⇔ Nor [Neither] 倒置 [疑問文の形] 「~もそうではない」 = ... not ... either.


38 口語表現(2) ⑮

「テストはとても簡単だったね」「冗談でしょう!」

  ⇒ "The exam was a piece of cake." "You must be kidding !"

exam [igzǽm] (名詞) 「テスト,試験」 → examination [igzæ̀mənéiʃən] の省略形

a piece of cake 「(一切れのケーキをペロリと食べるように) とても簡単なこと,お茶の子さいさい(なこと),朝飯前 (なこと)」

kid [kíd] (名詞) 「子ども 」「子ヤギ」, (自動詞) 「からかう,冗談を言う,かつぐ」 → 「子ども」の意味の kid から派生したと考えられる。子どもは簡単にだませるということから「子ども扱いする」「だまそうとする,かつぐ」 【英辞郎】

= "The examination was very easy." 「試験はとても簡単だったね」 --- "You must be joking." = "You gotta [must] be kidding."= "You've got to be kidding." 「あなたは冗談を言っているに違いない」 "Are you kidding?" 「あなた,冗談を言っているのですか」  "No kidding." 「冗談はやめてくれよ」  cf. Are you serious [sí(ə)riəs] ? 「本気ですか?」「まじめに言っているのですか?」


39 成句(1) ①

この機械は故障しています。

  ⇒ This machine is out of order.

order [ɔ́ː(r)də(r)] (名詞) an organized and proper state or condition 「整備された適切な状態 」 【メリアム・ウェブスター英英辞典】,out → ① 「(機械などが) 機能しなくなって」〈機能の停止〉 ② 「(調子が) 狂って」〈常態からの離脱〉→ out of order 「故障して」 ⇔ in order

= Something is wrong with this machine. 「何かがこの機械に関しておかしい [悪い]」


39 成句(1) ②

私はこの辞典なしですますことはできません。

  ⇒ I can't do without this dictionary.

(直訳) 「私はこの辞典なしでは [この辞典がなければ] 行動ができない」

= This dictionary is indispensable to [for] me. 「この辞書は私にとって必要不可欠です」 → indispensable [ìndispénsəbl] (形容詞) 「絶対に必要な,不可欠の,なくてはならない」


39 成句(1) ③

お好きなものを何でも召し上がってください。

  ⇒ Help yourself to anything you like.

help ~ (人) to ・・・ (飲食物) 「・・・を~に取ってやる [よそう,取って皿に盛る] 」 → 「そしてそれを飲食する」と言う意味まで含む場合が多い。

help oneself to ~ (飲食物) 「(飲食目的で) ~ を自分自身に取ってやる」「~を自分で自由に取って飲食する」

anything (that) you like 「あなたの好きな何でも」 → ① anything [éniθìŋ] (代名詞) 「(肯定文で) なんでも,どんなものでも」 ,② anything や something などの指示代名詞に続く関係代名詞はwhich よりも that が好まれる。ただしこの関係代名詞目的格はよく省略される。  


39 成句(1) ④

彼女は九州で生まれ,育ちました。

  ⇒ She was born and raised in Kyushu.

born [bɔ́ː(r)n] : bear [beər] (動詞) 「(子を) 産む[出産する]」の過去分詞の一つ〈 bear - bore [bɔ́ː(r)] - born または borne [bɔ́ː(r)n] 〉 → be born で 「生まれる」の意味として使う。 / raise [réiz] (他動詞) (米) 「~ (子ども) を育てる,養育する,しつける」 = rear [ríə(r)] (英) = bring up ~


39 成句(1) ⑤

君は時間をうまく利用しなければなりません。

  ⇒ You must make good use of your time.

make ~ 「~ (行動,動作,発言 等) をする [行う]」, use [jú:s] (名詞) 「使うこと,使用」 cf. make a decision [disíʒən] 「決定する」  make a start 「出発する」  make an excuse [ikskjúːs] 「言いわけをする」


39 成句(1) ⑥

私は何と言っていいか途方に暮れました。

  ⇒ I was at a loss for words.

loss [lɔ́(ː)s] (名詞) 「失ったこと,失ったもの」「喪失[孤独]感」

(直訳) 「私は(言うべき)ことばを求めて自己喪失 [自分自身を見失った ( loss of self, loss of identity ],何と言ってよいかわからない,途方に暮れた] 状態にいた」 → = I was beside myself for words. (直訳) 「私は言うべきことばを求めて (心の中で本来の冷静な) 自分自身の横 [かたわら,外れた位置] にいた」 = (英) I was lost for words. (直訳) 「(言うべき) ことばを求めて,(本来の冷静な) 私 (の姿) は失われていた [当惑していた,途方に暮れていた]」 = I was at a loss to know what to say. (直訳) 「私はなんと言っていいか [言うべきこと] をわかるには自己喪失状態にいた。[自己喪失していてわからなかった]」


39 成句(1) ⑦

彼は困っている人を見かけると知らぬ顔はできません。

  ⇒ He cannot ignore a person in trouble.

ignore [ignɔ́ː(r)] (他動詞) 「~を無視する,~を見ない [知らない] ふりをする」

trouble [trʌ́bl] (名詞) 「苦しみ,困難,悩み」


39 成句(1) ⑧

彼らは彼を自分たちのリーダーとして尊敬しました。

  ⇒ They looked up to him as their leader.

look up to ~ 「~を尊敬する」 = respect [rispékt] ~

cf. look down on ~  「~を軽蔑する,侮辱する,嫌う」 = despise ~ [dispáiz]


39 成句(1) ⑨

その町は古い城で有名です。

  ⇒ The town is famous for its old castle.

be famous [féiməs] for ~ 「(良い意味で) ~で有名である [名高い]」 cf. be infamous [notorious] for ~ 「~で悪名高い」 → infamous [ínfəməs],notorious [noutɔ́ːriəs]


39 成句(1) ⑩

彼はあの悪い癖をやめることはできませんでした。

  ⇒ He couldn't get rid of that bad habit.

rid [ríd] (他動詞) 「~を取り除く[除去する]」 rid [ríd] - rid [ríd] -rid [ríd] または ridded [rídəd] = remove [rimúːv] → rid ~ of ・・・ 「・・・から (離れるように) ~を取り除く」 → get rid of ~ 「~から取り除かれるようになる」〈この rid は過去分詞〉 「~ (好ましくないこと) から抜け出す,~をやめる,~を免れる」

habit [hǽbit] (名詞) 「(個人の) 習慣,癖」 cf. custom [kʌ́stəm] (名詞) 「(社会の) 習慣,風習,習わし」「(個人の) 習慣的行為」


39 成句(1) ⑪

この写真を見るとあの楽しかった時代を思い出します。

  ⇒ This picture reminds me of those happy days.

remind ~ (人) of ・・・ (物事) 「~に ・・・ を思い起こさせる [気づかせる]」 → remind [rimáind] (動詞)

those [ðóuz] (代名詞) 「それらの,その」「あれらの,あの」 → 空間的・心理的・時間的に話し手から遠いものをさす。複数のものをさしていう語。訳すときは「あれらの」「それらの」と言うよりは「あの」「その」とした方が自然な場合が多い。 ⇔ these [ðíːz] (代名詞) 「これらの,この」 cf. these days 「これらの日々[時代]」「最近,近頃」

days 「時代,時期」

= Everytime I see this picture, I think of those happy days. 「私はこの写真を見るたびごとに[見るといつも],あの楽しかった時代のことを思います」 = I never see this picture without thinking of those happy days. 「私はあの楽しかった時代のことを思い出さずに[思い出すことなく]」この写真を見ることは決してない」


39 成句(1) ⑫

彼女は一昨日昔の友達にばったり会いました。

  ⇒ She came across her old friend two days ago.

= She met her old friend by chance the day before yesterday. 「彼女はおととい偶然昔の友達に会いました」  cf. by chance 「偶然に」

come across ~ 「(普段見かけない人や物に) 偶然でくわす」「(考えなどが) 心に浮かぶ」

across [əkrɑ́s] (前置詞) 「~と交わるように,~と交差して」「~を横切って,~の向こう側に[で,へ]」 → come across ~ 「~ (普段見かけない人や物) に (偶然) 出くわす, [会う]」「~ を見つける」「(考えなどが人や心にふいに) 浮かぶ」

old friend 「旧友,昔からの友だち」 → 「友情が古い」と考える。「私の年をとった友人」という解釈は普通しない。 【ジーニアス英和大辞典】


39 成句(1) ⑬

ジェームズは日本の習慣をよく知っています。

  ⇒ James is familiar with Japanese customs.

= James knows Japanese customs very well. = Japapnese customs are familiar to James. 「日本の習慣はジェームズによく知られている」

(文例) be familiar with ~ 「~のことをよく知っている [~に精通している]」 cf. be familiar to ~ (人) 「~によく知られている」

familiar [fəmíljə(r)] (形容詞) ,custom [kʌ́stəm] (名詞) 「習慣,風習」→ customs [kʌ́stəmz] (名詞) 「税関 (手続き),関税」,customer [kʌ́stəmə(r)] (名詞) 「顧客,取引先」


39 成句(1) ⑭

ここだけの話だが,彼が成功する見込みはほとんどないよ。

  ⇒ Just between us, there is little hope of his success.

little ~ 「(通例,後に数えられない名詞を伴って否定的に) ~はほとんどない」,hope [hóup] (名詞 ) 「希望,期待,見込み」 (動詞) 「希望する,期待する,望む」

success [səksés] (名詞) 「成功」


39 成句(1) ⑮

ところで,あなたの留守中に誰が犬の世話をするのですか。

  ⇒ By the way, who'll look after your dog during your absence ?

look after ~ 「~の世話をする」 = take care of ~ = care for ~

during your absence = while you are absent 「あなたが不在である間に」 → during は前置詞なので後に名詞句 [your absence 「あなたの不在」] が来る。while は文と文をつなぐ接続詞なので後には節 [ you are absent 「あなたが不在である」] が来る。

absence [ǽbs(ə)ns] (名詞) 「不在,留守,欠席」,absent [ǽbs(ə)nt] (形容詞) 「不在の,留守の,欠席して」


40 成句(2) ①

さあ,駅に着きました。

  ⇒ Here we are at the station.

cf. We are here at the station. 「私たちはここ駅のところにいる。」 → Here we are ~ (場所を示す副詞句) . 「さあ,私たちは,ここ ~ にいますよ [~に着きましたよ]」 ※Here 「ここ」を文頭に持ってくることにより,「やっと着いたのだ」という気持ちを強調している。


40 成句(2) ②

秋刀魚は秋が旬です。

  ⇒ Saury are in season in fall.

Saury [sɔ́ːri] (名詞) 「秋刀魚」→ 魚類は一般的に単数形と複数形が同じ形。文例の Saury に a はついていないので,ここでは複数形扱い。 → 従って be 動詞は are

be in season = be at one's best 「最盛期で,絶好調で」

fall [fall] (名詞) 「(米) 秋」 → 葉が落ちる季節 (fall of leaves) の意味から = autumn [ɔ́ːtəm]


40 成句(2) ③

彼はどうしたのだろうか。

  ⇒ I wonder what has become of him.

(直訳) 「私は彼に何が起こったのかということををあれこれ思う」

become of ~ = happen to ~ 「~ (人) に対して起こる,~ (人) の身に降りかかる」 → 人や事柄の成り行きや消息などについて尋ねる表現。しばしば話者の「心配・困惑」を表す。→ become of は通例 what 「何が」 か whatever 「(what の強調形) いったい何が」のみを主語とし,他の名詞を主語にすることはない。

wonder ~ 「(自問) ~だろうか (と思う [あれこれ思いをめぐらす]) 」 → to have interest in knowing or learning something : to think about something with curiosity 「何かを知りたいとか学びたいとかいう興味を持つ。好奇心を持って何かについて考える」 【メリアム・ウェブスター英英辞典】


40 成句(2) ④

彼女は弁護士になろうと決心しました。

  ⇒ She made up her mind to become a lawyer.

make up one's mind to do = decide [disáid] to do = determine [ditə́ː(r)min] to do = resolve [rizɑ́lv] to do 「~しようと決心する」

「~ になる」という意味では be よりも become を使うのが一般的

lawyer [lɔ́ɪər, lɔ́ːjər] (名詞) 「弁護士,法律家」 = attorney [ətə́ː(r)ni] (米,かたい表現),cf. law [lɔ́ː] (名詞) 「法律」


40 成句(2) ⑤

私は彼の無作法には我慢できません。

  ⇒ I can't put up with his bad manners.

put up with ~ 「~に我慢する」 = stand [endure, bear, tolerate] ~ → put up with ~ はじっと我慢するというよりはしょうがないとあきらめる軽い気持ちを言う口語的な表現。stand [stǽnd] は「我慢する」意の一般的な語。bear [béə(r)] もほぼ同じ意味を表すが,主に書き言葉で使われる。いずれも通例 can

could を伴い,否定文・疑問文で使われる。endure [end(j)úə(r)] は長期にわたって不平を言わずに我慢することを表す。tolerate [tɑ́lərèit] はしょうがないとあきらめて許す意のやや堅い語。 【ジーニアス英和辞典(第4版)】


40 成句(2) ⑥

自転車はいくらしましたか。

  ⇒ How much did you pay for your bicycle ?

(直訳) 「あなたは自転車にいくら支払いましたか」 = What was the price of your bicycle ? 「自転車の値段はどれだけでしたか」

bicycle [báisikl] (名詞) 「自転車」 = bike [báik] (くだけた表現)


40 成句(2) ⑦

その嵐は農作物に大きな被害を与えました。

  ⇒ The storm did great damage to the crops.

"do ~ (人・作物) ・・・ (害・益) = do ・・・ to ~ 「~ に ・・・ をもたらす (与える)」 → 文脈から明らかな場合は,「~」の部分は省略する。

damage [dǽmiʤ] (名詞) 「損害,被害」「悪影響」

cf. do ~ good 「~によいことをもたらす」「~に役立つ [助けになる]」 You should exercise more. It might do you (some) good. 「もっと運動した方がいいよ。そうすれば(いくらか) 体にいいと思うよ」 → good [gúd] (名詞) 「役に立つこと,価値(のあること)」 〈しばしば some, any, no などと共に用いる〉

crop [krɑ́p] (名詞) 「(穀物・野菜・果物などの) 作物,農作物」 〈しばしば crops と複数形で用いる〉 【ジーニアス英和辞典(第4版)】 "


40 成句(2) ⑧

私は外国から来た学生と仲よくなりました。

  ⇒ I made friends with a student from abroad.

〈目的語が複数形になる例〉 : shake [ʃéik] hands 「握手をする」,change [tʃéin(d)ʒ] trains 「列車を乗り換える」

abroad [əbrɔ́ːd] (副詞) 「外国に[で],海外に[で]」 = overseas [òuvə(r)síːz ]


40 成句(2) ⑨

楽しかったです。連絡を取り合いましょう。

  ⇒ I've had a good time. We should keep in touch.

have a good time = enjoy oneself 「楽しむ,楽しいときを過ごす」

should do 「(可能性・当然) 〉~すべきである,~した方がよい,~するのはもっともだ」


40 成句(2) ⑩

彼の家族は彼のわずかな収入でなんとか生活しました。

  ⇒ His family managed to live on his small income.

manage [mǽniʤ] (自動詞) 「(~を) 何とかやっていく [うまくやっていく]」「経営[運営]する」 → manage to do 「なんとか~する,~をなんとかやり遂げる」

on ~ 「~に基づいて」「~ を食べて 」  (依存・根拠・支え)

cf. Many Japanese live on rice. 「多くの日本人は米を常食としている」

income [ínkʌm] (名詞) 「収入,所得」, small income = low [lóu] income 「少ない収入」 cf. large income 「多い収入」 = high income


40 成句(2) ⑪

ゆうべ近所で火事がありました。

  ⇒ A fire broke out in my neighborhood last night.

break out 「(火事・戦争・病状など) 急に発生する [勃発する]」

break [bréik] - broke [bróuk] - broken [bróukn]

neighborhood [néibə(r)hùd] (名詞) 「近所,自宅周辺」 cf. neighbor [néibə(r)] (名詞) 「隣人,近所の人」


40 成句(2) ⑫

驚いたことに,その車はひとりでに動き始めました。

  ⇒ To my surprise, the car began to move by itself.

surprise [sə(r)práiz] (名詞) 「驚き」 (他動詞) 「(~を) 驚かせる」

cf. to one's delight (joy) 「うれしいことに」,to one's regret [disappointment] 「残念なことに」

delight [diláit] (名詞) 「楽しみ,歓喜」 = joy [ʤɔ́i] ,regret [rigrét] (名詞) 「後悔,遺憾」,disappointment [dìsəpɔ́intmənt] (名詞) 「失望,落胆」

by oneself 「自分だけで」「独りで」「1人で」「独力で」


40 成句(2) ⑬

和食の話題となると,ジェームズは誰にも引けを取りません。

  ⇒ When it comes to talking about Washoku, James is second to none.

(直訳) 「和食について話をすることになると,ジェームズは誰に対しても2番めではない [常に1番だ]」

When it comes to Washoku, .... とすると,「和食を料理すること」に関してなのか「和食の話題」なのかはっきりしなくなる恐れがある。

= Speaking of talking about Washoku, James is the best. 「和食について話をすることとなると,ジェームズは1番です」

Washoku は日本固有の文化として海外にも広く認知されており,欧米の多くの英英辞典にもWashoku の見出しで掲載されている。このような単語はイタリック体にせず,他の単語と同様に表記する。

James [ʤéimz] (男性の名) ジェイムズ → 愛称はJim [ʤím] または Jimmy [ʤími]


40 成句(2) ⑭

言うまでもありませんが,自分の成功を他人に頼るべきではありません。

  ⇒ Needless to say, you shouldn't depend on other people for your success.

Needless to say ~「言うまでもなく~」 = It is needless to say that ~ 「~ということは言うまでもない」 → needless [níːdləs] (形容詞) 「不必要な,無用の」

cf. Strange [stréin(d)ʒ] to say = Strangely [stréin(d)ʒli] enough 「奇妙なことに」

depend [dipénd] on ~ = rely [rilái] on ~ 「~に頼る」

success [səksés] (名詞) 「成功」

= It goes without saying (that) you shouldn't depend on other people for your success. 「あなたが自分の成功を求めて他人に頼るべきではないということを言わなくても事は進む[うまくいく]」 → そんなことはみんな知っていることで,取り立てて言うことではない。[言う必要はない。]


40 成句(2) ⑮

私はぜひともその計画を実行しようと決心しています。

  ⇒ I'm determined to carry out the plan at all costs.

determine [ditə́ː(r)min] (他動詞) 「(~に・・・することを) 決心させる」 → be determined to do 「~しようと決心している」(状態) cf. decide [disáid] to do 「~しようと決心する」 (動作)

at all costs [kɔ́(ː)sts] 「費用がいくらかかっても,ぜひとも」 = at any cost